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テーマ:読書(8206)
カテゴリ:読書 Reading
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ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) Kindle版 蛭子 能収 (著) よくテレビのローカル路線バスの旅でみんなが土地の名物を食べているところで、とんかつやカレーを注文しているのが変わっているなとか、いつもニコニコしている人だなくらいしか思っていませんでした。特に何の気なしに読み始めました。 図書館に勉強に行く理由についてこれまで考えてみたこともなかったですが、個々が目指す具体的な目標はバラバラでも、「勉強をする」という大きな目的においては共通する集団のなかにあえて自分の身をおくと、自分の部屋より集中力が働き勉強もはかどるという説明の箇所はなるほどなとすごいと思いました。 30年連れ添った最愛の奥さんと死別され、再婚に至るまでの経緯、再婚後の暮らしの箇所の記述がとても良かったです。蛭子さんの死んだら何も残らないという死生観、なにも遠慮せずに話し合える相手がいるのは、とても素晴らしいことという結婚観も含め、心のうちの弱さをさらけ出す蛭子さんらしい正直さを感じました。 死んだら何も残らないというのは去年亡くなった敬虔なクリスチャンの叔父も言っていましたし、この前読んだ本で実際臨死体験された中村うさぎさんもブラックアウトとおっしゃっていましたが、本当のところはどうでしょうか。私は実際経験が無いのでなんともいえませんが、これまでの人生経験からなんかそうとも言い切れないように思います。結婚のところは、配偶者に死別された方やそれ以外の独身者や夫婦の方にも、たいへん参考になると思います。 そういえば芸能界や身近な方を見回しても奥さんを亡くされた方の再婚の話はたまに見ますが、その逆はあまりというかほとんど見かけません。調べても具体的な統計はありませんでしたが、離婚の場合の再婚率が3割弱なのに対して、下記のリンクでは男女とも10%未満、特に女性は数%程度とあり、思っていたとおり女性のほうが低かったです。女性の職場での地位はこの20年で大きく向上しましたが、いろいろな制約を越えて女性も男性と同じくらいの率になり、男女とも率が上昇してまた幸せな家庭が築ける人が増える時代が来ると良いと思いました。 時間を割いて読む価値のある本だと思います。 ■参考リンク 死別後の再婚率 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.14 07:26:43
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