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テーマ:映画から何かがはじまる(569)
カテゴリ:硫黄島2部作
「麦の穂をゆらす風」の中で裏切り者や内通者が処刑される
シーンがある。いずれも印象深いシーンである。 ただ単に処刑するのではなく、最後の言葉を言わせ、手紙 を書かせる。その手紙は遺族のもとへ届けられる。 この手紙が届けられ、遺族が受け取ったときから、新たな 物語が始まる。 かって戦場であった場所から発掘された手紙から始まった のが「硫黄島からの手紙」である。 このシーンが冒頭にあるということは、死にゆく者が最後に 残した言葉を受け取ることの重みを描いたという意思表示で あろう。 「麦の穂をゆらす風」では、その手紙を受け取った女性が示す 言葉は、この悲劇が更に連鎖し、それが今も続いていることを 示しているのではなかろうか。 最後の言葉を残す機会も与えられず、自決を強要される日本軍 の兵士がいかに残酷な状況であったのかが目立つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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抵抗闘争の末の妥協と到達点からの転落、敵と味方が反転する皮肉。大儀と個人のせめぎあい具合をこれほど見事に映画に血肉して魅せた作品を思い出せない。英国人(?)監督、ケン・ローチ畢生の1作を鑑賞できた幸運に感謝し、自国の歴史に責任を取る(落とし前をつける)姿勢には、学ぶこと多し。
そして、2007年年末までに、我等は若松孝二監督、入魂作「実録連合赤軍」(現在製作中)に大劇場シネコンで対峙できるだろうか。 (2007年01月23日 21時46分12秒) |
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