下妻物語
最近レンタルした“新作”の洋画たちにヒットがなかったので、「面白い」といわれている“旧作”の邦画を2本借りてみた。その2本目、今さらながらではあるけれど、『下妻物語』(2004年/日本)を見た。この作品のターゲットは、私のようなデモグラの人ではないと思うけど、見事にはまった~!(・・・もしかして私の精神年齢に問題アリ?)ロリータ・ファッション命の桃子(深田恭子)も田舎のヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)も、どちらも共感できるキャラではないはずなんだけど、それでも、桃子の刺繍の出来ばえに感動するイチゴの気持ち、イチゴの失恋を見守る桃子の気持ち、刺繍の仕事を依頼されてびびってる桃子の気持ち、そんな桃子を応援するイチゴの気持ち、いろんなところで感情移入してしまった。笑いの方では、母親役の篠原涼子、イチゴが恋をする一角獣の龍二(阿部サダヲ)、そして下妻にそびえ立つ(?)ジャスコが活躍。あ、あと桃子の食事にもビックリ。ほんとに(弁当も)甘いものばっかり、カラフルなんだもの!クライマックスで、原付で二人乗りして走ってる時の笑顔はとても輝いていて、「おぉー、青春っていいなぁ!」と、そして、「心の底から笑った笑顔はとても美しいものなんだなぁ」などと真面目に思ってしまった。これは期待以上。ちょっとウルっとくるし、笑えるし、元気になれる。評価は、★★★★ (満点は5つ)この作品、米国ほか海外でも『Kamikaze Girls』(←)というタイトルで公開されて、ニューヨークタイムズ紙の映画評でも、“The film makes a nice primer to Japanese pop culture, but there's more here than eye candy.”となかなか好評のようだ。アニメをはじめ、日本のポップ・カルチャーって注目されてると再認識。※ primer = 入門書、教材。 eye candy = 目の保養。見かけ倒し。