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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2017年07月20日
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塩尻でのワイン会の翌日は電車を乗り継いで東御方面へ。同じ長野県、ワイン産地という事で近いのかなと思いきや結構距離ありましたね^^;

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目的地はここ。ヴィラデストワイナリーさんです。JRで塩尻から松本経由で篠ノ井へ、篠ノ井からはしなの鉄道で上田を越えて田中駅へ。駅からはタクシー2400円程度です。
東御エリアにおける中核的な存在であるワイナリーですが、創業は2003年と塩尻と比べれば大分新しいですね。エッセイストの玉村豊男さんが東京から移り住まれ、かつて旅したフランスの風景に似ていたからと、ご自身が飲みたかった事もありシャルドネなどの醸造用ブドウを栽培し始めたのが始まりです。

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当日は日曜日だったこともあり、無料のワイナリーツアーが行われていたので勿論参加。いつもは営業の方がご案内くださるそうなのですが、この日は不在という事でなんと醸造家の小西さんにご案内頂いてしまいました!
こちらは畑。土壌はガッツリ粘土なようで、その辺やはり岩垂原の特殊性が際立つなあと。ただ、ワイナリーのある場所はなんと標高で1000mを越えているとの事で、斜面による水はけの良さや日当たりの良さ、それに昼夜の寒暖差の大きさなどはかなり理想的な環境のようです。加えて、やはりというか雨は国内ではかなり少ない方だとの事。
この畑は、手前がメルローなどで真ん中あたりは試験農園、奥の方はこの地で最も古いシャルドネになるそうです。

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こちらはセラー。フレンチオークを用い、樽香を付けるものでもつけすぎないように気を付けているお話や、瓶熟成をしっかりさせてから販売されていると言うお話等を伺えましたが、一番驚いたのは全てのワインをスクリューキャップにされているという事。開けやすさなどもありますが、一番の理由はブショネを避けるという事だそうです。
ヴィラデストさんと言えば、トップキュヴェは5000円を超えるものになりますが、その辺もスクリューにされているそうです。ただ、このスクリューキャップがまた独特で、少し酸素を透過するものになっているのだとか。赤などの熟成を必要とするものにはより透過率の高いものを、ソーヴィニヨン・ブランなどフレッシュなものにはそこまででもないものを用いているそうです。そして、その透過数は、キャップを見ると書いてあるそうです!ヴィラデストさんのワインを買う際は、キャップのチェックもしたいところですね。

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こちらは発酵用タンク。やはり、タンクを用いるものが多いようです。

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見学の後は、ワインを頂いたのですが写真をうっかり撮り忘れです^^;飲んだのはゲヴュルツトラミナーとシャルドネ。
ゲヴュルツを手がけられているのは知らなかったので是非飲んでみたかった所でしたが、若干還元的なニュアンスもあったかも。ただ、その奥にあるゲヴュルツらしい果実香や、味わいの果実味などはしっかりしたものがあり、素性の良さは感じられました。ワイナリーの方曰くちょっと時間をおいてほしいとの事でした。
シャルドネは2016ヴィンテージでしたが、雨があったりでちょっと難しい年だったとの事。しかし、シャルドネらしい柑橘や黄色いフルーツの香りがあり、軽いバナナっぽさもありつつ、軽めながらも凝縮した雰囲気のあるボディと、フレッシュな果実味が楽しめるよく仕上がったワインとなっていました。
実は、今年も春先に雹害があったそうで新芽をやられたりと大変だったようですが、難しいヴィンテージでもこれだけのワインを作られるのなら、2017年ヴィンテージも楽しみにして問題なさそうです。

本来もっと飲みたいところだったのですが、実はちょっと体調を崩しておりましたのと時間が少なかったのでこの辺で切り上げて次へ。

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ヴィラデストワイナリーから、車でさらに数分山を上ったところにあるのがアルカンヴィーニュさん。日本ワイン農業研究所株式会社という正式名称の通り、新たなワイン生産者を育成する「千曲川ワインアカデミー」の中核施設となっており、自社畑は持たず、アカデミー出身者の方などのブドウの委託醸造を行っています。
ヴィラデストとは別会社ですが、母体にはなっており、代表者は玉村さんで、取締役醸造責任者は小西さんだそう。ただ、ワインメーカーとしては山梨で長くワイン造りをされていた林さんがいらっしゃいます。
創業は2015年ですから、ヴィラデスト創業からわずか12年の間に、東御でのワイン造りが大きな動きとなっていることがうかがえますね。

