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カテゴリ:詩論・文学論
例会の機関紙を30部いただけませんか、買ってもいいです、と会長さんにお電話した。
まだ先の話であるが、「言語文化」の授業で、「川柳や短歌を作ろう」という単元をやってくれ、と国語科主任から仰せつかったからである。 理論や作り方の説明よりも、まずいい句にたくさん触れて、その中から自分にピンとくるものを見つけ出した方がいい。 川柳と短歌は、意外と近い存在でもある。 短歌を短くすれば川柳になるし、川柳を長くすれば短歌になる。 具体例を挙げよう。 「毎朝のつとめ我を剃るヒゲを剃る」 「毎朝の儀式我を剃る髭を剃る私のために家族のために」 なお、川柳でヒゲとカタカナにしたのは、髭、鬚、髯があるからであり、またユーモアを出すために。 短歌で漢字にしたのは、儀式らしい厳粛さを出すためである。 「風船が雲追いかけて追いかけて」 「高く高く雲追いかけてどこまでも あの風船にためらいはない」 川柳は短い動画、または写真。 短歌はそこに自己の心情を投影している。 「つくづくと鏡を見れば父の貌」 「かたどりしやうに鏡に父の顔ひそかに和解してゐるゆふべ」 これもそう。短歌を歴史的かなづかいにしたのは、その方が歳月という雰囲気が出るから。 例を挙げればきりがないが、まあ、足し算・引き算ということで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.16 01:46:16
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