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カテゴリ:徒然なるままに
本日は、最近話題の「旧 統●教会」について、過去の私の体験を書いてみます。 と言っても、かれこれ40年も前の、学生時代の話です。 実は、その合宿にまで参加したのですが、「統●教会」だということは一切聞かされていないので、「T1教会」ということで話を進めます。 40年前のある日、街角で、「アンケートにお答えください」と声を掛けられました。 興味のあるもに〇をつけてください、ということでしたが、そこには、「世界情勢」「英語」「心理学」などなど、誰でもどれかには興味があるだろうという内容が並んでいます。 十代の無垢な私が、アンケートに答えると、「ご興味のある問題について、無料で勉強できるので、ぜひ、どうぞ」という。 普通は、そこでお断りすると思いますが、その時私は「怪しい」と思いながら、「一体なにを教えるのだろう」好奇心が湧いてきて、一度行ってみることにしました。 「教えてくれる」というその場所は、広島駅に近いマンションの一室。 小分けした部屋が数部屋あって、その中にテレビが置いてあって、各自で「ビデオ」を見ます。 奥のリビングルームスペースには、若いスタッフの男女が数名いて、確か、カレーラースが100円とかで食べられました。 みな、優しい印象の人たちでした。 すべての真実は「聖書」にある、ということで、「聖書について勉強しましょう」と言われます。 そして、私は個室に入って「ビデオ授業」を受けます。 ビデオには講師が出てきて、白板を前に話し始めます。 記憶力の乏しい私なので、詳細は忘れましたが、印象に残っているのは 「蛇にそそのかされてリンゴを食べたことによって、アダムとイブの子孫である人類は神様に背いたため、大きな原罪を負っている」 「人間はその贖罪をしなければならない」 「韓国はこれまで、他の国を攻めたことがなく、罪を犯していないので、救世主が誕生する価値がある」 「日本は太平洋戦争で各国を侵略し罪深い民族である」 といった内容なのですが、講師の話し方がうまいのか、かなりの説得力があります。 ビデオ講義は、自分の生きたいときに行って、続きから見ることができました。 何度かビデオ講義に通ったある日、「こんご合宿があるのですが、参加しませんか?」と言われました。 ビデオの内容を信じたわけではありませんが、若者らしい好奇心で、行ってみようかなと思い、申し込みました。 確かに「怪しい」感じはしましたが、そこにいるスタッフの皆さんは優しい感じで、決して悪いイメージではなかったと思います。 自分が洗脳されるとも思いませんでしたし、危害を加えられるとも思わなかったので、OKしたんですね。 「3DAYS」というその合宿は、確か、夜の集合で、そこから車に乗せられて1時間以上走って研修施設らしきところに連れていかれました。 夜ということもあって、正確な位置をつかむこともできません。 今のようなスマホもない時代なので、考えてみれば、拉致されていても分からなかったかもしれません。 夜に出発して、夜に帰ってきたと思うので、実質「2泊2日」といった感じです。 とはいえ、その研修は始まりました。 そこには、私のように街角で声を掛けられたらしい若者たちが50人くらい集まっていて、5~6人の班に分けられ、そこには「班長」がいます。 講師が出てきて、ビデオ授業と同じように「人間はなぜ贖罪しなければならないのか」と言った講義を行います。 そして、それを受けて座談会を行います。 これが、合宿期間中、数回繰り返されます。 なにしろ、街角で律儀にアンケートに答えてやってきた若者たちなので、みんなとても「素直でいい人」ばかりです。 ただ、座談会の場では、それほど感情的になったりするようなことはなくて、班長さんの話に、「そうなんですかね」くらいの感じだったと思います。 合宿中、どこにも「T1教会」の一言も出てこず、資料にも、研修施設のどこにもその言葉はありません。 そして、いよいよ研修も終わりに近づき、参加者代表による「発表」が行われます。 私は「これはやばい」と思ったのは、この時でした。 前に出た参加者らしき女性は 「私の人生は間違っていました。今回、真実の教えに出会い、罪を償くことを決意しました」なんて言いながら泣き始めました。 それとともに、すすり泣きとも思える嗚咽が会場の数か所から聞こえました。 おそらく、決意発表した女性は「スタッフ」で、参加者の中にも「サクラ」となるべきスタッフが数名混じっていたのではないかと思います。 私は無事「3DAYS」から帰還し、その後、そのマンションには行っていません。 何度か自宅に電話もかかってきましたが「もういいです」と断ると、そのうち電話もなくなりました。 ということで、それが「T1教会」であったかどうかという証拠はありませんが、まず、間違いないでしょう。 あの時一緒に参加した「素直ないい人」たちのその後が気になります。 おそらく、そのまま参加していると、 「実は救世主はすでにお生まれになっています」 「え、マジですか?」 「それは韓国に・・・・」 なんてことで、深みにはまっていくのでしょうね。 恐ろしいです。 「T1教会」が問題視されている点の一つに、「T1教会であることを隠して活動する」という点が挙げられていますが、まさしく、それです。 かれこれ40年前の、若気の至りのお話でした。 冒頭の写真は、廿日市市地御前で撮った、朝の「天使のはしこ」です。 正しい宗教と、正しくない宗教の境目というのは、かなり曖昧ですね。 絶対的な価値基準はなく、人によって変わってきます。 「常識」「良識」というものが一番の物差しになるのでしょう。 何事も、極端というのは間違っているように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/12/01 08:05:33 AM
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