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別ヴァージョンの人間史 by はやし浩司

別ヴァージョンの人間史 by はやし浩司

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2024年09月24日
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●次

 

 つぎは2017年にあけてからの、1月28日。

が、その日とて、私という人間が、そのように予想しているに過ぎない。

何が起こるのか。

何も起こらないのか。

あとはエイリアンに任せるしかない。

あれこれお膳立てするのは、やめた。

予定を立てるのも、やめた。

詮索するのも、やめた。

ついでに言えば、考えるのも、やめた。

考えても、無駄。

考えたところで、どうにもならない。

一方、考えなくても、相手からしかけてくる。

 

●希望

 

 が、こうして私の希望がつながった。

細い細い糸だが、その糸が残った。

1月28日に向けて、行動が始まった。

 

相手は、わかっている。

2000年後のイエス・キリスト。

そのエイリアンが、今、私の近くにいる。

何かをしかけようとしている。

しかけてくる。

 

あとは、私の方が、それを待つだけ。

そのときは、そのとき。

それに応ずるだけ。

 

 とりあえず、1月28日までは、退屈しない。

人生に悩むこともない。

迷うこともない。

死への恐怖もない。

年齢を忘れることができる。

毎日、謎解きをつづけることができる。

楽しむことができる。

前向きに生きることができる。

感動と喜びの連続。

私のしていることは、最高。

まちがいない。

そう自分で自分を信ずることができる。

それが希望。

明日への希望。

…少しおおげさかな?

 

●1月1日

 

 昨日、おせち料理に箸をつけた。

それぞれは少量だが、あれこれつまんで、パクパクと食べた。

おかげで、今朝、体重を測ってみると、1キロ、ふえていた。

たった1日で、1キロ。

 

 …ということで、正月早々から、またまたダイエット。

朝食はサラダと、栄養補助食品だけ。

午後の夕食まで、がまんしよう。

 

●年賀状

 

 1月3日になっても、4日になっても、年賀状の返事を書く気が起こらなかった。

ワイフが私を、そのつど、「いつになったら書くの?」と、せかした。

が、書きようがない。

その気が起きない。

 

もし私が年賀状に、「実は、5度にわたって、エイリアンの訪問を受けました」と書いたら、どうなるか。

みな、こう思うだろう。

「あのはやし浩司の頭は、本当に狂った」「とうとう狂った」と。

そうでなくても、みな、私の頭を疑っている。

 

 が、ほかに書きたいことがない。

私はいつも、そのときどきにおいて、一番、書きたいことを書く。

したいことをする。

年賀状であっても、手を抜かない。

 

 しかし事実は事実。

今でも、目を閉じれば、あのUFOが、スーッと頭の中を流れていく。

あれをエイリアンのクラフトでないというのなら、あれは何だったというのか。

が、証拠がない。

証明するものが、何もない。

だから口を閉じる。

重石のように、私の心をふさぐ。

で、ときどきこう思う。

「年賀状なんて、くそ食らえ」と。

 

●1月7日

 

 今日は午後になってから、気分が落ち込んだ。

ものの考え方が、後ろ向きになってきた。

あれこれ、先のことを悩むようになった。

運動と食事制限のためか。

血糖値が、必要以上に低くなったのかもしれない。

ささいなことで、イライラする。

 

 窓のワクに残った、蜘蛛の巣。

床の上に落ちているタオル。

無造作に置かれている雑誌、など。

「エイリアンからのコンタクトは、もうないかもしれない」と。

そんな心配が、心を塞ぐ。

 

●1月11日

 

 伊賀上野(三重県)からの帰り道。

電車の中。

ワイフと話す。

以前と同じように多弁になった。

話題は、いつも同じ。

内容は、いつも同じ。

 

「ぼくと同じような経験をしている人が、ほかにいるかもしれない」と、私。

「そうかもしれないわね」と、ワイフ。

「ほかに、雨の音を聞いた人がいるかもしれない」

「いるかもしれないわね」

「でも、だれも話さないだろうね」

「話さないわね」

「話したら、頭が狂っていると思われる」

「あなただって、そう思われるわよ」

 

 そんな会話が、繰り返し、繰り返し、つづく。

 

「今日の講演でも、ぼくはこう言ったよ。エイリアンの存在を疑っているは多いけれど、いるよって。しかもみなさんの近くにいるよって」

「そうね。そう言ったわね」

「だからこうも言った。ぼくを疑うのはその人の勝手だけど、このぼくには勝てないから、やめたほうがいい」と。

 

 そう、11月28日(第三回目)に、V字型のUFOを見て以来、私の心境は、大きく変わった。

それまでは「99.99%、エイリアンはいる」と、そういうような言い方をしていた。

が、今は、ちがう。

0.01%を加えて、100.00%になった。

それが今、私の中で、大きな自信につながっている。

 

●公表

 

 1月も半ばを過ぎるころになると、こんな思いが浮かびあがってきた。

「今まで、書いたことを公表したら、どうなるだろうか」と。

 

9月26日(第一回目)を起点として、ふつうの常識では理解できないことが起きた。

それを公表すべきかどうか、と。

が、もしそれを公表すれば、こんなふうに私を誤解する人が出てくるかもしれない。

「あのはやし浩司は、エイリアンの指導を受けていた」と。

 

 実際、そのように書いてきた人は多い。

「あなたはエイリアンの指導を受けているはず」と。

 

 そうかもしれない。

そうでないかもしれない。

今となっては、本当のところ、どちらかわからない。

自信がない。

「YES」と言い切る自信もないが、「NO」と言い切る自信もない。

 

