テーマ:ワイン大好き!(30235)
カテゴリ:日本ワイン
11月の中国5県のワインを飲む会のワイン、続いては山口県の白です。 シャトーヤマグチ・シャルドネ2005。生産者は山口ワイナリーです。山口県山陽小野田市の厚狭にある、日本酒「山猿」を手がける酒蔵である永山酒造さんが1995年から営むワイナリーになります。秋吉台のカルスト台地由来の石灰土壌が広がる土地で、シャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンと言った欧州系品種を栽培されています。酸味を好まないお客さんが多いという事で、醸造後一升瓶で長期間熟成させてからリリースされるのが特徴で、この2005ヴィンテージも今でも手に入ります。 価格は5400円程度。 色はツヤのある黄色、というかもう黄金といっていいでしょう。 香りは寝かせた樽熟成シャルドネ全開、と行った感じで、カスタード、ハチミツやミード、シロップの浸みたスポンジ生地と言った甘いニュアンスが感じられつつ、レモンやグレープフルーツ、洋ナシと言ったフルーティさもあります。また、前述の甘いニュアンスと被りますが、焼き栗やミツイモの焼きイモと言った要素も。その他、白い花や石灰っぽさ、ドライハーブ、遠くに少々の土っぽさないし根菜と言ったものも感じられたでしょうか。 味わいはしっかり寝かせていますが、それでも酸の要素はよく出ています。メインの要素として太く明るい酸が口全体に、しかしそこは熟成の影響か柔らかい印象で広がります。果実味は繊細で、酸の背後にふわりと感じられました。ボディはミディアムライト程度で、エキス分やハリは感じられます。 会では、ココット焼きのタイミングで飲みました。滋味深い野菜の味わいとワインの酸・果実味の相性はバッチリ。 中でも、紫イモに対しては、芋の甘みと香りに対しワインの酸や香りの甘い要素ががっちり噛み合います。ちょっとスイーツのような雰囲気にさえなったでしょうか。また、レンコンにもいいです。こちらも、レンコンの甘みや土っぽい香りにワインの味わいや香りが合いますし、加えて、そのシャキシャキした食感とワインのハリのある質感や酸の馴染み方も印象的でした。 今回も非常に華やかで、ある種欧州のワイン的な世界観を持ったワインだったかなと。フランスワイン党の方にこそ、寧ろ好評でした。 中国地方の他のワイナリーのワインは勿論、全国的に見ましてもあまりないタイプではないかなと思います。 【山口県】【山陽小野田市厚狭】【永山酒造】【ワイン】シャトーヤマグチ シャルドネ(10000777) 楽天内にも1か所だけ扱いがあります。生産量の関係もあってか、日本ワインに強い酒販店さんでもあまり見ませんが、面白いワイナリーなのは間違いないかなと。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月10日 22時37分20秒
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