ある4年生のA君は集団行動が苦手なタイプですが、お母さんはじめご両親が、とても子どもを信頼され、伸びる方向へと導いておられます。
先日の食卓の話題は、フセインとブッシュはどっちが悪か?というテーマだったそうです。お父さんも交えて、活発な議論がなされたことが、目に見えるようですが、そこで、すばらしいと思うのは、大人の結論を押しつけないで、常に、疑問形で子どもに投げ返しておられることです。
よく誤解されるんですが、子どもの質問に、うまく答えられないのでどうしようと、おっしゃる親御さんがいます。全然心配要りません。子どもは、知らないのに、知ったふりする大人には、がっかりしますが、一緒に調べよう、一緒に考えようと言ってくれる親には、感謝こそすれ、軽蔑なんてしません。
そう言えば、アメリカ大統領を生んだ、ケネディ家では、夕食のとき、その日のニュースについて意見を言うのが習慣になっていたそうです。入口に新聞の切り抜きが貼ってあり、それを読んでから、テーブルにつくのです。幼い弟も、兄たちが戦わす意見に、大いに刺激されたことでしょう。
日本では、食事中の会話が貧弱だと言われます。本来、子どもにとって、食事は楽しく、心が開放されますから、日頃の疑問を話すのに、格好の場です。ぜひ、生かしたいものです。
A君は、学校で、独自に、クラスのインフルエンザ予防対策を考えて、先生に提案をしたそうです。それが一部採用されて、とても喜んでいました。
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