「が、私としては、「NO」と思っている。

「NO」と考えたい。

私は私。

私の力で生きてきた。

今の今も、私の力で生きている。

エイリアンに指導されたとか、あるいは一歩先に進んで、洗脳されたとか、そういうふうには、考えたくない。

もしそうなら、私は何だったのかということになってしまう。

ただの操り人形だったと考えるのは、自己否定につながってしまう。

奴隷以下の奴隷。

 

 そうなれば、それこそ、奴隷以下の、ただの奴隷。

 

●権威づけ

 

 …それに……。

公表の仕方をまちがえると、誤解程度の範囲では、すまなくなる。

かえって人の心を弄(もてあそ)ぶことになる。

「はやし浩司は、自分の説の権威づけのためにエイリアンを利用している」と。

あるいは必要以上に、私の説を妄信する人が出てくるかもしれない。

が、それは困る。

誤解される以上に、困る。

 

「やっぱり、しっかりとした証拠がほしいわね」とワイフ。 

「そうだね。証拠がないと、公表できないね」と私。

「でもね、その日は近いと思うわ」

「ぼくも、そう思う」と。

 

●地球温暖化

 

 たとえば地球温暖化の問題は、とっくの昔に、折り返し点を過ぎてしまった。

手遅れ。

今、ここで化石燃料の使用をすべてやめてしまったとしても、そこで温暖化が止まるわけではない。

2100年までに、地球の平均気温は3~4度あがると言われているが、そこで気温の上昇が止まるわけではない。

2100年後も、さらに上昇しつづける。

2200年、さらに2300年……。

さらに上昇しつづける。

 

 それはもう、予言とか予測というのではない。

数字的に証明された事実。

この100~300年のうちに、地球環境は劇的に変化する。

その結果。

人類どころか、全生物の絶滅。

 

●『私に従え』

 

 エイリアンにしても、いつまでも自分の姿を隠している必要は、ない。

人間に遠慮しなければならない理由も、ない。

やがて堂々と姿を現す。

そしてこう言う。

 

『人間たちよ、私に従え』と。

 

 人間の私たちに、そのあとの判断権はない。

選択権もない。

ただ従うだけ。

従うのみ。

「その日は近いわね」と、ワイフは、言った。

それは、そういう意味。

それほど遠くない将来、そうなる。

 

 が、誤解してはいけない。

私たちが神と呼ぶ、エイリアンは、やさしい。

暖かい。

人間の味方であっても、けっして、その外にいる人たちではない。

いつも人間を、静かに見守っている。

それがあの言葉。

 

『今、行くよ』

 

 私たち人間は、その言葉を信じたらよい。

信じるしかない。

それ以外に、どのみち私たち人間には、選択権はないのだから……。

 

以上 2019-3-10発表

以上、11月26日、発表済み+++++++++++++++++++

 

The Sixth Contact】(第6回目のコンタクト)

 

●3月9日(木曜日)

 

 その前日、私とワイフは、浜北市にある劇場へと足を運んだ。

とくに見たいというわけではなかったが、その映画を見た。

『アサッシン・クリード』

字幕を前列の椅子で隠しながら、映画を見た。

いつもそうだが、そういう方法で映画を見ていると、最初は何がなんだか、意味がよくわからない。

やがてストーリーがわかり、英語もなんとなく、わかってくる。

いつもこう言って、自分に聞かせる。

「ワイフは、ボケ防止。ぼくは、英語の勉強」と。

 

 この年齢になっても、いまだにアメリカ英語が苦手。

あのなめなめした、話し方が、よくわからない。

どうしてアメリカ人は、ああいう、キンキンとした言い方で英語を話すのだろう。

もっとさらさらとした話し方で、話せないのか。

 

 そして映画が終わると、いつものように、そのまま山荘へ。

霧雨が降っていた。

「あのときも、そうだった」と思った。

2016年9月26日。

第一回目のコンタクト。

その前夜も、映画館からの帰り道、霧雨が降っていた。

 

 深夜劇場といっても、午後6時25分から。

山荘に着くと、2人で風呂に入った。

出た。

 

●ビデオ日誌

 

 あれこれしているうちに、10時になった。

こたつに入り、パソコンを開いた。

メールを読んだ。

それからビデオ日誌を作ることにした。

題は、「希望」。

希望について。

 

 時計を見た。

午後10時10分。

 

●希望

 

 このところ、動画づくりがまた楽しくなってきた。

「相手は人間ではない。エイリアン」と。

「人間など、相手にしてもしかたない」とも。

自分が人間のくせに、そう思う。

思いながら、動画を作る。

 

 「エイリアンは、私のYOUTUBEを見ている」と。

でないというのなら、私とエイリアンの接点は何か。

YOUTUBE以外に、ない。

YOUTUBE以外に、考えられない。

私はいつしか、彼らが私のYOUTUBEを見ていると思うようになった。

とくに証拠があるわけではないが、そう思うようになった。

が、それが小さな希望になった。

 

●死ぬとき

 

 私は死ぬとき、あのクラフトを思い浮かべながら死ぬ。

2016年、11月28日のあのクラフト。

第三回目のコンタクト。

そのとき、私はあのクラフトを見た。

そのとき、神の声も聞いた。

イエス・キリスト。

まちがいない。

 

 彼らが私を呼び出したのではない。

11月28日は、私がその日に指定した。

私が神と呼ぶ、エイリアンを呼び出した。

その呼び出しの横に、私がイエス・キリストと判断している、ヴェロッキオの描いた、セント・ジェロームの絵の写真を並べた。

その写真の下に、私はこう書いた。

 

Welcome Home, on Nov. 28th, 4:30 AM』と。

「11月28日、いらっしゃい!」と。

その日時に合わせて、あの声が聞こえた。

彼らのクラフトがやってきた。

 

 私が彼らを呼んだのだ。

 

●神の名前

 

