伝説の勇者キャット・ザ・キングと彼の娘で魔法の達人ビーンズは、一つ目の奇妙な模様の扉の前に立っていた。
「父上、時を無駄にはできません。早速かかりましょう。」
ビーンズは門を見つめながら言ったものの、一体どうすればいいのか見当もつかなかった。
キャット・ザ・キングは門に掲げられた不規則な模様を見つめて、あの歌をつぶやいた。
『最後の絵模様選ぶべし」
それは門のそばに置いてある三つの模様から一つを選んでその場所に納めればよいのだろうが、果たしてどれを納めれば良いのか?恐らく間違った絵模様を納めればその時点でその者は失格となるのだろう。
二人はじっと絵模様を見つめた。何の規則も見つからないままに。
高い山と低い山が交互に並んでいる訳でもない。山の種類は3種類。一番低い山は一つしかない、山は最後に納める山を含めて全部で12。そう12・・・・、12・・・・。
ビーンズはふと思いついた事があり心の中で見比べ初め、やがて目を輝かせて言った。
「父上、分かりました。ヒントは12の中にあります。これは月日です。」
キャット・ザ・キングは少し考え、ハッとして確かめた。
「なるほどそうだ。早速入れてみよう。」
彼はそういうと3つの絵模様から一番高い絵模様を手にとると、最後の場所に納めた。途端に門はガタンと鋭い音を立てて真ん中から開き始めた。
左の山から1月、2月と当てはめれば、最後は12月、大の月だったのだ。
二人は門を抜け次の間に足を踏み入れた。
『鍵なき扉の鍵いずこ』
その部屋の突き当りには何の変哲もないありふれた扉がぽつんと壁に取り付けられていた。
キャット・ザ・キングはじっとその扉を観察した。確かにどこにも鍵はない。鍵穴の様なものさえない。彼は試しに扉の右中ほどについているノブを回してみたが、ただ単にクルクル空回りするだけだった。ノブを引っ張ってみたり、ドアを押してみたりしたがビクともしない。ビーンズは少し考え試しにドアを左右に動かそうとしたがやはりビクともしない。
『鍵いずこ』
実は鍵がどこかにあるのだろうか?その鍵を探せというのだろうか?二人は部屋の中を隅々まで探してみたが、四方はただの壁で何も見つける事は出来なかった。二人は再び扉の前に戻り扉を隈なく観察したが、やはり何も手がかりは見つからなかった。
押しても、引いても、横に押しても、鍵もない。一体どうすればいいのか?
「すべてやったのに。」
キャット・ザ・キングは途方に暮れかけた。
「すべてやったのに・・・・・、いや一つやっていない事がある。」
彼は扉に跪くと扉の下に指を差し入れ上に押し上げてみた。すると扉は何の苦もなくするすると開くではないか。二人は拍子抜けする思いを苦笑いで隠しながら次の間へと進んだ。
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ちなにみに、「最安値に挑戦」の場合はすべて除外した。
まずはぴったりはまったな?という感じ。
なるほど、「志門塾の挑戦」か?
これもうまくヒット。
なるほど。そろそろゴールの頃だな。