カテゴリ:マダガスカル産
晴れました。
久しぶりの陽射しがやってきました。 ……というわけで、先日のIMAGE2006戦利品をさっそく撮影。 買ってから何度も……にとって眺め回しておりますが、 光に透かし、カメラのレンズを通して、 ペストポジションを探してじっと石をにらみつける、 もとい、石を見つめるのは、わたしにとって、最も石を深く見る方法でもあります。 今日の石は、こんな石。 マダガスカルのアメシストです。 表面はややマット、マダガスカル産らしく表面はちょっと土っぽくて、 たとえばナミビアのブランドバーグ産のようなきらめく美しさではありませんが、 光に透かせば、豊かに深い紫色。 しかも、このアメシストはソロバン型の結晶なのです! 一般にベータ水晶とも言われている、水晶の先端のとんがり部分だけを 上下にくっつけたような形です。 しかし、ベータ水晶というのは、 普通の水晶(アルファ水晶)が573℃以下で結晶したのに比べ、 もっと高い温度(573℃~870℃)で結晶した高温型の水晶のことをいいます。 高温で結晶した水晶の中には、写真のようなソロバン型水晶が見られるので、 この形の水晶のことを、形だけでベータ水晶や高温型水晶と言ってしまうことが多いのです。 ところが、ソロバン型=高温型(ベータ)水晶ではありません。 この水晶も、ベータクォーツの代名詞のように言われているロシアのソロバン型水晶も、 実は、普通の水晶と同じ低温(573℃以下)で結晶したと考えられています。 (なぜ、低温でこんな形に結晶したのかは謎だそうです) これでは、ベータ水晶と言ってしまうと間違いになるので、 「ソロバン型水晶」と呼ぶことにします。 さて、このソロバン型・アメシスト、大きさは直径2.5センチほど。 水晶としては決して大きくはありませんが、ソロバン型水晶としては けっこう大きめ。いくつか余分な結晶がくっついていますが、 なかなか形も端正です。 それより何より、アメシストでソロバン型というのは、なかなか見かけません。 実は……この水晶、セプター水晶なのです。 写真ではミネラルタックがくっつけてあるあたりに、 セプターの土台がはずれた痕がちょっぴり残っています。 ソロバン型であっても、セプターであっても ユニークな結晶であることにはかわりがありません。 なのに、お値段300円♪。 すてきすぎます。 ミネラルショーでは必ずお邪魔するショップさんが、 このたびいつになく安売りをしていて、300円、500円、1000円、3000円の 均一コーナーを連発。 もちろん、嬉々として掘りましたとも! 最後に、反対側はこんなかんじ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/06 05:31:51 PM
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