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2007.08.29
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カテゴリ:萌え映画
昔観た映画ほど、今、DVDとかで観られない映画ほどよく覚えている。

久々にredneckなんて単語を思い出して、ウィキにまで載っているなんて、なんて便利な時代だろうと読んでいたら、ものっそ偏見に満ちていて大笑いした。ここまで書いていいのか? まあアメリカ人の半分はレッドネックで、残りがヤンキーで、その数%がWASPってことだろうか。

prettybaby.jpg grape.jpg images.jpg lastshow.jpg keith.jpg

私のredneck体験は例によって映画だった。
プリティーベビー」。19世紀末~20世紀初頭の南部の娼館の話で、キャラダイン兄弟の真ん中が出ていた。かっこいいぞキース・キャラダイン。ハリウッド大作には見向きもしなかったアウトローだけど、やっぱり70~80年代のアメリカを代表する色男だろう。兄ちゃんは西部劇とかでラリった役が多かったけど、彼は正統派2枚目といっていいのかもしれない。

この映画はデカダン+ロリコン、しかも新興国という、ヨーロッパ映画にはないムードにくらくらしたもんだ。これが南米やアジアの植民地だとまた全然違ってきはたずだ。同じ血が流れる者同士の優劣というのが、ギリギリ感があってゾクゾクする。
吉原のかむろみたいに子供のころから娼婦になるべくして育てられている美少女が、無邪気に大人の男を誘う。これ、娼館を陰間にすれば今すぐにでもBLに置き換え可能だな。
キース・キャラダインは不能の写真家の役じゃなかったかな。あの手のメリハリのある顔のアメリカ人に騙されてはいけないと、その後、某ダンサーと知り合って思ったよ。あああ、久々に画像ググってみれば、ダグそっくりじゃないか。いい男でアーチストだったりすると、ゲイの確率が高いよなあ。

ジュリア・ロバーツの年の離れた兄、エリック・ロバーツも傲慢なアングロサクソンを絵に書いたようなサディスティックな美形なのにレッドネックの役が多くで、そのミスマッチに当時はクラクラした。ロバーツは演技派で、一時ずいぶん主演作が作られたけど、交通事故でご自慢のご面相がグチャグチャになってから映画はB級の悪役でしか見なくなったのは残念だ。事故後の顔は、鼻梁の線がゆがんでいた。プラスティックサージェリー先進国にして、修復不能だったのだろうか。ああ、中年になった彼にも、わずかに若き日の面影を感じる。NY行って最初にステージ観たのは彼の舞台。クリストファー・ウォーケンの次に好きだった多俳優。
とにかく、私のなかの南部の労働者階級は彼のイメージ。どんなに顔が良かろうと、頭がちがちに硬くて単純で野蛮で信心深くて女は暴力によって制することができると信じている連中(自分も随分な偏見だな)。
ウィキにはredneckは未だに天動説を信じているとか書いてあって、あんたたち、今何世紀ですか?とか問いたいよ。まあ、KKKとかも南部だし、映画では貧乏で学がなくてトレーラーハウス住んでいる親子の話とかくさるほどあるもんな。

ディカプリオが子どもの頃出てた映画で、お母さんが太りすぎで家から出られなくなって、死んじゃっても家を壊さないと外に運び出せないからって、お母さんの遺体ごと家を燃やしちゃう話があったな。とっても悲惨で、ピュアな話だった。あれも、南部じゃなかったかもしれないけど、典型的なレッドネックな生活。→「ギルバート・グレイプ」

そもそもこの映画は70年代のアメリカンニューシネマへのオマージュというかリスペクト作品で、「ラストショー」とつくりがそっくりだった。日本でも廃坑になった炭鉱町とかにありそうな、生産性のない時間の止まった町に住む人々の生活。そこになぜか掃きだめに鶴みたいな色っぽいねえちゃんが男を喰って生活してて、外からやってきた銀行家の夫人とかが風習になじめずに孤立して、アルバイトに来る少年の筆下ろしをして遊びが本気になって破滅したり、子だくさんの兄弟のうち一人ぐらいは知能に障害があって、男達は「帰ってくれば英雄になれる」って錯覚して軍隊に入ることだけを望んでいる。そんな話。現代アメリカの原風景ってこんな感じ?元からあんたたちこの大陸では全員よそ者なのに、コミュニティ形成しちゃうとよそ者受け入れないって、どういうことよ?

Redneckに対して、無知な分だけ神聖なイメージがつきまとうのは幻想だろうか。
南部の人の英語はさっぱり聴き取れなかったりするけど、南部が舞台の小説なんかは面白かったりするんだよね。よくペーパーバッグで読んでいたけど、ポスト・ロストジェネレーションとかが流行った頃に、よくロードームービーっぽいレッドネックの放浪ものを読んでいた。いやケルアックとかじゃなくてさ。80年代以降の現代小説なのに、文明社会と隔絶した暮らしで、それがかっこいいとか思ってた(それこそ幻想)。
ああ「バグダッド・カフェ」とかも、そうした勘違い映画のひとつだな。まあ、あれも当時の西ドイツ映画だから、レッドネックに対する誤解があっても仕方がないのかも。すごく好きな作品だったけど。

あーちょっとぐぐってみたらば、「プリティーベビー」も「バグダッドカフェ」もヨーロッパの監督なんだな。やっぱりみんなレッドネックにはある種の幻想抱いているんだろうか。「プリティー・ベビー」のルイ・マルはフランス人だから、なんとなく旧フランス領だったルイジアナあたりが舞台っぽい。「バグダッド~」はラッセ・ハルストレムだからあんなに画像がきれいだったんだな。





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Last updated  2007.08.29 08:48:09
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