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カテゴリ:BL小説
6,7年楽しませてもらったBLは、量的にはかなりシュリンクしたけど、相変わらず何人かの作家さんの新刊は読んでいる。
今、どれを読んでも自分に合っていると思うのは、一穂ミチさん。一連の朝日新聞と思われる新聞社の社員との元義兄弟もの(そう、高村さんの刑事と判事の義兄弟ものを彷彿とさせる!)はよかったな~。そこからのスピンオフも、おっさんばっかりでいい。国会の速記者の話も面白かった。地方の科学系博物館のキュレーターの話とか、どれも職業が特殊でツボだ。 国会速記者は、大昔に働いていた広告代理店で仲の良かった女性が、「自分は高卒だから手に職つけるために速記の養成所に入る」という理由で退職したのを覚えている。司法だったか立法だったか覚えていないけど、国の機関で仕事していたはずだけど、需要はやはり激減しているよね。社会保障審議会に行くと、記録係はちゃんといるけど、あれはPCを使って速記しているのかな?今度よく見てみよう。 玄上八絹さんも概ね面白い。あと、このブログにコメントくださった方からのおススメだった凪良ゆうさんも、文体や突飛なエピソードで泣かせるところがツボ。幽霊になってもラブラブの陶芸家と画家の話はよかった。パン屋で働く無口な男のお話も、平凡なつくりだと、そのねじまがった性格だけでNGなのに、嫌悪感を抱かせずに読ませてしまうところはすごい。 一方で、新刊が出るたび全部読んでいたけど、申し訳ないが飽きちゃった作家さんもいる。水原さんは乾いた文体が好きだったけど、何分にも登場する受側がみんな同じタイプで、しかも自分が苦手なうじうじくんが続いたので、しばらくお休み。 水壬さんも、安易なシリーズ化ばかりで、新書にしては軽い感じのものが続いたので、ちょっとお休み。でも読むとさらーっと読めて、ひっかかりがないところが好きなんだけどね。 月村さんも、ちょっと食傷気味かな。今読んでいるカメラマンと大学生の話は面白いけど、ちょっと子供っぽすぎる男子のときは、途中で投げ出さないようにするのに必死になる。 木原さんは、あんまり最近出てないのかな? 新書の積読が3作くらいあるけど、へヴィーだと思うと手がでなくなった。文句なく自分に合っている作家さんなんだけど、その時の心身の状況で受け付けないときもある。榎田さんは、絶版になっていた泣けるBLが最近、復刊されているのかな? すっかり大御所になっちゃったのね。でも最近読んでないわ~。 というわけで、BL小説は月に5~10冊くらいと、本当に数が減った。代わりに何を読んでいるかというと、苦手な部分の補強ということで、経済本とか(笑)。どんな事象も経済学の枠組みで読み解くとか、歴史と近い部分もあるけど、なんかヘンすぎて新鮮。 最近、国の制度設計にかかわっている経済学者の話を聞く機会があって、ちょっと刺激を受けたりもしたり。今のかわいそうな20代がまっとうな社会保障を享受するには、団塊世代以降を海に流してしまえばいいとか、講演会で平気で言ったりする。当のご本人も団塊世代なのだが。人口構成比から未来予測をするのはパズルのようで面白い。経産省の役人は来ていたけど、厚労省の役人が効いたら噴飯ものだろう(でもある意味真実なんだけどさ)。 仕事辞めたい病は、今は小康状態を保っている感じ。職種は同じでも中身は変えていかなくてはならないことを受け入れなくては、と自分を変える努力をしている最中。なかなか難しいけどね。1月のまとめ、おわり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.30 22:57:43
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