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カテゴリ:飛翔の剣
コットンはジークドラゴンと対峙すると『飛翔の剣』を握りしめた。ネコ族の小柄な体のコットンだが俊敏さにおいては誰にも引けを取らない。しかも彼の手には王家の秘宝『飛翔の剣』が握られているのだ。
コットンは一呼吸するとおもむろに行動を開始した。 恐らくその場を見ている者がいたとしたら、不意に彼が消えてしまったと思っただろう。 ドラゴンとしては小ぶりなジークドラゴンだが、凶暴さと俊敏さでは他のドラゴンを圧倒しているとは言え、コットンの素早さには到底追いつく事は出来ず、まるで猛烈な速さで体の周りを飛び回るアブを捕えようとするように、しゃにむに腕や首や尾を振るのみでまるで捕える事が出来なかった。 そして次の瞬間ジークドラゴンの動きが止まった。 ドラゴンは己の喉元に刺さった何かを確かめようと必死に手を伸ばしたが、もうすでにその様な体力は残されていなかった。それはコットンが打ち込んだ『飛翔の剣』だった。彼はドラゴンの周りを素早く動き周り、次第に足、腹、胸と昇りつめ、最後のとどめを喉元に突き立てたのだ。 喉元はドラゴンが共通に持つ急所である。 『飛翔の剣』がドラゴンの体の十分に魔力を及ぼしたのを確認すると、剣を引き抜きサッとドラゴンの体を離れ、小高い丘に駆け上がった。 ドラゴンは小刻みに体を震わせてそのまま立ち尽くしていたが、喉元から次第に赤みを帯びてそれが体中に広がり、体の内側から骨も肉も甲殻も浮かびあがらせて今や体全体が溶岩のように燃えたぎっていた。 ドラゴンはグ、ガ、ガ、ガ、ガと引きつる様な呻きを残して、体から炎を発して燃え始め、やがてそのまま前のめりに谷間を流れる川に倒れて、凄まじい水蒸気と異臭を放ちながら息絶えた。 コットンは改めてこの魔剣の恐ろしさをかみしめながら見つめていた。 その時背後の山の頂からいくつかの黒い影が、今ドラゴンが焼け死んだ河原の上に浮かびあがるのが見えた。 さっと振り向くとそれは5頭のジークドラゴンだった。仲間が近くにいたのだ。 「しまった。」 コットンは顔をしかめた。いくら彼が俊敏でも5頭のジークドラゴン相手では勝ち目はなかった。 「ここはどうにか逃げのびるしかない。」 そう思うや否や彼は猛然と森に逃げ込みおい茂る樹木の間を駆け抜け始めた。しかし、仲間を殺された5頭のジークドラゴンたちは時々木々の垣間から見えるコットンの姿を追って、森の木を倒し、岩を蹴って追いかけて来て、次第に間合いを詰めて来た。 コットンは逃げる、藪を振り払い、川を飛び越えて、岩を回り込み。 そして突然そこに停止した。 何と茨の茂みに捕えられ身動きができなくなってしまったのだ。おまけに勢いよく飛びこんでしまったため、茨の棘で体はずたずたに傷ついて大量の血が滴り落ちた。 彼が振り向くと5頭のジークドラゴンが今や仲間を殺された恨みというより、ただ単に獲物を叩き殺せるという、残虐な欲望だけで目をぎらつかせて迫って来るところだった。 Copyright (C) 2014 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「ドラゴン 反撃」で、297件ヒット。 このはドラゴンはドラゴンボールのドラゴンにヒットだな。あのアニメドラゴンといえば5つのドラゴンボールを集めれば、何でも願いをかなえるという神龍(シェンロン)くらいだからな。 新品北米版DVD!【ドラゴンボールGT】全64話コンプリート! マニアは欲しいかな?
ドイツ兵フィギュアはドラゴンと関係あり?良く知らない、こういう系は。
レゴって結構根深いファンがいるみたい。
おかしな言い方だけど、こんなヒットが一番好き。「アチョー!!」
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