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アルカンヴィーニュさんでは、シードルなどのスパークリングを中心に、ヴィラデストよりは少し価格的に手頃なレンジのものを中心に作られているそうです。
因みに、この日、見学のご案内をして下さった方もこちらでワイン造りを学ばれている方でした。人手が無いから、とお話されていましたが、ワイナリーでの接客の勉強も兼ねているようでした。

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こちらは奥のタンク。年間生産量は最大で3~5万本あるそうですが、そこまではまだ稼働していないようです。

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こちらはワイン。他にもたくさんあったのですが、委託されている方のお名前が当然分かりやすく表示されていますので、あまり写真を撮るものではないなと^^;

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そして、他のワイナリーさんとの大きな違いがここ。セミナールームです。結構なキャパがあり、ここでアカデミーの講義などが行われているそうです。

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ワイナリーでは勿論試飲も出来ます。駆け足ながら、こちらでは一通りあるものを試飲させて頂いてしまいました。
シードルは、通常キュヴェ、アプリコット風味、柚子風味の3種がありました。
通常キュヴェは以前も飲んだことがありましたが、爽やかな辛口でリンゴの風味もあり、安心の味わい。
アプリコットは、そのリンゴの風味と共にふわっとアプリコットの甘い香りが感じられる一方、味わいはきっちり辛口。二つの風味と味わいの間に調和が感じられました。一方、柚子はめっちゃ柚子!香りのインパクトは思いっきり柚子で、その後ろにちらっとリンゴが見えるといった所。ただ、味わいはこちらもスッキリ辛口で、柚子の香りとこれまたよく馴染んでいるものでした。
また、巨峰のスパークリングも頂けまして、そちらはオレンジっぽいロゼカラーに、イチゴっぽさを軸に赤いフルーツと軽い青さのあるらしい香りと、それでいてキッチリ辛口で丸さや旨みを感じる味わいが楽しいものでした。
スティルワインは白はシャルドネ、赤は2種類、メルロ、スチューベン、ブラッククイーンを用いたベーシックレンジのルージュと、ブラッククイーンを頂きました。
シャルドネは、ナッツや柑橘がガツン!と言うタイプではありませんが、色の淡い黄色い柑橘と白い花、軽いリンゴやバナナのニュアンスがあり、味わいは明るい酸をフレッシュに楽しめるライトな、しかし結構目の詰まった雰囲気もあるワインでした。
ルージュは軽いイチゴキャンディっぽさがありつつ、プラムやプルーン、土等のニュアンスがあり、味わいもライトでバランスのいい、明るい酸の映える辛口でした。
ブラック・クイーンは、ミュゼドゥヴァンのもののような強いスタイルをイメージしていましたが、こちらは、香りこそ黒いフルーツ感やスパイシーさがあるものの、味わいは実にバランスがよく、各要素が丸いものでした。ボディもミディアムくらいで、滑らかさを楽しめるワインという印象です。

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アルカンヴィーニュさんではかなり短めの滞在となってしまいましたが、それでも醸造のお話を伺えたり試飲をガッツリさせて頂けましたし、他にはないセミナールームを拝見させて頂け貴重な体験をさせて頂けました。
こちらの畑は、アルカンヴィーニュさんの裏にあるROヴィンヤードさんの畑。実は、今回はこちらの方に色々とご案内を頂いた次第です。ROヴィンヤードさんも、やはりアルカンヴィーニュさんでの千曲川ワインアカデミーのご出身だそう。今後、こちらのブドウを使ったワインが出来るのも楽しみです。今回はありがとうございました!

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おまけ。松本で途中下車し、駅ビル「ミドリ」に入っている松本からあげセンターで山賊焼き定食を頂きました!でっかい山賊焼きを頂けて大満足です^^

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最終更新日  2017年07月21日 00時53分29秒
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