「ブラック・フォン」を観たり読んだり。
映画「ブラック・フォン」を観た。 思うところがないことはないけど、若い俳優さんたちが美しいし、ドキドキハラハラあり、霊的な現象ありで、私にはおもしろい映画でした。 あとで調べてみたところ、原作はジョー・ヒル氏。 かのスティーヴン・キング氏の息子さんなのねぇ。 これは読んでみなくてはならんと思いまして、原作も読みました。 読みながらふと気になったんだ。 原作で舞台になっているのはイリノイ州のゲイルズバーグシティ(映画はコロラド州デンバー)。 いったいどういう場所なのだろう。 人が少ない田舎と、人があふれている都会とでは、人さらい事件の外観も違ってくるのではなかろうか。 調べてみますと、ゲイルズバーグシティの広さは46平方キロメートル。 ピンとこないので、大阪に置き換えることにする。 すると、ものっすごく適当ですけど、旭区、西成区、港区、鶴見区、生野区、城東区を合わせたくらいの広さ(47.47平方キロメートル)に相当することがわかった。 [わかったこと]ゲイルズバーグシティの面積=旭区、西成区、港区、鶴見区、生野区、城東区を合わせたくらいの広さ さらに、そこにどのくらいの人が住んでいるのかが気になる。 ゲイルズバーグシティの人口密度は0.727人/平方キロメートル。 一方、大阪市は12237人/平方キロメートル。 これもピンとこないので、100平方メートルで考えてみると、大阪市では100平方メートルあたり約1.2人。 周囲100mくらいに目を光らせながら、100m進むごとに、だいたいひとりは人がいる。 一方、ゲイルズバーグシティは100平方メートルあたり、約0.00007人。 えっ、少なっ。計算あってる? 100m進んだくらいじゃぁ、誰も見つけられない可能性の方が高い。[わかったこと]100平方メートルあたり、大阪市では1.2人の人がいる。ゲイルズバーグシティは0.00007人。 なるほど、「ブラック・フォン」はそういう場所で起きた人さらい事件の話だったのねぇ。 となると、知ってる少年が消息不明になり、さらに自分も被害に遭うこともあり得る気がするし、さらに、事件が町に与えた衝撃や噂の度合いなんかも具体的に想像できるというものだ。 ところで、調べている間についでに知ったのですが、大阪市内で最も人口密度が高いのは城東区。 なんと、20017人/平方キロメートルなんですって。 1km四方に約2万人がまんべんなく散らばってるとして、周囲100mに目を光らせながら100m進むと、2人くらいの人と会う。 実際には公園や道路があるから、もっと密集して人が暮らしていることになる。 こういう街では、たぶん「ブラック・フォン」みたいな事件や物語は生まれにくいのだろうなぁ。----------------------------※人口密度は、映画を観た直後の、興味があった時期に調べた数字です。