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カテゴリ:育児エッセー
【人格の完成度の高い子ども】 ○同年齢の子どもにくらべて、年上に見える。 ○自己管理能力にすぐれ、自分の行動を正しく律することができる。 ○YES・NOをはっきりと言い、それに従って行動できる。 ○ハキハキとしていて、いつも目的をもって行動できる。 【人格の完成度の低い子ども】 ○同年齢の子どもにくらべて、幼児性が強く残っている。 ○自己管理能力が弱く、その場の雰囲気に流されて行動しやすい。 ○優柔不断で、何を考えているかわからないところがある。 ○グズグズすることが多く、ダラダラと時間を過ごすことが多い。 では、どうするか? 子どもの人格の核形成をうながすためには、つぎの3つの方法がある。 (1) まず子どもを、子どもではなく、1人の人間として、その人格を認める。 (2) 親の育児姿勢に一貫性をもたせる。 (3) 『自らに由(よ)らせる』という意味での、子育て自由論を大切にする。 ++++++++++++++++++ 今までに書いた原稿の中から いくつかを選んで、ここに 添付します。 内容が少し脱線する部分があるかも しれませんが、お許し下さい。 ++++++++++++++++++ (1)【子どもの人格を認める】 ●ストーカーする母親 一人娘が、ある家に嫁いだ。夫は長男だった。そこでその娘は、夫の両親と同居するこ とになった。ここまではよくある話。が、その結婚に最初から最後まで、猛反対していた のが、娘の実母だった。「ゆくゆくは養子でももらって……」「孫といっしょに散歩でも… …」と考えていたが、そのもくろみは、もろくも崩れた。 が、結婚、2年目のこと。娘と夫の両親との折り合いが悪くなった。すったもんだの家 庭騒動の結果、娘夫婦と、夫の両親は別居した。まあ、こういうケースもよくある話で、 珍しくない。しかしここからが違った。なおこの話は、「本当にあった話」とわざわざ断り たいほど、本当にあった話である。 娘夫婦は、同じ市内の別のアパートに引っ越したが、その夜から、娘の実母(実母!) による復讐が始まった。実母は毎晩夜な夜な娘に電話をかけ、「そら、見ろ!」「バチが当 たった!」「親を裏切ったからこうなった!」「私の人生をどうしてくれる。お前に捧げた 人生を返せ!」と。それが最近では、さらにエスカレートして、「お前のような親不孝者は、 はやく死んでしまえ!」「私が死んだら、お前の子どもの中に入って、お前を一生、のろっ てやる!」「親を不幸にしたものは、地獄へ落ちる。覚悟しておけ!」と。それだけではな い。 どこでどう監視しているのかわからないが、娘の行動をちくいち知っていて、「夫婦だけ で、○○レストランで、お食事? 結構なご身分ですね」「スーパーで、特売品をあさっ ているあんたを見ると、親としてなさけなくてね」「今日、あんたが着ていたセーターね、 あれ、私が買ってあげたものよ。わかっているの!」と。 娘は何度も電話をするのをやめるように懇願したが、そのたびに母親は、「親に向かって、 何てこと言うの!」「親が、娘に電話をして、何が悪い!」と。そして少しでも体の調子が 悪くなると、今度は、それまでとはうって変わったような弱々しい声で、「今朝、起きると、 フラフラするわ。こういうとき娘のあんたが近くにいたら、病院へ連れていってもらえる のに」「もう、長いこと会ってないわね。私もこういう年だからね、いつ死んでもおかしく ないわよ」「明日あたり、私の通夜になるかしらねえ。あなたも覚悟しておいてね」と。 ●自分勝手な愛 親が子どもにもつ愛には、三種類ある。本能的な愛、代償的愛、それに真の愛。ここで いう代償的愛というのは、自分の心のすき間を埋めるための、自分勝手でわがままな愛を いう。たいていは親自身に、精神的な欠陥や情緒的な未熟性があって、それを補うために、 子どもを利用する。子どもが親の欲望を満足させるための道具になることが多い。そのた め、子どもを、一人の人格をもった人間というより、モノとみる傾向が強くなる。いろい ろな例がある。 Aさん(60歳・母親)は、会う人ごとに、「息子なんて育てるものじゃ、ないですねえ。 息子は、横浜の嫁にとられてしまいました」と言っていた。息子が結婚して横浜に住んで いることを、Aさんは、「取られた」というのだ。 Bさん(45歳・母親)の長男(現在18歳)は、高校へ入学すると同時に、プツンし てしまった。断続的に不登校を繰り返したあと、やがて家に引きこもるようになった。原 因ははげしい受験勉強だった。しかしBさんには、その自覚はなかった。つづいて二男に も、受験期を迎えたが、同じようにはげしい受験勉強を強いた。「お兄ちゃんがダメになっ たから、あんたはがんばるのよ」と。ところがその二男も、同じようにプツン。今は兄弟 二人は、夫の実家に身を寄せ、そこから、ときどき学校に通っている。 Cさん(65歳・母親)は、息子がアメリカにある会社の支店へ赴任している間に、息 子から預かっていた土地を、勝手に転売してしまった。帰国後息子(40歳)が抗議する と、Cさんはこう言ったという。「親が、先祖を守るために息子の金を使って、何が悪い!」 と。Cさんは、息子を、金づるくらいにしか考えていなかったようだ。その息子氏はこう 話した。 「何かあるたびに、私のところへきては、10~30万円単位のお金をもって帰りまし た。私の長男が生まれたときも、その私から、母は当時のお金で、30万円近く、もっ て帰ったほどです。いつも『かわりに貯金しておいてやるから』が口ぐせでしたが、今 にいたるまで、1円も返してくれません」と。 Dさん(60歳・女性)の長男は、ハキがなく、おとなしい人だった。それもあって、 Dさんは、長男の結婚には、ことごとく反対し、縁談という縁談を、すべて破談にしてし まった。Dさんはいつも、こう言っていた。「へんな嫁に入られると、財産を食いつぶされ る」と。たいした財産があったわけではない。昔からの住居と、借家が二軒あっただけで ある。 ……などなど。こういう親は、いまどき、珍しくも何ともない。よく「親だから……」「子 だから……」という、『ダカラ論』で、親子の問題を考える人がいる。しかしこういうダカ ラ論は、ものの本質を見誤らせるだけではなく、かえって問題をかかえた人たちを苦しめ ることになる。「実家の親を前にすると、息がつまる」「盆暮れに実家へ帰らねばならない と思うだけで、気が重くなる」などと訴える男性や女性はいくらでもいる。 さらに舅(しゅうと)姑(しゅうとめ)との折り合いが悪く、家庭騒動を繰り返してい る家庭となると、今では、そうでない家庭をさがすほうが、むずかしい。中には、「殺し てやる!」「お前らの前で、オレは死んでやる!」と、包丁やナタを振り回している舅す ら、いる。 そうそう息子が二人ともプツンしてしまったBさんは、私にも、ある日こう言った。「夫 は学歴がなくて苦労しています。息子たちにはそういう苦労をさせたくないので、何とか いい大学へ入ってもらいたいです」と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月26日 06時20分27秒
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