つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

タイトル「ネガティブ」。​ソーンに向かって「俺はお前の古い友人だ」と言った​のは、ディオンではなかった。ディオンの体を乗っ取ったネガティブ・スピードフォースが言わせたものだったのだ、ということがだんだんわかってくる。

ソーン（ハリソン）サイド。
彼はもう一度スピードスターになりたい。​失ったスピード​を取り戻したい。ディオンは願いをかなえてやろうという。だがその前に、お前は死ななければならない、という。忽ちハリソンは木乃伊のようになってしまった。

ソーン（イオバート）サイド。
愛する​女性科学者ミーナ​を助けるために、スピードスターになることを諦めたが、ミーナと力を共有することで自らもスピードスターとなる。フラッシュとともに、ネガティブになった三人のフォースたちと戦うも力及ばず、​「おまえは化身ではない」​とネガティブ・フォースからバッサリ。イオバートの顔の下から、ハリソンのソーンが現れる。フラッシュへの憎しみで凝り固まった彼こそ、ネガティブ・フォースの化身たるにふさわしかったのだ。

アイリスサイド。
突然2049年、ノラとバートの前に現れる。やや精神的に落ち着いたかに見えたが、ネガティブVSフラッシュの戦いの場に連れてこられ、フラッシュの攻撃を受ける盾となって消えてしまう。
幸いにして死んだのではなく、タイム・ストーンの中に閉じ込められただけだった。中には​ダミアン・ダーク​が石の守り人のように居て、彼女を励ます。背中を押されるようにして、彼女は再びフラッシュの前に現れたのだった。

セシル(ホーソン）サイド。
セシルは新しい能力を手に入れた。他のメタの能力を吸収する力だ。実はそれは、フォースのひとり、バシールが一時的に与えたものだった。ネガティブ・フォースに囚われていた​バシール​を、セシルはこの世界に呼び戻すことに成功する。おかげで、バシールたちは再びポジティブ・フォースとなり、フラッシュに力を貸したのだった。

フラッシュサイド。
アイリスを救うべく、仲間と共闘してネガティブに感染したフォースたちやハリソンに立ち向かうが、アイリスを殺されたと思い込んで怒りに囚われる。ポジティブ・フォースの力を取り込み、ハリソンと肉弾戦になるが、街を壊しかねない勢いで、あのまま勝っても、今度はフラッシュがネガティブに囚われていただろう。そこにアイリスが現れ、徐々に落ち着いたフラッシュは闘いをやめ、瞑想に入る。

再びソーン（ハリソン）サイド。
瞑想状態のフラッシュに対して稲妻を浴びせるも、通り抜けて全く効かない。力が足りないせいだともっとネガティブ・フォースから力を取り込むが、腹を膨らませた蛙よろしく、自ら破滅してしまう。こうして、長きにわたったフラッシュとソーンの宿命の対決は幕を閉じたのだった。

エピローグ。
​少女は母親と再会することができた。ケイトリンは自分の中にいるフロストを見出し、再び一体化したらしい。マイクは何を見たのだろうか。

というわけで、最終回は、ポジティブとネガティブに対する、すこぶる寓話的なお話であった。


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