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テーマ:たわごと(26728)
カテゴリ:評論・エッセイ
キーンさん! わーいドナルド・キーンさんだ! しゃべってるし! 昨夜、BS読書夜話ですごい久しぶりにキーンさんを観る。ありがとうNHKーBS!(滅多に感謝なんかしない)。 私が彼のファンになったのは、父親が読んでいた「レコード芸術」にオペラの話を連載していた当時で、まだ髪の黒い80年代のキーンさんだが、なんか、頭はシルバーグレイになったものの、あまり変わらないな。若い頃より今のほうが「昔、ハンサムだった」と感じさせる老い方だ。でっかい目が印象的。クリアブルーだと思っていたけど、スモーキーブルーかな? それとも年とって白内障とかになると、濁ってきて色が変わってくるんだろうか。 話すほうの日本語は相変わらずつたなく聞こえるのに、これでいて古典の原典なんかもすらすら読んじゃうんだからかなわない。古典の文法をぜひご教授いただきたいものだ。 日本人で古英語(たとえばチョーサーを原文で、とか)が判る人がどれぐらいいるかと問うてみれば、中高大と10年英語やって、外国語の専門家も何千人といるだろう日本に、その専門家ほとんどいないっぽい。 すごい。キーンさん、戦後すぐの日本の植民地だったところで捕虜の尋問してたのか。民俗学のフィールドワークみたいで楽しそうだ(笑)。85歳とは思えない。 日本では京都に住んでいて、その時「日本は家の中にいても外を感じる――西洋ではない感覚に感動した」って、日本研究者はなんでもいいほうにとるなあ。単に木と紙でできた壁の薄い家に住んでいたからでしょ。自然を征服してきた白人文化と違うから、ほっといてくれ! ていうか、これだけ湿気が多い島国なのに、きっと紙でできていても住めるぐらい気候に恵まれていて、獣に襲われる心配もない、安全な国ってことなんだろうな。基本的にヨーロッパの先進国ってかなり北にあるからな(ロンドンの緯度は確か札幌ぐらい)。 戦時中の日本人作家の日記を読み解くのが今後のライフワークって、まだ勉強したいのか……研究者って好きなことが勉強なんだよな。いいなあ。ああでも、日本は私小説の国だから、日記文学というカテゴリーはありだな。がんばってくれ。間違ってもサイデンおじさんみたいに、転んで頭打ったりしないでね。 読みたくなったので密林ポチッた。本屋ぐらい行けや……。 ……アイリッシュシチューを煮込んでいるうちに雨降ってきた。楽譜買いにいくのやめた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.24 15:23:11
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