 神には、そして神々には、名前はない。

「ない」とは断言できないが、少なくとも、人間に対しては、ない。

エリア51で、トールホワイトの世話係をしていたチャールズ・ホール氏は、こう証言している。

「彼らは、家族名で呼びあっていた」と。

たとえば「いとこ」とか、「おじ」とか、など。

 

 ここが重要。

 

 つまりエイリアンの世界では、「個人」を特定するような、個人名はない。

個人的な欲得の追求を戒めるためには、「個」を消す。

その「個」が、名誉、地位、さらには財産へとつながる。

欲望追求のための、道具と化す。

 

 だから名前はない。

ないというより、神自身が自らの名前を語ったというような例を、私は知らない。

つまりそれでも名前があるとするなら、それは人間が、勝手にそう呼んでいるだけにすぎない。

 

 だから神によっては、その地域、地域によって、同一神でありながら、名前がみな、ちがう。

とくにちがうのが、イナンナ。

メソポタミアでは、イシュタールになり、エジプトでは。マリになる。

そしてヘブライ名は、マリア。

キリスト教でいう、マリア。

 

 仮に百歩譲って、名前があったとしても、神、あるいは神々にすれば、人間ごとき(失礼!)に、名前など語らない。

語っても意味がない。

語る必要もない。

あるいはあなたなら、動物園の動物たちに向かって、自分の名前を言うだろうか。

 

●就寝

 

 ビデオ日誌は、午後11時少し過ぎに終わった。

ボイスレコーダに声を吹き込む。

それを動画の中に埋め込む。

簡単な作業。

で、そのまま床に入った。

時刻は、午後11時30分ごろだったと思う。

 

 いや、その前に部屋の空気を入れ替えた。

私は寒くても、部屋の窓を開けて寝たい。

ワイフは、それをいやがる。

だから窓はいつも中途半端。

が、その夜は3月にしては寒かった。

雨戸は明けたが、ガラス戸は閉めた。

障子戸も閉めた。

 

●午前1時15分

 

 いつ眠ったか、よく覚えていない。

なかなか寝つかれなくて、苦労した。

が、いつの間にか、眠っていた。

 

・・・私は、そのとき熟睡していた。

もっとも深い眠りの中にいた。

その証拠に、その事件のあと、数分もおかないうちに、再び私は眠ってしまった。

で、その事件は、起きた。

 

 時刻は、午前1時15分。

ワイフがその時刻を覚えていてくれた。

またまたあの声である。

はっきりとよくわかる、あの声。

私は、あの声で起こされた。

 

●準備

 

 話は前後するが、その数時間前のこと。

私は、紙と筆記用具を用意した。

何かを書くという目的はなかった。

ただ、(用意した)。

 

 これについてあとになってワイフはこう言った。

「あなたが神と筆記用具を用意したのは、この10年来、あるいはそれ以上、なかったことよ」と。

 

 そう、ほかのばあいはともかくも、寝る前に用意したことはなかった。

が、私は、それを用意した。

用意して、居間のテーブルの上に置いた。

 

ワ「どうして用意したの?」

私「それが、よくわからない」

ワ「何かを書くため?」

私「それはない。ただ何となく、用意した」

ワ「それもおかしいわね」と。

 

 紙も筆記用具も、近くにはなかった。

それでそれを、別の部屋でさがした。

さがして用意した。

別の部屋に、鉛筆があった。

 

 が、その紙と鉛筆を、居間のテーブルの上に置いた。

それが今から思うと、ドジだった。

枕もとに置かなかった。

それがドジだった。

 

*************12月3日、発表**************2019-3-14再発表

 

●あの声

 

 あの声は、こう言った。

 

『ヨ・ナ・サ・・・・・・』と。

 

 大きな声だった。

私はその声を聞いたとき、日本語ではないと思った。

が、重要な言葉だった。

私はすかさず、その言葉を数回、復唱した。

「よなさ・・・」「よなさ・・・」と。

 

 今、覚えているのは、最初の3語だけ。

あとは忘れた。

 

 私は同時に、横のふとんで眠っているワイフを、足で蹴飛ばして起こした。

「おい、またあの声だ」と。

 

 ワイフは目を覚ました。

 

 「いいか、覚えておいてくれ。『ヨ・ナ・サxxxx』だ。

 

 私は何度もワイフにそう言った。

が、あとになって聞くと、ワイフはこう答えた。

その日の朝のことだった。

「あなたは、一回しか言わなかった」と。

 

私「一回ばかりではない。ぼくは何度も言ったぞ」

ワ「一回だけよ」

私「ぼくは何回も言って、ぼくのかわりに覚えておいてほしいと言ったよ」

ワ「ううん、一回だけよ」

私「一回だけではない」と。

 

 あとで、そんな口論をした。

が、私はその直後、つまりその声を聞いたあと、猛烈な睡魔に襲われ、そのまま眠ってしまった。

で、あとになって、こう思った。

 

 「枕もとに、紙と鉛筆を置いておくべきだった」と。

 

 ・・・そのあと、ワイフはトイレに行った。

時計を見た。

それが午前1時15分だった。

それで午前1時15分とわかった。

 

●当時の記録

 

 この3月9日に起きたことについては、その直後に、こんな記録を残していた。

別のパソコンの中に残っていた。

それをそのままここに転載する。

今までここに書いたことと比較してほしい。

当日のできごとを、より正確に知ってもらえると思う。

 

 内容的には同じだが、2017年の3月中のいつか、記録した文章である。

 

*******************************

 

(その事件のあとに書いた、記録より)

 

●希望

 

 どんな暗闇でも、そしてどんなに小さくても、その向こうに、どんなに小さくても、光が見えれば、それに向かって人は歩いていくことができる。

それが希望。

行く道を教えてくれる希望。

 

 私はそれ以後、正確には、2017年の11月28日以後、その希望を自分のものにすることができた。

今の今も、私は暗闇の中にいる。

その中をさまよっている。

が、その向こうに、小さな光を見ることができる。

それに向かって進めばよい。

 

 神よ、ありがとう!

