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カテゴリ:少女マンガ系
『イタリア家族風林火山』ヤマザキマリ BSでやっていた「読者が選ぶマンガ大賞」みたいな番組で、生ヤマザキさんを見たが(編集長と東京ーリスボンでネットを使って生テレビ電話してた)、日本にいるときはTVレポーターをしていただけあって、きれいな人だった。 『テルマエ・ロマエ』を読んですぐに買った、エッセイマンガ2冊も面白く読んだけど、夫のペッピーノ氏と14歳もトシが離れているとは知らなかった。しかもP氏は21歳のとき、35歳子持ちのヤマザキさんに熱烈プロポーズしたらしい。すごいなー。 北イタリアの理系男らしく生真面目A型で地味な学者が、やるときゃやるのね。そしてやっぱり他の家族がみんなすごいわ。今回はヨットでアドリア海クルーズの旅と、一人イタリアで出産するシーンが白眉だったが、こういう大雑把な環境に要るしかないなら、そりゃ環境適応で図太くもなるわな。繊細な日本人が、真逆なイタリア人の間で自己主張して生きていくには、ダーウィンの進化論をものすごい倍速で見せられているような適応力を見せないと。 しかも姑は息子べったり、広大すぎる家での家事と家畜の世話もしなくちゃならない。日本でだって大農家ほどヨメの来てがないのに、農家でもないのに1辺が80mの家ってなに? 鶏からアヒルから豚まで飼っていて、鶏むしるのは日常茶飯事、クリスマスには豚もつぶすって、大好きなイタリア映画「木靴の木」の世界じゃないか! あれは世紀末とか20世紀初頭のイタリアの貧しい農民の話だったはずだ。 家に30人ちかい客が連日来るという規模の大きさと、その食事の世話を家族数人だけでやるという恐ろしさ。ここで暮らしたら、宴会客を呼べる旅館を家族だけで仕切るなんてことも簡単にできそうだ。ザ・生活。すごすぎる。 あの100歳近い二人の大姑はまだ元気なんだろうか。そしてペッピーノ氏はまだ30歳そこそこで世界中で仕事(大学の教員?)なのか、未だ研究中の身なのか、現在はシカゴですか。 中国人華僑と結婚した私のイトコも、一時世界中を転々としていて、アフリカとか中東にいたこともあったけど、引越し事態が苦手な自分には、ハレの日が続く旅行ならともかく、異文化(しかも自分で行き先は選べないんだよ!)での生活を強いられるのは、すごいストレスだろうなあ。ヤマザキさん、O型でよかったな。 で、これは前に読んだ『モーレツ!イタリア家族』とかぶるけど、掲載誌が違うのに同じエピソードを使っていないのはさすが。「ほん笑」って休刊になったのかと思っていたら、「本当にあった笑える話」はぶんか社刊で、休刊になったのは朝日ソノラマの「ほんとにあった笑っちゃう話」だった。後者には流水りんこさんがインド人夫との異文化夫婦もの描いていて、これも実はずっと読んでいた。なんだかんだいっても、異文化生活ものは、エッセイもマンガも昔から好きなんだよな。 閑話休題。私もペッピーノ氏のようなインテリは嫌いじゃないけど、貧乏なドクター中松みたいな発明家の舅・アントニオがそばにいたら、毎日楽しそうだわ。夢見る男たちを現実に引き止める役をしていたら、そりゃマルゲリータのように図太くもなるわね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.05 16:41:19
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