合わせ技で生き残るということ
今日はテレビでよく見かけるお笑いタレントのジェイソン・ディヴィッド・ダニエルさんを紹介したい。さわやかで風刺の効いた面白いことを言う人だ。彼はもともとシステムエンジニアだ。来日して旭化成で音声認識ソフトの開発の仕事をしていた。その時に「エンタの神様」の面白さにはまったのが、芸能界に入るきっかけとなった。彼は現在、お笑い芸人のほか、ベンチャー企業の役員もしている。お笑い芸人の仕事のため、半休をとったり、取締役会を途中で抜けたりもしている。彼は「本業は何」と聞かれるけど、その言葉自体がおかしいという。これは仕事=人間という先入観、軽蔑の言葉であるという。お笑いもベンチャー企業の仕事もすべてが本業であるという。「僕は人間・ジェイソン・すべてが本業」と言い放つ。在日外国人である。日本語が堪能。もちろん英語も堪能。日本語と英語の同時通訳。翻訳ソフトの開発技術者兼役員。日本と日本人を風刺したお笑い芸人。これがジェイソンさんのスタイルだ。森田では自分の強みや長所を活かして生きていくことを目指しています。では他人と差別化できるような強みや長所がない人はどうすればよいのか。少しだけ差別化できる強みや長所が見つかれば、それらを組み合わせるという方法があります。トライアスロンというオリンピック種目があります。スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロを組み合わせた競技です。トライアスロンに取り組む人は、それぞれの分野ではオリンピックにエントリーできる実力はありません。ところが3つを組み合わせると、オリンピック出場が可能になったのです。たとえ突出した強みや長所がなくても、2~3個得意技で注目を集め、生きがいを持てる道もあるということだと思います。