ふりむきニヤッとする少年が
とある公共施設にて。 エレベーターはあれど、最近ちゃんと喰ってるので身体が軽く、いい気になって階段をつかっておった時のことです。 ツツーッと男の子があたしを追いこしてった。 手すりに身体をあずけて、くの字の格好ですべり降りてったのね。 おおすげいなぁと思う間もないほど彼の動作はすばやく、そんで、終点でぴょんと飛びおりるとあたしを見上げてニヤッとした。 思わずあたしも後に続いてツツーッと行きかけましたが、腹脂肪がつっかえるかなぁ、というより、27歳(女)がそーいうことをするのはどうか、というアタマも働き、やめておいた。 あーあ。大人になるっちゅうのはツマラナクなることかもしれないなぁ。 自分がツマラナクなりそうで、戻りは色のついた敷石を選んで踏みふみ、帰ってきたのです。