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カテゴリ:ミステリー
彼女の短編には毒がある。まるでサキのように。…
「事件の後に」 一座にとって厄介者だった女を殺った真犯人は誰か。みんな役者なんだよねえ。 「血兄弟」 義兄弟ならぬ実の兄弟は、お互い擦りあっていたのでした。 「婚姻飛翔」 かなり本格。女王蜂と番えるのはたった一匹の雄蜂というが…真相を見抜かれた後の豹変が見もの。 「カップの中の毒」 毒は入っていませんでしたが、もっと大事なものも入っていませんでした。 「ジェミニー・クリケット事件」 誰が誰に真実を伝えるかで変わる読後感。こちらの方が原文だという。著者の意地の悪い、悪夢のような結末を一ダースも見せられたあとではそれも納得。個人的にはアメリカ版の方が好きである。 「スケープゴート」 犯人は彼だった。間違いなかった。ただ演出があった。また少年は知らなかった。自分の実の父親を。 「もう山査子摘みもおしまい」 読者(神)には犯人が分かっている。けれど人々は嘘をつき…クリストゥは十字架にかけられる。 「スコットランドの姪」 二転三転する展開。スコットランドの姪が本当は誰なのか、最後の一行で明らかになる。 「ジャケット」 アリバイ作りのための証人が命取りになるとは。三文作家の末期。 「メリーゴーラウンド」 因果は続くーよーどーこーまーでーもー♪ 「目撃」 彼女が真実を知りかつ沈黙を選んだのもまた、神の御業であろうか? 「バルコニーからの眺め」 妄想にとりつかれていなければ、完全犯罪だったのにね。 「この家に祝福あれ」 キリストの再臨を信じたばかりに…ブラックな結末と皮肉なタイトル。 「ごくふつうの男」 サイコな男を扱うコツ。 「囁き」 法の目はかいくぐれても、人の口に戸は立てられぬ。 「神の御業」 娘をひき逃げした犯人に、この量刑では手ぬるすぎる… 【メール便送料無料、通常24時間以内発送、午後1時までは当日発送】【中古】 招かれざる客たちのビュッフェ / クリスチアナ・ブランド / 東京創元社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.13 08:41:39
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