日本オリジナル短篇集。早川書房が翻訳権を独占しているため、「狂った家」「蒸発」「不吉な結婚式」の3作は
『モンスター誕生』に収録されなかった。
「激突!」
スピルバーグ監督作品の原作。文庫本で約50ページの中篇だったんだね。
「狂った部屋」
部屋は男を殺そうとしていた。しかし妻が邪魔だった。抗生物質のように家に作用していたのだ。そこで家は男を操り、妻に対して激怒させ、彼女が家を出て行くように仕向けた…
「屠殺者(スローター)の家」
幽霊とまぐわう話は日本の古典にも多いが、外国のは生身で怖い。ヴォネガットの『スローターハウスへようこそ』もいつか読んでみよう。
「蒸発」
あるいは消失か。外堀を埋めるように、じょじょに、自分の知人が《そもそも存在しなかったこと》にされる恐怖。最後には…
「不吉な結婚式」
果たして新郎の死因は悪魔の呪いか単なる事故か。一服の笑劇。
[文庫]【中古】【メール便可】激突! / リチャード・マシスン 小鷹信光