阪神の矢野燿大捕手(41)が3日、大阪市内のホテルで会見し、今季限りでの現役引退を発表した。矢野は一昨年オフに手術した右ひじの痛みが治らず、6月に出場選手登録を外れていた。矢野は決断について「ひじは(理由の)一つになるが、それだけではない。心技体全部があって初めてできる仕事。すべての面で1軍の戦力になることができなくなった」と説明。会見では何度も言葉を詰まらせ、涙ぐんだ。
2日に南信男・球団社長らに引退の意思を伝え、了承されていたという。矢野は1991年にドラフト2位で中日に入団。98年に阪神に移籍後は正捕手に定着し、03、05年の優勝に貢献した。昨年は右ひじ手術の影響などで30試合出場にとどまり、今季は米大リーグ・マリナーズから城島が入団して出場はわずか8試合だった。決断の時期は「ここ3年ぐらいはずっと引退が頭をよぎっていたが、決めたのは最近」と明かした。
20年の現役生活を振り返り、「夢のような、僕の想像以上に素晴らしい野球人生だった」と話した矢野。来季以降の去就は未定という。【毎日新聞ネット版から引用】
阪神タイガースで長らくキャッチャーを務めて来た矢野選手が今期限りで引退するとのこと。私は阪神ファンではありませんが、低迷していた阪神を支え続けてきたのは矢野選手のがんばりにあると思っています。そのがんばりが2003年と05年のリーグ優勝につながっているんですからね。
矢野選手の印象と言えば、キャッチャーとしての技術はもとより、「巧打」というイメージが強いです。打順は下位打線だったのですが、しぶとくセンター前とか右中間へのタイムリーを打っていましたね。
でも、年齢があがってくるとどうしても体が堅くなって怪我しやすくなるもの。また、目が衰えてきたり、筋力が落ちてきたりして今まで取れていた球がとれなくなったり、見えていた球に振り遅れたりするみたいです。私のやっている草野球でもそういうことが気になるくらいですから、プロの選手だとその辺は生活に直結しますからね、深刻でしょうね。
「ひじは(理由の)一つになるが、それだけではない。心技体全部があって初めてできる仕事。すべての面で1軍の戦力になることができなくなった」というコメントは、プロの世界の厳しさを感じますね。
現在、阪神は首位戦線で厳しい試合を展開していますが、矢野選手の代打での出場もみて見たい気がします。
それはともかく、矢野選手、お疲れさまでした。