テーマ:ワイン大好き!(30859)
カテゴリ:日本ワイン
さて、先日の中国料理と日本ワインの会のワインもこれで最後。トリは勿論ひるぜんワインのものです。 樽熟成山葡萄・セレクション・コワニエ。生産者ひるぜんワインは、岡山県真庭市の蒜山高原に、平成22年の4月にグランドオープンした新しいワイナリーです。高原に自生していた山葡萄を畑に移し、栽培醸造に適した株を見つけるところからスタートし現在に至ります。山葡萄にこだわり、赤ワインやロゼ、コンフィチュールなどを作っていますが、白葡萄の栽培にも目下挑戦中とのことです。ちなみに、先月訪問してきた時の記事はこちらです。 セパージュは、勿論蒜山産山葡萄100%。単独での写真を撮り忘れまして^^;、今回の写真のセンターがそれです。価格は3500円程度で、このボトルはワイナリー限定のもののようです。因みに、中身は同じでボトルが違うものは一般にも出回っており、天満屋岡山本店やヴァン・ルパン倉敷などで購入可能です。 色は黒紫ですが、透明度はゼロではなく赤みも少々あります。 香りは、確かに山葡萄らしいワイルドな獣系のニュアンスが無いわけではないのですが、かなりマイルドで、ブルーベリーやブラックベリー、それに、微かな赤べりーやチェリー、巨峰っぽさといったフルーティさに溶け込んでいます。その他、野菜ジュース的な複雑なニュアンスや茶色いスパイス、黒コショウといったスパイシーさも。 味わいは、こちらも山葡萄らしい明るく強く太い酸がメインではありますが、同じ山葡萄を用いた今様やくずまきワインの蒼と比べると大分マイルド。柔らかなミディアムボディと相まって、比較的すっきりした印象を受けます。果実味も柔らかで、繊細ながらも温かみのあるものが酸の後ろに入ります。タンニンは穏やかで後口にかけて渋味少々。 会では、最後の麻婆豆腐のところで飲みました。マーボーの辛味や脂、また、ひき肉の脂や旨みに対して、ワインの酸とタンニンが、爆発的に旨みを引き出す、といったような相性ではありませんが落ち着きとさっぱり感を与えてくれていい相性でした。また、香りの部分でも、山椒や肉の香りをワインのスパイシーさ等が引き立てます。 このワインは山葡萄ながら穏やかな世界観があり、日本食との相性の良さも期待できそうです。焼き鳥などもいいでしょうが、鴨の煮物や肉豆腐など肉類を使ったものは全般的に試してみたいところです。 値段的には、他にいいワインを結構探せる価格帯ですが、これはこれで面白い1本だったと思います。蒜山高原を訪れた際には、試飲もありますので是非一度お試しいただきたいですね^^ にほんブログ村 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月30日 05時33分39秒
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