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カテゴリ:日々是食欲
成城石井でヌテラを見つけた。日本語ラベルがついていた。
なななななんだ、そんなにポピュラーなものなの? ヌテラは、最近読んだヤマザキマリさんのエッセイマンガでも、まるまる1話を割いて、イタリア男子がどれだけヌテラを愛しているかを描いていた。マンガでは「ヌテッラ」と、より発音に忠実に表記されていたけど。 ボトルの形状は、上部は円形、底部は楕円形という、日本ではあまりみない形。素材はガラスではない。 ヌテラはヨーロッパ圏のスーパーでは大抵見つけられるし、私も随分前からその存在は知っていたけど、買ったことも食べたこともなかった謎のスプレッド。 容器が、日本で売っているマーガリンのような平たいプラカップではなく、ジャーというかボトルに入っているから、油脂成分が多いものではないのだろう、ぐらいに思っていた。どっちかというとジャムに近いような。 で、連想でつながったのが、オーストラリアのベジマイトだった。 あれは私のなかでは食べ物ではない、オージーのスローフード(笑)。 ヌテラもあんなものかもと思って、ろくに表示も見なかったんだけど、ヤマザキさんのマンガによると、チョコレートフレーバーらしい。 なんですとーっ! チョコレートスプレッドは好物だよっ! 一番すきなのは、軽井沢のコンフィチュール屋が期間限定でつくってるショコラオランジュだが、滅多に手に入らないので、ホテルオークラのチョコレートスプレッドでがまんしてるのに! イタリア男子がマンマの次に好きだというヌテラをどうして食べいでかっ! 左がヌテラ。右は常食のチョコレートスプレッド。色が全然違う。 で、食べた。 「あれ~~この味知ってる。なんだっけ?」 しばし味覚の記憶を遡ること数秒。 「あーっ思い出した、ロシェチョコだっ!」 そう。このヌテラは、一時異様にハマって、32個入りとか買って常備していたこともあるロシェチョコの味そのまんまだった。そして背面の輸入元を見ると「日本ロシェ」とある。 すごい。ロシェチョコの会社って、日本法人までつくってるのか!そんなに日本で需要があるのか!
ロシェチョコは、周囲についたナッツの香ばしさと、真ん中のヘーゼルナッツとチョコとのコンビネーションが抜群だが、チョコレートの質は別段、すごくいいわけではない。 ていうか、私のなかでは、子供の頃食べた駄菓子のなかのチョコの味だ。なんつうか、いろいろ混ぜものしていて粉っぽくて、色もちょっと灰色っぽい茶色。 ヌテラはロシェチョコを噛み続けてペースト状にしたものと同じ味(に私には思える)。きっと材料は同じ(笑)。日本語表記では「ヘーゼルナッツ・ココアスプレッド」とある。チョコレートではないのか! 味が同じで、社名が日本フェレロということは、フェレロロシェとヌテラは同じ会社のものなんだな。そしてもっと驚いたのは、ロシェチョコはずっとイタリアのものだと思っていたのに、原産国はオーストリアだった。しかし、こんな人口に膾炙する食品を、あのオーストリア人が世界に向けて作るはずがない(愛ある偏見)。きっとチロルあたりの国境近くに会社があって、つくっているのはイタリア人にちがいない(笑)。 類似品にご注意ください(笑) 追記:フェレロ・ロシェ社はやっぱりイタリアの会社だった。単に工場がオーストリアにあるってことかな。ところで、ヌテラのラベルに、謎のコップがあるんだが。どうもミルクが入っているっぽいんだが。ヌテラを溶かしてドリンクにするのものあり? 牛乳なんかに溶けるの? それとも、単にパン+ヌテラには牛乳が合うわよ、ってこと? 海外製のボトルを探していたら、どんなにヌテラを愛しているかを表現した、こんな画像。ヌテラ風呂。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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