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テーマ:TVで観た映画(3799)
カテゴリ:萌え映画
朝、職場のPCを立ち上げると、最初にグーグルの画面が出るんだが、メモリアルデーのグーグルのタイトルは、いつもアーティスティックなイラストで飾られている。
それを、クリックせずに見ただけで一瞬で当てるのがシュミなんだが(笑)、昨日はトリュフォー、今日はディケンズだった。ディケンズは、彼の作品の登場人物が複数描かれていたからすぐにわかったけど、6日のはトリュフォーの「大人は判ってくれない」のラストシーンだよね?。海辺を走っていて、一瞬振り向くアントワーヌ・ドワネルなんて凝った仕掛けをする、グーグルの中の人が好きだ(笑)。いったいどれだけの人が一発で当てたよ!(自慢) で、グーグルのおかげで6日がトリュフォーの誕生日だったことを知った。 まだ若くて、少女マンガにまみれて育って、頭でっかちで勉強はできたけど恋に疎かった自分が、最初に嵌ってコンプリートした監督が、トリュフォーだった。 彼が亡くなる前年だったか、ぴあフィルムフェスティバルで全作品上映と、ファンの前で質問に答えるシリーズがあって、私はそれに参加して、彼の作品中にたびたび登場するバルザックについてたずねた。 もちろん著書にサインももらった。ああなつかしい。今はちょっとはずかしい。トリュフォーとは縁の深い(ていうか、彼がいなかったら私はトリュフォーの著作を読むことはできなかっただろう)山田宏一さんがまだご存命であることも知った。体弱そうだったのに、ちょっと驚き。 WOWOWシネマで、トリュフォーの特集をしていて、4日はアントワーヌ・ドワネルシリーズをずっとやっていた。前半、寝坊して取り損ねたけど、一番好きな「逃げ去る恋」と「家庭」はしっかりブルーレイに収めた。 ジャン=ピエール・レオは、近影をぐぐると、いかつい顔のがんこジジイになっているのだったが、若いころの彼の顔は好きだった。少女マンガに出てくるガイジンのハンサムが生身の男になったのがあのテの顔、と私の中では思っていて、イリヤ・クリヤリン(デヴィッド・マッカラム)にはじまって、ドワネル(レオ)、そしてヘルムート・バーガーに至る、顎が張っていて、ちょっとサディスティック風味の典型的なガイジン顔が理想だった。ああ、ポルナレフも同じ系統だな。ああはずかしい中二病。マルク・ポレルとかも同じ系統だ(今や知る人もいるまい)。なんつうか顎が張っているだけじゃなくて、人類学的に鼻上隆起の骨格で、目元に大きく影ができて唇は薄い顔。そうそう、ツェッペリンのジョン=ポール・ジョーンズも同じ系統の顔だったな。今や全員がジジイだ。 で、マッカラムは知らないけど、レオもバーガーも一人の監督に溺愛され、その監督が亡くなると役者人生もほぼ終結しちゃうみたいな共依存で、そうした偏向した生き方も好きだった。あ、レオは実際にはゴダールにも愛されたけど、ゴダール映画は私の趣味とはちょっと違っていて、私の中ではやっぱりレオ=アントワーヌ・ドワネル=トリュフォーなんだよね。スクリーンではアキ・カウリスマキ(合ってる?)のコントラクト・キラーで挙動不審男を演じていたのをシャンテシネあたりで観たのが最後だな。 普段の日常ではトリュフォーなんて名前すら思い出さないし、実際、今観てもおもしろいと感じるのか自信はないけど、なんかいろいろ懐かしかった。 WOWOWのラインナップには、「突然炎のごとく」も「私のように美しい娘」も「緑色の部屋」も「恋のエチュード」も入っていなくて残念。でも、足フェチのおじさんが出てくる「恋愛日記」とイザベル・アジャーニのストーカーぶりがすごかった「アデル恋の物語」をまた観られるのはうれしい。ありがとうWOWOW! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.08 00:29:15
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