カテゴリ:マダガスカル産
マダガスカルの真っ白クラスターです。 内部は半透明程度の白濁ですが、外側が真っ白不透明な層に覆われています。 白い水晶の層と言うより、質感からして、長石とか他の鉱物によるコーティングのようにも思えます。 水晶の魅力のひとつは、その透明感です。 しかし、こうやって不透明な層に覆われてしまうと、 結晶の形が際立つ、別のおもしろさが表れてきます。 水晶は六角柱にとんがりヘッドが基本スタイルですが、 一つ一つの結晶にいろいろな個性があります。 それをイラストに描こうとすると、これが案外難しい。 角度、面の形、バランスなど、微妙なところが少し違うと、 単なる記号になってしまって、本物っぽくなりません。 水晶を描くのは難しい……と自覚したのは、 水晶鞄2号を作ったときです。1号にアップリケしたイラストが、 あまり本物っぽくなかったので、2号にはもうちょっとリアルな水晶を アップリケしたいと思っていました。 ところが、想像で描くと、ちっとも水晶らしくなりません。 では、写真をトレースしようかと思えば、バランスの良い形のクラスターは ほとんどなくて、あっても透明な結晶ではどこがどこやらたどれなくて、 とてもとてもトレースできません。 そこで登場したのが、不透明故に結晶の形がよくわかる真っ白クラスター。 全体の形は、ちょっとアンバランスなので、 いろいろな角度から写した写真を用意し、 このポイント、あのポイント、こっちとあっち……という感じで、 あちこちの結晶をトレースし、つなぎ合わせました。 水晶の形はとても微妙で美しい ……としみじみ感じさせてくれたのが、このクラスターなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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