 

●大声

 

 そのとき何かの夢を見ていた。

覚えていない。

が、あの声。

大音響。

突然、ガーンと頭の中で響いた。

 

 『ヨ・ナ・サ。xxxx』

(なんと言ったか、覚えていない。)

 

 瞬間、隣で眠っているワイフの足を蹴った。

「声だ。また声が聞こえた!」と。

私はその声を、数回、復唱した。

『ヨ・ナ・サ、xxxx』と。

ワイフが目を覚ましたらしい。

何かを言った。

「おい、また声だ。声が聞こえた。

『ヨ・ナ・サ。xxxx』『ヨ・ナ・サ。xxxx』『ヨ・ナ・サ。xxxx』と。

 

 「聞いたことがない言葉だ。意味はわからない」と。

 

私「男の声だった」

ワ「何て言ったの?」

私「それがわからない。聞いたことがない言葉だ」

ワ「意味は?」

私「わからない」と。

 

(注:この言葉は、そんなような言葉だったという意味で、ここに書いた。

が、そのときの言葉ではない。

暗記したつもりだったが、朝までに忘れてしまっていた。)

 

●紙とペン

 

 あとで聞くと、ワイフはそのあと、トイレに行ったという。

私は体が冷えたのを感じ、ふとんにもぐった。

そのときまでは、その言葉を覚えていた。

「たぶん明日の朝まで覚えているだろうと」と思った。

思いながら、また目を閉じた。

そのまま眠ってしまった。

それがいけなかった。

 

 朝起きると、ワイフは、こう言った。

「1時15分ごろだったこと私、2度、時計を見たから」と。

が、こう聞いた。

「どうしてテーブルの上に、紙とペンがあるの?」と。

見ると、そこに紙とペンがきちんと並べてあった。

 

 そうだった。

私は床に入る直前に、紙とペンを用意した。

そしてテーブルの上に置いた。

が、そそまま紙とペンのことは忘れてしまった。

もっと正確には、枕元にもっていくのを忘れてしまった。

 

ワ「どうして、用意したの?」

私「用意しなければ、と思ったから」

ワ「どうして?」

私「それがよくわからない。。。しなければならないと思った」

ワ「あなた、そんなことしたことがないわよ」

私「そうだな。そう、30年来、記憶にないな」と。

 

 私は寝る前に、紙とペンを用意したことなどない。

ワープロの時代からだけでも、もう20年以上になる。

ものを書くのに、紙とペンは使わない。

いわんや床に就く前には、使わない。

 

私「もう30年以上、そんなこと、したことないよね」

ワ「。。。したことないわね。。。」と。

 

●騒音

 

 頭の中が、またまた騒がしくなった。

押し問答が始まった。

「夢だったのか」「現実だったのか」と。

しかし前にも書いたが、いくら大声と思っても、夢の中の声で目を覚ますということは、ありえない。

夢は夢。

恐ろしい夢とか、そういう夢の内容で目を覚ますことはある。

しかし夢の中の声で、目を覚ますということは、ありえない。

何度も、それを自分に言って聞かせる。

が、今度は、男の声だった。

どこか平坦で、抑揚のない声だった。

いきなり大音響で、耳の中で響いた。

それで目が覚めた。

しばらくは、その声を、そのまま覚えていた。

何度も復唱した。

 

●朝

 

 が、朝になると忘れていた。

覚えていたのかもしれないが、断片的に覚えている音をつなげている間に、混乱してしまった。

「お前、覚えていないか?」とワイフに聞くと、ワイフは、こう言った。

「あなたは、ウ~ン、ウ~ンとうなっていただけよ」と。

どうやらまだそのとき、ワイフは寝ぼけていたらしい。

私はウ~ン、ウ~ンとうなった覚えはない。

ちゃんとその言葉を繰り返した。

で、そのまま言い争いになった。

 

「お前、覚えていないのか?」

「覚えていないわよ」

「ぼくは、ちゃんとお前に伝えたぞ」

「あなたはうなっていただけ」

「声が聞こえたと叫んだぞ」

「それは覚えているわ。あなたはそう言ったわ」

「男の声だったと言ったぞ」

「それも覚えているわ」

「だったら、ぼくが、ウ~ン、ウ~ンとうなるはずがない」と。

 

 その朝も、同じ会話が繰り返し、繰り返し、つづいた。

で、昼ごろになり、ひとつの結論が出た。

「あれは、第6回目のコンタクトだった」と。

と、同時に、自分が大失態をしたことに気づいた。

 

●大失態

 

 それは神の声だった。

まさしく神の言葉だった。

が、私はその言葉を、聞き失ってしまった。

メモを取らなかった。

忘れてしまった。

 

 何か重要な言葉だったにちがいない。

が、それを考えているうちに、気が重くなった。

憂鬱になった。

 

 大失態。

とんだドジ。

ワイフは、「また聞こえてくるわよ」と言って私を慰めた。

が、一向に、気が休まらなかった。

 

ワ「これで終わるわけがないわよ

私「そうだな。何か、あるよね」と。』

 

 が、その言葉の意味は、その翌々日にわかった。

3月11日のことだった。

 

 

******************************

 

以上、3月24日、発表済み

 

【2017年11月27日】

 

●「火星へ行ってみたい」

 

 夜、午後9時ごろ家を出た。

山荘へ向かった。

途中で食事をした。

回転寿司屋で寿司を食べた。

そのあとコンビニでいろいろ買った。

チュウーハイの缶と菓子類。

それに翌日の食料など。

 

 山荘のふもとにつくころには、午後10時を大きく過ぎていた。

坂道を上がった。

いつもの景色。

暗闇の中。

ライトに照らされる、森の木々。

そんなとき、私は、ふと弱みを漏らした。

「こんなことをしていて、何になるのだろう?」と。

 

 グチ?

