小さい体験談を聞く。[中古の家]
知り合いの話。 大阪市内で中古の家を買ったが、その家がどうも変。 奥さんが、「床から出てくる人」を見た。 それは消しているテレビ画面に写っていた。 家の一階に盛り塩をしたところ、「何か」は居場所がなくなったらしい。 階段をあがる夫婦の真横をビュンッと気配が駆け抜け、二階に逃げていった。 今度は旦那さんにもわかったそうだ。 不動産関係者さんいわく、「大通り沿いではなく、わざわざいりくんだ路地をくねくね進んで、どんつきにあるような家を買うのは、呼ばれていることが多い」んですって。(女性70代)――――――――― というお話を聞かせてもらいました。 ちなみに盛り塩は、プロのおがみ屋さん的な人の指示で置いたそうなんですが、盛り塩によって二階に追い詰められた「何か」は、二階でおがみ屋さんに祓われ、最後に「ギャァァ」といった声のようなものをあげて消滅したそうです。 まるでドラマや映画のよう。 でも地名もはっきりしてるのよね(ここでは伏せましたが)。 王道の、いい怪談。