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2011.06.14
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カテゴリ:BLマンガ


5月に読んでそれきりになっていた。あやうく記録するのを忘れるところだったわ。
最近、結構頻繁に短編集が出ている印象があるなあ。新書館から出ていたのは、『Wings』に連載していた霊障云々の話かな? この作品も、私のなかではスマッシュヒットだった『さきっちょだけでも』に匹敵するほど、さまざまなタイプのお話が詰まっていた。

表題作の『蝶尾』とは、蝶の羽のようにヒラヒラとした尾をもつ金魚のこと。たまたま雑誌の「麗人」を読んでいたら、深井結巳さんが作家コメントで蝶尾を飼っているとか描いていて、造形の美しさが漫画家さんの心を捉えるのかしらん。

でもトジツキさんの短編は、ノスタルジックな昭和の匂いをさせた一種の寓話で、美しい話だった。
でも、これどこかで同様のモチーフを見聞している。小説だったか映画だったか記憶が定かではないし、もちろん金魚なんかじゃなかったけど、結構な古典(中国かな?)に、世話を焼くいとしい人が実は人に仮託した人外だったというのは…えーっと、あれ? もしかして鶴女房? 爆笑~。いやちょっと違うな。でもそんな民話とか童話の類かも知れない。なんだろう。とりあえずこの雰囲気は好きだ。

うさぎエッセイの前に収められていた、「絶対につかまらない先輩」というのもデジャビュった。こういう法則があるんじゃなかったっけ? でもトジツキさんのうまさは、たとえ元になるモチーフがあっても、自分の中ですっかり消化しきっているから、剽窃やパスティーシュですらないお話になっている。で、「実は・・・」と明かしてみれば、「おおーっ!」と歓声が起こりそうな種明かしとか。いや違うな。もしかしたら、描いているご本人もなにとなにがまざっているかもはやわかっていないかもしれない。

あと覚えているのは、美大の講師の話と、信仰がらみの幼なじみもの。
どれもえろいシーンが直接にはなくて、脳内恋愛自己完結とか、キスどまりとか、愛の表現がつつましやかなのに、造形がリアルだから、妙に生々しい。こういうのをBLで描いている漫画家さんって、あまりいないよね。商業になりきれてなくて、かといって同人レベルはとうに突き抜けていて、やっぱりサブカル以上ブンガク未満って気がする。

そして、トジツキさん自身がなんかつかみどころがない。うさぎフェチかと思えば、流血格闘技とかスーパーヒーロー好きとか、嗜好が乙女じゃないのは、ジャンプ少女だったからだろうか。そういう女子が美大出てBLというフィールドで自分が描きたいものを描こうとしている(ふうに感じられる)のは、追随する者が現れればひとつの流れになるような気がする。





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Last updated  2011.06.14 23:00:27
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