わかっている。

 

私「こんなことをしている意味がわからない」

ワ「どうしてほしいの?」

私「そうだなあ。。。何かいいことがないと、つづかないよ。たとえば何かの楽しみ」

 

 このところ、動画作りをしていても、何かにつけて、疲れを覚える。

やる気を奮い立たせるのに苦労する。

謎解きの感動も、あまりない。

以前ほどは、ない。

 

私「そうだなあ、たとえば、宇宙旅行に連れていってくれるとかさア。。。」

ワ「いつか連れていってくれるわよ」

私「死ぬまでに火星へ行ってみたい」と。

 

 そんな抑揚のない会話がつづく。

 

 坂道を登りきったところが、大きな広間のようになっている。

両側の角に二軒の家があり、その間に分かれ道がある。

今度は、その分かれ道をくだる。

ジェットコースターのような下り道。

その坂を下へ300メートルほど進むと、右側に家が二軒並ぶ。

さらに100メートルほど進むと、私の山荘のエントランスへやってくる。

それを一度右へ曲がり、つづけて左側に曲がる。

そのときワイフが最初に言った。

 

●玄関灯

 

「あら、電気がついているわ」と。

 

 山荘の玄関灯がついていた。

手前の庭を明るく照らしていた。

 

 その前々日、山荘から帰るとき、電灯を消し忘れたらしい。

が、それは言わなかった。

ワイフも何も言わなかった。

私たちはいつものように、玄関の前に車を止めた。

そのとき、私はこう言った。

 

「電気を消し忘れたのかなあ」と。

が、すかさずワイフがこう言い返した。

「おかしいわね」と。

 

 で、そのあとは、いつものように、玄関を開け、山荘の中に入った。

一度、荷物を玄関の上がり場に置き、居間の電気をつけた。

いつもの行為。

いつもの繰り返し。

が、玄関灯が気になった。

 

私「消し忘れるなんて、ありえないよ。だいたい、玄関灯など、つけないから」

ワ「そうねエ。玄関灯なんて、つけないわよネエ」と。

 

 私たちは夜、寝るときはいつも、すべての電気を消す。

浜松市内での自宅でも、そして山荘でも。

寝室も、いつも真っ暗にする。

枕元のランプすら、つけたままで寝ることはない。

結婚以来、ずっとそう。

が、その玄関灯がついていた!

 

 いや、一度つけるとしたら、山荘の中に入るとき。

荷物が多いとき。

そのときは玄関灯をつける。

が、玄関の戸締まりをすると同時に、電気を消す。 

いつもの行為。

いつもの繰り返し。

 

●居間

 

 居間に座ると、またその話になった。

 

ワ「玄関灯がついていれば、わかるわよ」と。

 

 私たちはたいてい、夜中に山荘に着く。

そして翌朝は、午前8時前後には、山荘を出て、浜松市内の自宅に向かう。

この5年間、ずっとそうしている。

山の中の山荘だから、夜中に来る客もいない。

周囲は、夜になると、森の木々に隠れて真っ暗。

玄関灯をつければ、その明かりで、居間の中まで光が届く。

障子戸で、その窓だけ、雨戸がない。

 

ワ「玄関灯だけ、つけて寝たのかしら」

私「・・・それはない・・・ついていれば、わかるはず」と。

 

●2016年11月28日

 

 ちょうど1年前の、2016年11月28日の朝。

私は『今、行くよ!』という言葉で、飛び上がった。

玄関から外に出た。

そこで私は、あのUFOを見た。

 

 その日は、それからちょうど1年目になる。

私は風呂場の窓がらすに、張り紙をした。

 

「(2017年)11月28日。

Welcome Home, on Npv. 28th,

6:00 AM」と。

 

 「11月28日、午前6時に、待っています」と。

 

 庭に電気を、十の字に並べた。

雨戸をすべて開けた。

縁側に布団を敷いた。

その日は、縁側に寝ることにした。

そこに寝れば、外を見たまま眠ることができる。

目をさませば、そのまま外を見ることができる。

縁側の南側は、5~7メートルほど崖になっていて、道路があり、その向こうは深い谷になっている。

 

 私は確信していた。

そのちょうど2週間前の、11月13日、そして20日と、不可解なできごとがつづいた。

つぎは、11月28日。

ちょうど1年目。

そのまま何も起こらないですむはずがない。

 

UFO

 

 早めに床に入るつもりだったが、寝るとき時計を見ると、午後11時45分になっていた。

翌朝は、午前4時半に起きるつもりだった。

が、目覚まし時計を忘れていた。

どうしようかと、あれこれ動いている間に、また時間が過ぎた。

 

 ワイフは、壁にかかっていた時計を枕元に置いた。

私はパソコンのカタログを並べた。

カメラとビデオカメラも並べた。

それ以外は、いつもの就眠儀式。

 

私「明日は、来るよ」

ワ「来るわね」

私「そんな感じがする」と。

 

 床に潜り込むとき、そんな会話をした。

が、そこまで。

私は左側を向いて、カタログを見ていた。

ワイフは私の右側にいて、外を見ていた。

が、そのとき、突然、ワイフがこうつぶやくように、叫んだ。

 

「アッ、蛍(ほたる)!」と。

 

 それを聞いて、私は間髪を入れず、こう答えた。

カタログを見たままだった。

「蛍? そんなものいるはずがないだろ」と。

 

ワ「だって今・・・。スーッと、光の帯が見えたのよ」

私「光の帯?」

ワ「そう、きれいだったわ。あのレモンの木の向こう側・・・」

私「どんな光?」

ワ「最初は白くて、下の方へ行くにつれて、青くなっていったわ」

私「帯のようだったの? それとも、光の玉?」

ワ「最初は玉だったけど、だんだん長くなって、帯のようになったわ」

私「風船みたいにか?

