「延期」と「未定」と「未処理」
先のブログで「菜の花プロジェクト」のことをご紹介しましたがそのチェルノブイリは25年経っても、まだ終っていないのですね。[ルポ]事故から25年、チェルノブイリは今 新聞(夕刊)記事によりますと事故当時の核燃料のうち95%に当たる200tが現在も未処理のままで事故後に覆ったコンクリート「石棺」は老朽化が目立ち放射能漏れ防ぐ、「新しいシェルター」建設が急務だそうです。主に鋼鉄製の新シェルターで現在の石棺を包み込み十数年かけ、棺内から核燃料などを除去する構想だそうです。しかし、現時点では建設費の半分近い約880億円が不足し当初目標の2012年の完成は2015年以降まで遅れる見通しだそうです。ウクライナ政府は、チェルノブイリ原発事故による経済損失が2015年までに、少なくとも約15兆円に達するとみているそうです。 また、新聞の特報には「原発の『ごみ』行き場なく」という記事で「核燃料サイクル」のことが書いてありました。ウラン燃料を3~4年燃やした後に残る「使用済み核燃料」から燃え残りのウランや新たに生成されたプルトニウムを再処理し燃料として原発で再利用するのが「核燃料サイクル」でその拠点が、むつ市(青森県)にある日本原燃の「再処理工場」だそうです。 1997年に運転開始だった再処理工場は相次ぐトラブルから稼動延期され現在は2012年10月の運転開始を目指しているそうです。 現在、日本に54基ある原発から出る使用済み燃料は、年間約1,000t(使用前のウランの重さ)で再処理工場の貯蔵施設受け入れ容量は3,000t既に、約2,827tが運び込まれているそうです。 再処理工場が稼動しても、処理能力は800tで毎年200t程度が残ってしまうそうです。 各原発の総貯蔵量は昨年9月現在、約13,520t。福島第一原発の場合、共用プールや各原子炉建屋の容量2,100tに1,820tが入れられていたそうです。 処理後に残る核分裂生成物などの液体は特殊なステンレス容器に封じ込め30~50年かけて冷やし、地下約300mの深さに埋める予定だが最終処分場の建設場所は未定。 24日(日)、名古屋で「チェルノブイリ事故25周年講演会」があり300人の市民が詰め掛けました。会場の学生は「内部被爆など将来にわたる問題が気になる。国や東京電力に頼らず、NPOや市民自らが活動する姿勢が大切だと感じた」 パエトーン・1(山岸凉子 作)25年前原発について描かれたコミックパエトーン・2(巻末に紹介されている本)