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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2016.03.09
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カテゴリ:ミステリー
彼女の短編には毒がある。まるでサキのように。…

「事件の後に」
一座にとって厄介者だった女を殺った真犯人は誰か。みんな役者なんだよねえ。

「血兄弟」
義兄弟ならぬ実の兄弟は、お互い擦りあっていたのでした。

「婚姻飛翔」
かなり本格。女王蜂と番えるのはたった一匹の雄蜂というが…真相を見抜かれた後の豹変が見もの。

「カップの中の毒」
毒は入っていませんでしたが、もっと大事なものも入っていませんでした。

「ジェミニー・クリケット事件」
誰が誰に真実を伝えるかで変わる読後感。こちらの方が原文だという。著者の意地の悪い、悪夢のような結末を一ダースも見せられたあとではそれも納得。個人的にはアメリカ版の方が好きである。

「スケープゴート」
犯人は彼だった。間違いなかった。ただ演出があった。また少年は知らなかった。自分の実の父親を。

「もう山査子摘みもおしまい」
読者(神)には犯人が分かっている。けれど人々は嘘をつき…クリストゥは十字架にかけられる。

「スコットランドの姪」
二転三転する展開。スコットランドの姪が本当は誰なのか、最後の一行で明らかになる。

「ジャケット」
アリバイ作りのための証人が命取りになるとは。三文作家の末期。

「メリーゴーラウンド」
因果は続くーよーどーこーまーでーもー♪

「目撃」
彼女が真実を知りかつ沈黙を選んだのもまた、神の御業であろうか?

「バルコニーからの眺め」
妄想にとりつかれていなければ、完全犯罪だったのにね。

「この家に祝福あれ」
キリストの再臨を信じたばかりに…ブラックな結末と皮肉なタイトル。

「ごくふつうの男」
サイコな男を扱うコツ。

「囁き」
法の目はかいくぐれても、人の口に戸は立てられぬ。

「神の御業」
娘をひき逃げした犯人に、この量刑では手ぬるすぎる…


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Last updated  2016.03.13 08:41:39
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