ワ「きれいだったわ。本当に、きれいだったわ」と。

 

 UFOという言葉を最初に口にしたのは、私のほうだった。

が、ワイフは、そのときまで、UFOにそういう形のものがあるのを知らなかった。

私も知らなかった。

が、まさに何でもござれ。

それがUFO!

 

私「大きさは?」

ワ「それがね、親指くらいの太さよ。長さは、3~4メートルくらいかしら・・・」

私「ハハハ、それはプラズマだよ、プラズマ」と。

 

 どこかの大学教授の口調をまねてそう言った。

冗談のつもりだった。

が、ワイフには、そういう冗談は通じない。

「そんなのじゃ、ないわよ!」と。

すかさず、ワイフは言い返した。

 

●玄関灯

 

 それから眠るまで、また玄関灯の話になった。

真っ暗な床の中。

 

 その状態で玄関灯がついていれば、廊下を経由して、縁側まで光が届くはず。

となりの居間も、明るく照らし出されるはず。

つまり玄関灯を消し忘れるなどということはありえない。

だいたい、玄関灯など、つけない。

つけるとしたら、玄関の内側の、つまり家の中の玄関灯。

居間から、台所へ行くとき、その玄関灯はつける。

が、すぐ消す。

 

 私たち夫婦は、戦後生まれの団塊の世代。

電気をつけっぱなしにすることなど、ありえない。

つけっぱなしにすることなど、許されなかった。

そういうふうにして、生まれ育っている。

そういうふうに、子どものときから、しつけられている。

 

 が、そのとき、ポーツと胸の中が温かくなるのを感じた。

 

私「エイリアンが家の中に来たんだよ」

ワ「そうね」と。

 

 言い忘れたが、夜中に山荘へ来ると、いつも玄関の鍵を開けるのに苦労する。

真っ暗闇の玄関。

小さなランプで鍵穴を照らしながら、鍵を開ける。

が、その夜は、前もって玄関灯がついていた。

苦労して鍵を開ける必要がなかった。

それを思い出したとき、さらに胸の中が温かくなるのを覚えた。

 

●実況中継

 

 翌朝、つまり11月28日は、午前4時ごろ、目が覚めた。

いつもそうだが、私には目覚まし時計は必要ではない。

体内時計が勝手に、作動する。

いつも前もって決めた時刻に、目がさめる・・・

 

【そのときの実況中継は、動画化してありますので、ここに紹介します。】

 

https://youtu.be/824KCoqmu_g

 

 次回につづく。

 

 

以上、12月15日発表

**************以下、書籍のほうで***************

 

番外

 

●エイリアン・テクノロジー

 

 今、ふと、こんなことを考える。

たとえば通信手段。

 

その通信手段にしても、テレパシーだけが、彼らの通信手段ではない。

人間の脳の深層部に、直接、暗示的に通信してくることもある。

さらに、画像をそのまま送ってくることもある。

ただここに書いた、「深層部に、直接。。。」という部分は、あくまでも私の推測にすぎない。

が、あとになってそのように感じたことは、たびたびある。

また画像を送ってくるということについては、こんなことがあった。

 

 2017年の11月13日(月曜日)のことだった。

時刻は、午後8時を、回っていた。

 

 で、そのとき2人の客がいた。

その客と、こたつの中で話しているときに、それが起きた。

それを送ってきた。

1人の客は、こたつに足を入れて、こっくり、こっくりと居眠りをしていた。

もう一人の客は、子どものゲーム機(Nintendo 3DS)に夢中になっていた。

そのときのこと。

私は腕を組み、目を閉じていた。

眠る寸前だったかもしれない。

そのとたん、左目の視野に、画像がつぎつぎと現れた。

右目とか、両目ではなく、左目のほうだけだった。

紙に例えるなら、白い紙。

その紙に、精緻すぎるほど精緻な図形が、5~6個ずつ描いてあった。

その下に、こまかい文字がぎっしりと書いてあった。

何かの説明図のように、私は感じた。

 

 その紙が、2~3秒ごとに、フェードアウト、フェードインしながら、入れ替わった。

全部で、数十枚から百枚くらいはあっただろうか。

数えてはいなかったが、それくらいは、あった。

 

 で、それが夢でなかった証拠に、たとえば1枚の紙に描いてあった図形は、目を移動させ、そのあともとの位置にもどっても、そのままだった。

Aの図形からBの図形、さらにCの図形からまた、Aの図形に目を移動する。

そのとき、Aの図形は、まったくそのまま、その位置にあった。

まったく同じ図形だった。

ちょうど一枚の紙にプリントアウトされた図形のように、まったく同じ図形だった。

空想でするような、あいまいな画像ではなく、現実的なものだった。

 

 が、枚数が多い。

図形の数も多い。

私の空想力によるものだとするなら、その内容は、私の能力のキャパシティをはるかに超えていた。

それに写真ではないが、写真のように精密だった。

目をこらし、焦点を合わせてみると、こまかいところまで、見ることができた。

 

 あとになってそれについては、ワイフもこう言った。

「あなたをふつうのエイリアンだと思って、送信してきたのね」と。

つまりふつうのエイリアンなら、その程度の情報なら、日常的に交換しているのかもしれない、と。

が、私はふつうの人間。

たった一枚だけでも、暗記することができなかった。

たった一枚だけでも、暗記するのは無理。

一枚ずつ、懸命に、目でその「紙」を追いかけた。

それだけで精いっぱいだった。

 

 この事件は、つい先日の、11月13日(月曜日)の夜、起きた。

いつもの、あの(ありえないような大雨の音の、あとに。。。。)

