テーマ:ワイン大好き!(30846)
カテゴリ:ワイナリーへ行って来ました
先日の中国地方のワインと食材の会in東京の翌日、時間を作ってちょっと山梨へ行ってきました。
東京から中央本線で向かいました。道中にはまだまだ雪が残っていました他、勝沼ぶどう郷駅の山手側や駅前などにも固まった雪が残っていました。 この度の雪害で被災された皆様にはお見舞い申し上げます。 ワイン用など露地栽培のブドウへのダメージはそれほどでもなかったそうですが、ビニールハウスは大打撃だそうで、春に出るはずだったハウス物の生食ブドウは非常に厳しいとのこと。 政府や自治体の補償も始まっているようですし、今回の会の会場のアガリスさんなど募金活動をされているところもあります。1日も早い復活をお祈りするばかりです。 さて、今回は3軒のワイナリーにお邪魔させていただきました。最初はくらむぼんワインさんです。以前は山梨ワインという名前だったこちら、新しいブランドのスタートや、山梨の名前の使用云々といった事情から、この度名前を変えられたそうです。因みに、くらむぼんはもちろん宮沢賢治のアレ。この名前が先行していますが、くらむぼんの出てくる短編童話集の名前は「やまなし」です。 創業は大正2年ですが、建物やこちらの貯蔵庫などはさらにそこから20年以上前のものだそうです。ワインを注文した方用に貸しカーヴになっているそうですが、現在空きは無し。 また、こちらはオリジナルラベルにもご対応下さいますが、そういったワインも保管されていました。 施設見学の後は試飲です。少量づつですが無料で多くの種類のワインを試飲させていただけました。また、4代目社長で、ブルゴーニュでワイン作りを学ばれた野沢たかひこさんにお話を伺うことも出来ました。 印象的だったのは、ワインの種類が多く、今までは輸入原料を用いたものも作っていたが今後は減らしていかれるという事、どんな酵母がいいかはまだ模索中なところもあり、野生酵母も試してみていらっしゃるという事(ソルオリエンス甲州などで試されたそうです。それを試飲させていただきましたがバランス感、綺麗さ、旨み、柔らかさなどが共存するいいワインでした)、山梨の環境を考えたときに、栽培品種としてアルバリーニョも面白いかもといったお話です。 個人的に、比較的雨の多い地域で垣根ではなく棚で栽培されているアルバリーニョは、日本で育てても面白いのではと思っていたので、山梨の土壌でどうなるのか大変興味深いところです。 さらに、くらむぼんワインさんから歩いて2、3分のところにあるダイヤモンド酒造さんへもお邪魔です。ダイヤモンド酒造さんは1939年創業。現在は3代目で、ボルドーで1年、ブルゴーニュで2年ワイン作りを学ばれた雨宮吉男さんが栽培、醸造をされています。 その他、見学のご対応などもお一人でされているそうで、今回はお忙しいという事で見学は無し。ただ、試飲にはガッツリお付き合いいただきました。 試飲させていただいた銘柄たちです。アマリージョとザ・甲州の飲み比べは興味深く、ザ・甲州の厚みと果実味を感じる味わいに対し、アマリージョは酸が明るく、よりはっきり感じられました。 また、ベーリーAは原料の違いでかなりはっきり雰囲気の違いが出ていました。農協のブドウも使ったものは価格も手頃、ベーリーAのイチゴっぽさなどがよく出ている一方、契約農家のものはタンニンもしっかり、香りもベリーなどのニュアンスが出たちょっと他にないものでした。 この辺は、タンニンや色がちゃんと出るだけのしっかりした醸しを行えるからだそうで、果皮もしっかりした、醸しに耐え得るブドウのみにこだわって購入されているそうです。 また、今回試飲はありませんでしたが、シャルドネなども自社栽培でやっているそうです。ただ、山梨の地でやって行く上で、昔から栽培されており、契約農家の方々との関係も考えれば、やはり甲州とマスカット・ベーリーAを大事にしたい、というお話を聞けました。この2品種への思いは特にお強い様です。 今回はお忙しいところ、野沢さん、雨宮さん、ありがとうございました! その後は、ダイヤモンド酒造さんでお勧め頂いたビストロ・ミル・プランタンさんでランチです。 ミル・プランタンさんは2010年オープンのフレンチで、山梨産のワインはもちろん、山梨産の野菜などにもこだわられた、地元の味を堪能できるお店です。こちらのスープと前菜のお野菜も勿論山梨産。 メインは鶏肉のディアブロ。このお皿にも山梨の野菜がたっぷり! ワインはフジッコワイナリーさんのシャルドネを頂きました。野菜の甘みと果実味の相性がよく、優しい味わいを堪能できました。ただ、山梨の野菜、味は濃いです。 山梨へワイナリー見学に行かれた方のブログなどでもよく名前を拝見していましたが、なるほどいいお店でした。またの機会にも、是非お邪魔させていただきたいものです。 その後はシャトー・メルシャンさんへ。ミル・プランタンさんからは歩いて15分くらいだったでしょうか。今回は見学は無しで試飲と、醸造責任者の生駒さんにご挨拶させていただいて(今回はありがとうございました。次回の中国地方のワイン会には是非^^)終了です。ワイナリー専売の長野のシャルドネとピノ・ノワールを頂きましたがかなり面白いですこれ。 という事で、そのシャルドネを購入させていただき、くらむぼんワインさんとダイヤモンド酒造さんで購入させて頂いたワインと同梱していただき自宅へ発送。 今回もいい経験となりました。山梨、元気でした。雪害はありましたが、ワイナリーや飲食店などは当然ですがもう普通に動いています。遊びに行って、飲んで食べて楽しんでお金を落とすことも、いい応援になるのではと思います。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年03月15日 07時25分47秒
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