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やっとネット上で見つけたので、石本レビュー。
先日ツッコミ一覧をアップしたこの本です。 ●前作以上に石の意味に特化した一冊 タイトル:新しく見つかったクリスタル&癒しの石 著 者:ジュディ・ホール 出 版:産調出版 価 格:2520円(税込み) レビュー: クリスタルバイブルの著者が出した続編……なのでしょうか? 続編にしてはサイズが違うのが不思議。 一言で言えば、石の意味を調べるには役立つかもしれませんが、 そばに別の石本を一冊置いておくことを強くおすすめします。 なぜ、ここまでいうかというと ◇和名、綴り、産地などが書かれていない ◇石の特徴説明が頼りなくて、この本を頼りに石を捜すのは困難 ◇名称の訳し方が一般的ではない部分がある ◇著者・ジュディ・ホール氏の解釈に癖がある ◇鉱物的側面で明らかに間違っているところが多い からです。 全作・クリスタルバイブルには別名という形で和名や綴りが紹介されており、 色や外観、産地(時に?ということがあっても)が紹介されており、 こちらのツッコミ一覧を作るときは、石の追跡調査をする際に さほど困ることはありませんでした。 ところが。 クリスタル&癒しの石では、色や産地の説明はなくなり、 外観の項目でわずかな説明がある程度。 綴りがなく、訳し方に癖があるため、これってどの石?と迷うことが多々。たとえば…… ラズライト。 ラズライトと表記できる石は、実は2つあります。 ひとつは天青石(Lazurite)、もうひとつは天藍石(Lazulite)。 本文に「しばしば天国の石と言われる」とありますが、 ややこしいことに和名に「天」がつくように、 どちらの石も天国の、という説明がつくことがある石なのです。 前作・クリスタルバイブルにも言えることですが、 使われている写真は、その石の特徴を現しているものではないことが多いため、 写真での判断も困難。 和名があれば、せめて綴りがあれば判断できるのに、それがないから始末が悪い。 訳し方の癖でいえば、ライモナイト。 これは褐鉄鉱のことです。綴りがLimoniteなので、 もしかしたらイギリスあたりではライモナイトと呼んでいるのかもしれませんが、 ライモナイトで検索しても、あまりヒットしません。 ここはやはり国内では一般的なリモナイトが良かったのでは……。 「褐鉄鉱」の表記があれば、調べることはさらにたやすくなったはずです。 ジュディ・ホール氏の解釈の癖は、 色味のない水晶(石英)をクリアクォーツではなく、ただのクォーツとしているところとか、 エレスチャルの解釈がややおかしくて、写真のような石ではエレスチャルと言わないだろうとか、 ハーキマーを、ニューヨーク・ハーキマー産に限るのではなく、 ハーキマー・ダイヤモンドのような形をしている水晶すべてを ハーキマーと呼んでいると言うところなどです。 そのほか、水晶(石英)であるジラソルをオパール扱いしちゃいけないでしょう、とか ヘマタイトでオレンジになった石英をカーネリアンと言わないよ、とか いろいろいろいろいいたいことがあるのですが、そこは ツッコミ一覧でどうぞ。 ただ、これだけの数の石の意味をネットで調べるのは大変なので、 その点では役に立つかもしれません。 でも……説明で、チャクラや数秘術、星座への対応が紹介されていますが、 チャクラなどの説明はほとんど載っていないので、 その点でも別の本が必要かもしれません。 いろいろな点を総合して、この本や良くも悪くも 石の意味説明に特化しきった本だと言えるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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