 

2017年11月17日記

 

●大雨

 

 話は前後するが、その直前、こんな事件があった。

 

 2人の客の中の1人が、突然、こう言った。

時刻を計算すると、午後8時10分から15分くらいの間のことだった。

不思議な画像を見たのは、その直後のことだった。

そして客が帰ったのは、午後8時30分。

突然の豪雨。

ものすごい音だった。

私は耳に、イヤホンをつけていたが、そのイヤホンを飛び越えて、聞こえてきた。

またまたあのバリバリという金属音をともなった、雨の音。

ふつうの雨ではない。

ふつうの音ではない。

 

 私はその音で跳ね起きて、ガラス戸をあけた。

縁側へ出た。

が、雨は確かに降っていた。

まれに見る、大粒の雨。

それを見て、私はつぶやいた。

声を出してつぶやいたのか、声を出さないでつぶやいたのかはわからない。

「ああ、やっぱり雨か」と。

 

●画像

 

 再びこたつに足を入れると、私は、腕組みをして目を閉じた。

2人の客は、そのままだった。

で、私は、先に書いたように、百枚(?)近い、画像を見た。

が、夢ではない。

さりとて、そこにある実在的なものでもない。

また何の絵かは、いまでも、よくわからない。

 

 機械部品のようでもあるし、どこかの建物のようでもあった。

あえて言うなら、ロケットかジェット機のエンジンの部品のような感じがした。

エンジンそのものだったかもしれない。

 

 先にも書いたが、精緻な絵だった。

またその絵の下には、文字らしきものが書いてあった。

読んでみようと思ったが、私の知らない言語だった。

それがわかると、二度目には、もう読まなくなっていた。

 

 画像を見た。

懸命に見た。

一度、こう思った。

 

「ぼくの脳みそのキャパシティを超えている」と。

あるいは「ぼくの脳みそはだいじょうか」とも。

 

●星空

 

 外に出たのは、午後8時30分だった。

ワイフに、「雨が降ったね」と言うと、ワイフはこう答えた。

「大雨だったわ」と。

が、その時刻に庭へ出てみると、南の空は、暗いモヤに包まれていた。

振り返って、北の空を見ると、飛行機が飛んでいた。

その飛行機を目で追うと、その向こうに星々が見えた。

 

 「星が見える? たった10分前には、大雨が降っていた」と。

 

 道路へ飛び出すと、あとからワイフも出てきた。

 

私「星が見える」

ワ「本当ね。おかしいわ」

私「満天の星空だよ」と。

 

 そのときには、南の空も、すっかりと晴れていた。

星が、キラキラと輝いていた。

 

●電話

 

 家に戻ると、ワイフは浜松市内に住んでいる義姉に電話をかけていた。

浜松市内でも、雨が降ったかどうか、確かめるためである。

で、そのあと、ワイフはこう言った。

 

「浜松市内でも、雨は降ったそうよ」と。

 

私「でもね、あの雨の音、おかしいよ。この前の台風のときだって、あんな音はしなかったから」と。

 

 今年の夏、この浜松市内を、超巨大台風が襲った。

一度、無風状態になったので、台風の目が通過したと私は判断した。

その台風の雨でも、11月13日の雨にくらべたら、小雨のようなものだった。

 

 で、そのあと、つまり11月14日になって、雨雲の動きを、ネットで調べてみた。

が、確かにその日、その時刻に、円形に雨雲が、私の家から、その西方向にある浜松市内のほうまで、移動しているのがわかった。

 

 やはり雨は降った。

しかしまれにみる、大豪雨。

その雨は、瞬間に降り始め、瞬間に降り止んだ。

奇妙な、雨だった。

・・・というような言い方はしたくない。

 

 その雨は、2016年9月26日、そして10月28日に聞いた雨と同じだった。

 

●11月20日

 

 つづいて、ちょうど一週間後の、11月20日に、また事件が起きた。

が、その事件の説明をするには、ひょっとしたら、単行本1冊分くらいの説明が必要になるかもしれない。

 が、その事件は起きた。

それはそのままにしておく。

私の家族の問題がからんでいる。

今は、話せない。

 

 で、つづいて11月28日。

 

●2016年、11月28日

 

 2016年の11月28日に、第三回目のコンタクトがあった。

私はV字型のUFO,つまり彼らのクラフトを、見せてもらった。

で、2017年の11月28日は、それからちょうど1年目ということになる。

私は、11月13日、11月20日と、まさにありえない事件がつづいたこともあり、「11月28日には何かがある」と確信した。

 

 何かがある。

 

 今までの流れからして、何も起きないはずはない。

確証はなかったが、私はそう確信した。

 

●11月27日

 

 11月27日の夜は、午後9時ごろ浜松市内の自宅を出た。

自宅から30キロほどのところにある山荘へ向かった。

第三回目のコンタクトは、その山荘であった。

それで山荘に向かった。

 

 途中、あれこれ買い物をしたこともあり、山荘へは午後10時ごろ、着いた。

が、異変はそのとき起きた。

 

 幅の広い車道からはずれて、山荘へ入る小道へと左へ曲がった。

左手は、深い谷になっている。

右手には、4軒の農家がつながっている。

大型車が一台、やっと通れるような細い小道である。

一軒、二軒、そして100メートルほど離れて、三軒、四軒。

その四軒目をすぎると、低い電柱が立っていて、小さな蛍光灯がついている。

ゆるやかなカーブをやや右手に曲がり、山荘のエントランスに入る。

 

 山荘はそのエントランスを右へ曲がり、つづいて左に曲がったところにある。

が、そこで私とワイフは、同時に声をあげた。

 

「エッ、玄関燈がついている!」と。

 

●消し忘れ?

