レアメタル日本国内蓄積量、世界一
日経新聞によれば、薄型テレビに欠かせないインジウムや金等は、日本が世界一の資源国であるという見方もできるという。この試算をまとめたのは、物質・材料研究機構である。電気製品に利用されるなど、国内に長期にわたって備蓄されている様々な金属の量を計算したもので、インジウムは世界の埋蔵量の61%に匹敵することが分かったという。同機構は、リサイクル技術の開発やリサイクル制度の整備でこうした金属資源の活用が必要だと指摘していると言う。鉄を含めて工業的に利用されている20種類の金属について、1970年~2003年の輸入量から製品に使われて輸出された量を差し引いて国内蓄積量を計算したという。インジウムのほか、金は世界埋蔵量の16%、銀も22%に匹敵する量が蓄積しているという。鉛と合わせて埋蔵量で世界最大国を上まる世界一の「資源国」であることがわかった。銅やプラチナ、タンタル、アンチモンも世界各国の埋蔵量の3位以内に入る量があったという。世界消費量との比較では、二次電池材料のリチウムが7.4年分を蓄積しているという。プラチナも5.7年分に達するという。他の多くの金属でも2、3年分に相当する量が蓄積されており、活用出来るとすれば、世界有数の資源国になるとしているという。かつて超純水の補集合について、以下の様なブログを書いて首相官邸の目安箱に投稿していた。Jan 8, 2008超純水の補集合は希少資源の宝庫か? (前略)超純水とは、不純物をほとんど取り除いた水であり、ろ過などにより、東京ドーム一杯分の水に、不純物を角砂糖一個分の量しか含まない程度にまで純度を高めるという。半導体や液晶パネルなどの生産工程での洗浄用のほか、医薬品製造用、発電所の蒸気発生用にも使うという。日本では栗田工業のほか、オルガノや野村マイクロ・サイエンスなどが技術を持つという。(中略)超純水で半導体などを洗浄する時に出る補集合の部分、すなわち、不純物の中には、半導体などに使った希少資源(レアメタルなど)の濃度が濃いものもあるであろう。また、海水などもレアメタルなどを含んでいるが、海水から超純水を作った時に出る補集合の部分、すなわち、不純物の中には、そうした希少資源の濃度が比較的高くなったものがあると考えられる。そうだとすれば、超純水のレベル分けによる分別により、より、希少資源濃度の高いゴミが生じる可能性が高い。このゴミを利用することで、洗浄水や海水から、希少資源を取り出す作業のきっかけに成らないかと考えられる。