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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2024.04
2012.07.13
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何度電話してもベロニカの携帯につながらない。ついでに母親のテレサにも不通。まあ、携帯があるだけマシな時代なんだけど。大雨だったり、電源がないところに居たり、持ち歩いていなければ連絡が取れなくなり、これは日常茶飯事。

もうすぐ私は日本への一時帰国なので、留守中の仕事のことで打ち合わせと支払いやら色々を済ませたいのに何度電話してもつながらない。

妹のレオニダの話によればベロニカは再び漁に出たという。「彼女ペスカドーラ(漁師)になっちゃったみたいよ」って本当かよ。ベロニカは「染料の木の皮を探しに上流へ旅に出る」と私には言うが、実際には何日もかけて保存食料となる魚を沢山ゲットするために夫とボートで漁に出ているのだ。内心では、ここのところ修羅場&離婚寸前だった夫と仲良く旅をしていると知って安心していたところ。

今日になって電話があって、私が1週間以上前に送った素材の布をやっと手にしたところだという。捕った魚を最近では街中に住んでいる娘や息子に分けに来ているとのこと。

「で、doncella(ドンセーヤ=骨が少なく淡白なたっぷりの白身が絶品)は釣ったのか?」 と聞くと、そうだそうだ大漁だと早口で色々しゃべって、よく分からない。

「恐ろしくて夜眠れなかった」という部分だけはよく分かる。とにかくものすごい魚で怖くて眠れなかったのだ、すごい魚なのだ、眠れなかったのだと、繰り返す。ぜんぜん意味分からず。

何度か聞きなおしたところ、こうだ。++++++++++++

 

上流へ自前ボートで2泊ほどの旅、宿はない、ボートが生活の場であり寝る場所でもある。ボートを川岸につけて、夫と息子のエルリン(蓮と同年齢)と三人で横になって、どうやって吊るのか知らぬがボートに蚊帳を張って寝るのだという。

以前、夜釣りに連れて行ってよと頼んだときに、ものすごい蚊だから無理だと言われたことを思い出す。

とにかく上流まで出れば魚が沢山いるらしい。

それで、夜になると、魚の大群が通りかかり、びしゃびしゃと音を立てて川面に飛び跳ねて、その勢いとは恐ろしくて恐ろしくて眠ることができなかった、というのだ。

魚が音を立てて大群で押し寄せる?恐ろしくて眠れない??そんなこと聞いたこともないし意味が分からなかった。どんな状況??夜の川岸には夜行性の動物が色々居るだろうしワニも出るだろう。観光地ではそういう動物を見るためのツアーもあるはず。しかし、ボートで夜を越すというのはまた別の話だ。

あー夜のボート泊。どんな感じなんだろうか、どんな魚なんだろうか。とにかくあのベロニカが興奮してしゃべっていたので、よっぽどすごい体験だったんだろう。

20代とか若かったら自分も是非とも一緒に行って体験しようと思っただろうけど、今はぜーんぜんそんなこと思わない。蚊に刺されまくるのはとても恐ろしいし、彼らのような野生感覚がないと、安易に同行すればとんでもないことになると思うのだった。こんど詳しく聞いてみよう。

また、夜にそういう魚の大群にあったことがある人は是非私に教えてください。

忘れないうちに記録しておくことにした。ドンセーヤ、食べたかったな・・・・


ベロニカは染物や刺繍の仕事もキッチリやる。一番腕が良いので、特別な注文は彼女に頼むことにしている。

一方で彼女は野性的に生きる行動力も息づいている。すごいヤツだ。私よりひとつ年下だが尊敬すべき一面を持つ人物ではある。こんど釣った魚を食べさせろっていつも言ってるのにチャンスがない。






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最終更新日  2018.01.24 11:32:47
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