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2009.05.28
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カテゴリ:萌えとBL
栗本薫さんが亡くなった。
帰ってきてメールをチェックしていたら、例によって趣味分野の共通項を持つ友人からメールが入っていた。

霊感めいたものは一切備わっていないはずなのに、つい3日ほど前に、半年ぶりくらいに神楽坂倶楽部をみたばかりだった。2~3年前からがんを患って闘病していたことを知っていたし、以前はウザいほどダラダラと毎日大量の身辺雑記を書き連ねる日記だったが(ウザさと毎日という点では自分も張っていると思うが)、それが次第に日にちが開き、治療のことばかりになり、去年の後半からは月に数回の更新になっていた。最後は4月28日。一カ月近く書けないのは、栗本さんにとっては病気と闘うよりつらかったのではないか。

直近ではご主人も胃の全摘手術をされていたようで、ご夫婦して大変だな、仕事の管理は誰がやっているんだろう~あ、そういえば無職の息子がいたなとか思っていたところだった。食べられないとか、しんどそうな様子がつづられていたが、でも「痛い」「苦しい」という泣き言はなかったと思う。実はすい臓がんは発見されたときにはかなり進行していて、その闘病たるやはすさまじいものだときいたことがある。なので淡々と治療とその経過を記述しただけの日記はむしろ潔いと思っていた。

再発だしすい臓だし、3ヶ月ごとに入院されていたみたいだし、なによりアニメのグインに原作者として登場していた時、あまりのやせっぷりに、「もうこれは長くないのだろう」とは思っていた。だから驚きというよりは「ああ、ついに……」という気持ちだ。

中島梓名義の本は昔読んでいたし、ニフティーの専用ルームで華々しくバトルを繰り返していた頃はよくROMっていた。自分の美意識を貶す者は何人たりとも許さんって迫力があって、立場の違いを考慮せずどんな人にも噛み付いていた気がする。

小説のほうは生憎JUNEややおい作品は読んでいなくて、3年ほど前にグインサーガを1年かけて110巻一気読みしただけのつきあいだった。「だけ」っていっても、1冊原稿用紙400枚以上の本を、他の本もペース落とさずに読みながら月10冊ペースで読むのはなかなか楽しい苦行だったが。

グインはすばらしいところも確かにあった。キャラクターの多彩さは本当にそれだけで幅広いファンを獲得するに十分な魅力があった。後半はどんどん崩れていって、一作のなかでのピークと劣化を同時に見せられた気がした。評論家としての仕事ややおい作家を育てた実績は忘れないでおこう。

それにしてもメディアでの取り上げ方が極端に小さいなあ。評論家としては終わっていたしラノベだしやおいだしってことで人口に膾炙した作家ではなかったということか。あ、朝になってようやく各局10数秒のニュースで取り上げているな。テレ朝は「中島梓」で紹介していた。いずれも映像は20年くらい前のもので、自分の世界に閉じこもってからはメディアからも遠ざかっていたし、つまりその程度の作家という見解なんだろうな。

きものだライブだピアノだお芝居だって、自分で稼いだ印税を湯水のごとく使って、心酔しているお取り巻きに囲まれて、ご本人はもう本当にやりたいことを思いっきりやった人生だったと思う。1日に100枚くらい普通に毎日書いていた時期もあって、一般文芸の作家さんが1日4~5枚で苦しんでいたりするのに、ああ、ストーリーが次々湧いてきて止まらないんだな、でもプロなら文章を磨いてくれ……と崩れたグインを読みながら思ったものだった。

もう取り返しがつかないほどグズグズになっていたけど、グインの結末が、もう読めないのだけが残念だ。

合掌。

  
30年でレーターさんは3回変わった。天野さんのはいかにもファンタジーだったが、今の丹野忍さんの描くイシュトバーンやリンダは美しかった






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Last updated  2009.05.30 10:32:53
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