カテゴリ:アクセサリー&手作りもの&番外編
ロシレムのとんだ被害者と書きましたが、
ロシレムとも石とも直接関係ありません。 おまけとしてどうぞ。 ロシレムの記事を書いていたときのことです。 インターホンが鳴り、出てみると、私が住んでいる建物の内装の会社の人が、 バスタブのお手入れのことで話があると言ってきました。 来てもらって聞いてみると、 浴槽の手前の壁がはずれるようになっているので、 中は各戸の専有部分として各自でメンテナンスしなければならない…… というお話のようです。 私は途中でここに入居しましたが、そんなことは初耳。 『ここは、はずれた(故障)んじゃなくてはずせるんだったのか』 ……なんてことを思いながら聞いていると、 来てくれた会社の人は、 「特に取り扱い説明があるわけではないので、知らなかったという人もいらっしゃって……」 ……それは、問題だと思うぞ。 説明するので、あとはメンテナンスよろしく、という話かと思ったら、 会社の人は「軟水」の話をはじめました。 ここでお断りしておくと、私は曲がりなりにも石が趣味の人間です。 ついでに言うなら、ロシレムの記事を書いている最中で、 すっかり「重箱の隅つつきモード」に入ってます。 ……となるとどうなるか。 会社の人:「軟水ってご存じですか?」 私:「水に含まれるミネラル分の関係でしたね?」 会社の人:「……よくご存じですね」 会社の人はさらに説明する。なかなか要領を得ない説明で、 (私の理解力に問題があるのかもしれない) 何度も同じようなやりとりを繰り返したあげく、 水道水にはカルシウムなどが含まれていて、水が乾くとそれが白く付着する。 軟水にはそれがない。カルシウムが含まれないので白い付着もなく、 石けんかすもできない。ぬるぬるした汚れもカビも少なくなる。 ということを言っているらしいのです。 硬水では、石けんが泡立ちにくいと聞いたことがあるので、 逆の軟水では石けんかすができないと言うのは、何となく納得できるような。 しかし、ぬるぬる汚れやカビは石けんかすだけが原因ではないでしょう。 それで何が言いたいのかというと、 このままであれば、浴槽の壁の内側などに汚れが溜まり、 きれいにするには専門の業者をつかって高くつく。 ウチなら、今無料でここをきれいにし、 あとは水道水を軟水に買えるカートリッジをつけてもらえばいい、 そうすれば、流すだけでお手入れラクラク…… 月3000円の分割でOKなので、いかがですか? ということらしい。 ↑このことをズバリと言わず、回り道で軟水の話ばかりするので 私の「隅つつきモード」は、すっかり強化されてしまいました。 私:「カートリッジということですけど、それがどうやってミネラル分を濃し取るのか、パンフレットはありますか?」 会社の人:「説明してもわからないとおっしゃる方が多いので、お渡しするパンフレットはないんです」 私:「資料がなければ、検討のしようがないと思うんですけど」 会社の人:「わからないとおっしゃる方には、軟水で手をあらって、いつまでもぬるぬるしているというか、なめらかになる感じを体験してもらって……」 私:「ミネラルが含まれている温泉でも、ぬるぬるなめらかですよね? それだけでは、軟水の効果を確かめられないんじゃないでしょうか」 私:「軟水をつくるとおっしゃいますけど、日本の水は基本的に軟水ですよね?」 会社の人:「軟水と硬水の境目と言うのはあやふやでして、水道水は硬水に近い軟水なんです」 私:「日本の水は軟水で、カルシウム分が少ないから、カルシウムが不足する、だから食物で積極的カルシウムを摂取せよと言われていると思うんですが? そんなに少ないカルシウム分でも問題なんですか?」 会社の人:「精密機械・部品の洗浄でも軟水が用いられていて……」 私:「そういう場合は、純水じゃないんでしょうか?」 会社の人:「えっ、純水って?……関係のお仕事をされる方から聞いたんですけど……」 ……仮にも水の機器をすすめに来るなら、周辺の状況も知ってて下さい。 軟水を使うところもあるかもしれませんが、半導体とかは純水のはずです。 ……という具合で、つっつきまくってしまいました。 確かに、軟水にはいろいろ良い面があるのかもしれませんが、 つっつきまくってしまった説明では、納得できません。 長時間お話して下さったのに、結局お引き取り願ってしまいました。 あとで調べてみたら、 軟水の規定はちゃんとありました。 水の硬度は中に含まれるカルシウムやマグネシウムの量によります。 水1L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を、 炭酸カルシウム(CaCO3)の濃度に換算した重量で表した場合、 (これをアメリカ硬度といい、単位はppm) 120ppm以上が硬水、以下が軟水ということになるようです。 さらに、大まかな分け方ではありますが、 関東の水道水の硬度は、約73ppm。 40ppm以下の「きわめて軟水」ではありませんが、 40~80ppmの「軟水」の範囲内です。 硬水に近い軟水じゃなくて、ちゃんと軟水じゃないか!(いちおう) ちなみに、私が住んでいた中部は42ppmなので、 関東よりもより軟水だったようです。 こちらに来て、手がカサカサするなあと思っていたのは、 乾燥だけではなかったかも……。 軟水と純水の違いは、 水からカルシウム・マグネシウムだけを除いたものが軟水、 純粋はそのほかのすべてのものを取り除いた水ということだそうです。 もちろん、軟水の良いところもいろいろ書かれていました。 ちょっとは勉強しましたので、また来て下さったらいろいろお話しましょう、ふふふふふ。 ……というのは冗談ですが、 「重箱の隅つつきモード」の私はこんな風。 こんな感じに頭のカタい人間が書いております。 そんな人間につつかれちゃった会社の人は、 とんだロシレムの(正確には、私の)犠牲者というわけです。 そういえば、ミネラル水のパッケージを見ていたら、 「水晶(石英)に磨かれ……」という一節がありましたっけ。 これも、ちょと変。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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