「猫カフェ」に行ってきた。
いろんな血統の猫を見てさわって遊んでもらって、ありがたがって帰るだけ、というのはつまんない気がするけれども、 「店内にいるのはすべて保護猫で、里親さがしも兼ねたスペースである」 と聞けば、まぁ行ってみようかしらんと思う。 というわけで、人生初の猫カフェ。 1時間1,000円。 ただしこれは休日料金で、平日だと100円くらい安かったように思う。 ドリンク付きで、ソフトドリンクが注文できる。 (ただしうちらは注文をすっかり忘れてしまい、何も飲まずに退店 笑) 入店時、人間は6、7人いたろうか。 そして猫は13匹くらいいたように思う。 なかなかの異空間であります。 猫の撮影はOK。 猫が嫌がるといけないので、一応、撮らせてなーと声をかけましたよ。 ここで一つ問題が。 生き物はなんでも好きですが、基本dog personの私。 猫のことがよくわからんのですよ。 まったりとクッションの上でのびている。 箱の中ににひそんでいる。 窓際でひなたぼっこをしている。 そしてぐっすり寝ている(ように見える)。 あのぅどう見ても、どの猫も放っておいてほしそうなんですけど。 これをどうやって楽しめばよいのやら。 「あーあ、犬ならなぁ」と、猫カフェにきておいてはそれはないだろう、というようなことを心のうちにちょいと考えてしまいつつ、とりあえず観察。 年若い子猫はよく遊ぶようで、ねこじゃらしにかなりじゃれていた。 一方、寝ている猫をそっと撫でているお客さんもいた。 なるほど、よく遊ぶ猫とはおもちゃで遊び、寝ている猫には、邪魔にならない程度に少しさわる、というのがまずまずの接し方のようである。 と思ったので、ソファの上の寝ている猫をちょっと撫でてみた。 猫が後ろ足で私の手をじわりと蹴り、突き放す。 えっと、すいません。 やめる。 そんなとき見つけたこのネズミのおもちゃが、私を癒す。 子どものころ、似たようなサイズの、4つ足でネジを巻いたら歩く犬を持っていたなぁ。 そんな私の様子を見かねたのかわかりませんが、タイミングよく、お店の方が猫のおやつを配布してくれました。 来店1グループにつき1袋渡されたそれは、「いなばペットフード株式会社」が販売するペースト状の猫のおやつ。 ぺろぺろなめて楽しめるという今までにないカタチのおやつで、猫らに大人気の様子。 袋を見たとたん、猫たちがかけよってくる。 そして夢中でペースト状のおやつを乗せた指をなめる。 ざらっとした舌でテッテッテッテッ。 なめるなめる、いやぁなめる。 すごい集猫力ですなぁ。 すごいですなぁ、いなばさん。 おやつのおかげで、猫と猫カフェに気後れしていた私も、ようやくみなさんの仲間入りができたような心地がしました。 いつまででもおやつの袋に執着。 野良猫時代のトラウマで食べ物への執着が強いそうですよ。 このネズミで遊びませんか、という私の提案は却下され、ひたすらにおやつの袋が狙われる。 しかし、おやつが終わるとスパッと頭を切り替えて、よく遊ぶ若い猫。 犬はよだれを飛ばしながら走り回り、ずっと爆笑し続けて、しまいにはへっとへとになるような遊び方をするけど、猫はそんな姿は見せないのね。 少し続けて動くと、さっと体をのばして横たわり(上写真)、しっかり休憩をとる。 ハァハァ、ゼイゼイは言わない。 落ち着いたら、また突然遊びに参加し、飛びついてくる。 スマートなんだなぁ。 推定10歳の美人さん。 よく怒り、さわるとウニャウニャ文句を言いながら猫パンチを繰り出す。 しかし写真を撮らせてほしいと頼むと耳を傾けてくれ、このとおり、キリリとした顔をしてくれました。 保護されたときは毛がごっそりと抜け、やせていたそうです。 今は真っ白もふもふ。 窓際で寝る猫。 この猫は、私がちょっとさわると起きて首をもたげ、まともに目を見据えて、 「今は撫でてはいけない。大変迷惑である」と教えてくれました。 なんか真顔で、理詰めでした。 注意されて心が折れたし動揺したので、2枚目はカメラがずれて肉球だけ撮れていた。 まぁどうせ真顔なんか写ってたって、あとで見返すたび傷つくだけだから、いいんだ。 礼儀を知らぬ私でまことに申し訳ございませんでした。 なんとなく撮った水飲み場の写真。 てな具合で、持ち時間60分終了。 子どものころは猫の友達が何匹かいて、一緒に釣りをしたり(釣れた小魚をかたっぱしから猫に食べさせる)、海を眺めたりしたものですが、もう長らくそんな友達もいない。 久しぶりの猫は、あまり話が通じませんでした。 まぁ所詮60分で終わるつきあい。 そんなものなのかもしれません。 ちなみに今回行ってみた猫カフェは開店2年になるそうですが、今までに約60匹の猫がお客さんに気に入られ、引き取られたそうですよ。