カテゴリ:愛すべき動物たち
動物を食べること。
野生動物の乱獲。 スポーツの道具として動物を扱うこと。 医療や薬品や化粧品の開発のために生体解剖や動物実験を行うこと。 見物するために動物を檻に閉じ込める動物園や水族館。 ペットの生体販売を行うペットショップやブリーダー。 食肉のための家畜の飼育場の劣悪な環境。 耕作のために犂を引いて労働させられる牛馬。 捨てられ殺処分されるペットたち。 毛皮や羊毛製品など衣料や服飾・インテリアの品にされる動物たち。 これらは、人間という動物種が、他の動物種に対してとっている種差別的な思想と態度です。 この思想と態度に対する反省から、動物福祉や動物の権利、動物の解放という運動の基本的な理念が生まれました。 近代のイギリス、アメリカ。そしてドイツやフランスなどで大きな活動となって今日に至っています。 ベジタリアニズムは宗教的な側面が大きく認識されていますが、「動物の福祉・権利・解放」はベジタリアニズムを包括するものです。 今日では、動物に対する残虐性が次々と明らかにされてきています。 動物の権利という概念は、何も新しいものではなく、古くからその思想が脈々と受け継がれているのでしょう。ヴィーガニズムという「脱搾取」という概念がさらに加わり、ヴィーガンになる人が急増しています。 優等と自認する種が劣等とみなす他の種の命を奪い、それを食する行為。 弱肉強食は種差別主義の一端です。 それは生を全うするには避けられない当然の行為として考えられてきましたが、それは違います。 キリスト教でも「神が人間に食用として動植物を与えた」と旧約聖書に書かれていることから、動物を食べることを罪とはせずに肉食を許容してきましたが、この旧約聖書に書かれてあることと、肉食の許容、両方とも間違いです。 現代を生きる私たちは、種差別主義を克服する未来を創造しなければならないでしょう。 何を食べ、食べないかは個人のよるものですが、ベジタリアニズムは命に関わる社会問題と強くつながっています。 多くの人がそのことを理解し、できることなら実践して、世界全体の幸福を追求するツールとしての「脱搾取」を未来へと繋げていくことが理想ではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 22, 2022 08:51:50 AM
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