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テーマ:食べ物あれこれ(49658)
カテゴリ:日々是食欲
先週、丸ビル37階のモナリザで友達とご飯を食べた。
クリスマスまでまだ10日以上あるのに、席は満席。ほとんどカップル。あーここはなーそういう店だよなー。おんな子どもが喜ぶ類のフレンチだからなー。男子はここぞとばかりに気張って誘うんだろうなー。いいなー(棒読み。そして遠い目)。でもさ、もうさ、見栄を張るトシでもなくなって、男子にエスコートされなくても全然平気になってきたので、以前から「丸ビルのいちばん上でごはんしよう」と約束していたSちゃんと行った。彼女は家を買うのがシュミという究極の資産家の娘だが(不動産屋ではない)、生活は至って質素で、3日と空けずゴルフ三昧な以外は、ユニクロ着ているような美女である。 通常なら、今頃は当然ジビエを食べにそこいらのビストロに行っているはずだが、いつもつきあってくれていたワイン好きのボーイフレンド(超おっさん)は、去年実家のある三重で隠遁生活に入ってしまったし、Sちゃんが「もうがっつり量は食べられないんだよね~」とかいうので、ジビエっぽいものも食べられる、ちまちま料理のこの店をチョイス。 ここは、スタッフが適度にフレンドリー(そんなことも知らんで来るな、ボケェって顔に出さない)で、サービスにソツなく、ワインリストも庶民的。今日はブルゴーニュが飲みたかったので(って、いつだってブルゴーニュ以外飲みたくない)、シャンパンで乾杯した後、丸顔のソムリエにと相談。「ジュヴレ・シャンベルタンが好みなんだけど……ああ、シャンベルタンだけでも数種類あるのね」「そうですねえ…こちらもよろしいですが、シャンベルタンがお好みでしたら、同じお値段で、実は数が少ないのでリストには載せていませんが00のモレ・サン・ドニあるんです」「(なんですと~!と心の中で叫ぶが声には出さない)2000年は当たり年ですよね」「はい。すばらしい出来です」(※)「じゃあそれで」。あっさり決まった。やっぱり裏リストがあるんだな。 ※本来ならここで、もっと突っ込んで聞くべきなんだが、詳しくないので突っ込めない(笑)。 モレ・サン・ドニはシャンベルタンの隣の畑なんだそうだ。リストにはロマネ・コンティの隣の畑のサンテミリオンも3種類くらいあったが、当たり年で、しかもボトリングまで醸造家自らやっている小さなシャトーのブルゴーニュで今回の料理に合うレベルなら外れはないだろう。そして、予想に違わず、もうこれまで自腹で飲んだどんなワインよりすばらしいアロマ! 筆舌に尽くしたがたいので書かない(笑)。 料理は、見せ方がすばらしい(笑)。ガラスの器を二枚重ねて、間にホンモノの紅葉やイチョウを挟んだ演出など、二人で「ほお~ロマンティックだわ~」とうっとりした。テリーヌにする材料をそのまま15種類お皿に乗っけたオードヴルも堪能したよ。これだけでワイン1本空けられそうだった。 アヴァン・アミューズ(サーモンクリーム)とアミューズ・ブーシュ(コンソメジュレとトリュフとなにか) オードヴル2皿(左:15種類の魚と野菜のコンポジション、右:オマール海老を巻いたビエドヴォーとフォアグラのポワレ トリュフソース これは絶品だったわ) 左;自家製プチブールもおいしかったが、バターのほかにエキストラヴァージンオリーヴオイルに年代モノのバルサミコをたらしていってくれた。 右:ハッカクのポワレ シェリーヴィネガー風味 キャベツのブレゼ添え 左:北海道産鹿ロース肉のステーキ 赤い果実のラビオリ添え。ラビオリの中にラズベリーのコンポートが入っていて、それを潰して鹿肉につけていただく。酸っぱいソースはアメリカっぽいわ。 右:Sちゃんチョイスの牛フィレ、アワビ、聖護院かぶらのポトフ コンソメ仕立て グラニテ(ラフランスのスープ)とフロマージュ。チーズはこんなに種類はいらないから、選ばせてほしい。 楽しいデザート。しかし味に感動はない。 お皿に煮詰めた砂糖で雪の結晶を描いた演出がすばらしいデザート盛り合わせ(フロマージュとデザートは二人とも異なる種類と演出だった)は、今だけの演出かしら。カプチーノ頼んだら、C/Sが(撮れなかったけど)オールドノリタケのすばらしいものだった。 なんか女ふたりでしっかり平らげて、いちいち料理についてスタッフに尋ねて、ワインもおいしそうに飲んでいたら、ディジェスティフをサービスしてくれるという。「何があるの?」とたずねたら、ボトルごと5種類くらい持ってきて選ばせてくれた。Sちゃんはフランス産の梅酒とグラッパを、私はカルバドスとトカイワイン。うまー。 でも、一番うまいのはワインだったというディナーでした。 あ、そうそう。このクラスでウェイティングバーがないのは困るよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.20 08:01:57
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