 

 つぎの瞬間、ワイフはこう言った。

「消し忘れたのかしら?」と。

私も、そう思った。

「消し忘れた」と。

 

 つまりその2日前の朝、山荘から浜松市内の自宅に帰るとき、玄関燈がついていた(?)。

その玄関燈を消し忘れた?

 

私「おかしいね」

ワ「おかしいわ」と。

 

 その玄関燈は、闇夜の中で、こうこうと輝いていた。

ほかに光らしいものは何もない。

周囲は、深い山奥の木々に囲まれている。

 

************以上、2017年7月1日、発表***********

 

●鍵をあける

 

 この30年間、夜、山荘に着くと、当然のことながら、私たちは玄関の鍵を開ける。

そのとき、この30年間、別の懐中電灯で、鍵穴を照らしながら、鍵を開ける。

しばらく人感知機能がついた電灯をつけたことがあるが、何かと不便で、壊れると、いつしかそのままにした。

だからこの30年間、別の懐中電灯で、鍵穴を照らしながら、鍵を開ける。

それがこの30年間、私たちの習慣になっている。

 

私「玄関燈をつけっぱなしで、帰るなんてことはなかったよね」

ワ「はじめてよ。こんなこと」と。

 

 ワイフは、こうこうと明るい玄関燈の明かりの中で、鍵を開けた。

私とワイフは、家の中に入った。

 

私「おかしいね」

ワ「おかしいわね。私、もし電気がつけっぱなしだったら、気がつくと思うわ」と。

 

 鍵穴から、玄関燈まで、あとで長さを測ってみたら、120センチもない。

もし玄関燈がついていたら、山荘から出るとき、それに気づいたはずである。

その2日前、山荘を出るとき、つまり山荘の玄関の鍵をかけるとき、それに気づいたはずである。

 

 が、それに気づかなかった?

 

 私とワイフは、ときおり、その話をした。

しながら、家の中を、歩いた。

玄関まで行って、玄関燈のスイッチを入れたり、消したりした。

玄関燈がついていれば、その光は直接、障子戸を通して、家の中に入ってくる。

寝るときに、玄関燈がついていれば、それがわかる。

 

 が、私たちは、寝るときは、結婚当初から、あたりを真っ暗にして寝る。

寝床の枕もとの明かりも消す。

玄関燈をつけたまま、居間の横にある寝室で、寝るはずがない。

つまり寝るとき、玄関燈は消えていた。

 

●縁側

 

 11月27日は、縁側で寝た。

縁側の雨戸をすべてあけた。

その縁側に布団を敷いた。

 

 夜空を見ながら、眠ろうと。

 

 時刻は午後11時半を過ぎていたと思う。

確かではない。

 

「明日は、午前4時に起きよう」と、私はワイフに言った。

「午前4時に起きて、身支度を整えよう」と。

 

 2016年11月28日、朝、午前6時10分ほど前、私はあの声に起こされた。

「今、行くよ!」と。

そのとき、私は、午前4時半ごろから、「彼ら」がやってくるのを待っていた。

身支度を整えていた。

 

 が、午前6時10分まで、何ごとも、起きなかった。

私とワイフは、こたつの中に足を入れて、目を閉じていた。

そのとき、あの声を聞いた。

 

「今、行くよ」と。

 

●UFO

 

 ワイフは窓側。

私は居間側に、横になった。

幅は一間(けん)しかない。

窮屈だった。

 

 私は居間側に体を向け、パソコンのカタログに目を通していた。

が、そのとき、ワイフが、こう叫んだ。

 

「あっ、ホタル!」と。

 

 すかさず、私はこう答えた。

 

「バカ、今ごろ、ホタルなんか、飛ぶかア!」と。

 

 が、ワイフは真剣だった。

 

「ホタルよ。本当にホタルが飛んだのよ」と。

 

 しばらく間があったと思う。

ワイフはそのまま黙った。

私も黙った。

 

私「あのなあ、本当にホタルだったのか?」

ワ「ホタルのように見えたのよ」

私「今ごろ、ホタルなんていないよ」

ワ「ホタルのように見えたと、言っただけよ」

私「どんなだった?」

ワ「上から下へ、レモンの木の向こうを、光の筋がゆっくりと伸びていったの」

私「色は?」

ワ「最初は、つまり上のほうは、白。それがだんだん青くなっていったわ」

私「大きさは?」

ワ「人の親指ほどの太さだった」と。

 

 ワイフの説明によれば、それはクリスマスツリーに飾る電飾のように輝き、美しかったという。

 

「きれいだったわ。本当にきれいだったわ」と。

 

 まるで夢でも見ているかのような言い方だった。

 

●ワイフ

 

 私のワイフは、冗談を言って、人を笑わすようなタイプの人ではない。

カタブツ。

頑固。

生真面目。

 

 もちろんウソは言わない。

おじょうずも言わない。

正直。

だから私はときどき、ワイフのことを、「石部金吉」をもじって、「石部金子」と呼んでいる。

 

 そのワイフが、「光の帯を見た」と言う。

が、私は驚かなかった。

ワイフを疑うということもなかった。

だからそのあと、私はワイフにこう言った。

 

「よかったね」と。

と、同時に、私は「明日の朝には、何かある」と確信した。

 

 

 

2019-4-14発表

 

++++++++++++以上、11月22日発表++++++++++++++

****************以上、2018年7月8日発表******

 

 

**********************

 

 

*****************12月22日発表*************** 

 

『今、行くよ!』 Episode 2

 

●午前5時

 

 私とワイフは、午前4時に起きた。

目覚まし時計に起こされたわけではない。

午前4時。

私の体内時計が、働いた。

そして午前4時半には、身支度(みじたく)を整えた。

 

 ちょうど1年前の、2016年11月28日に、私は、巨大なV字型UFO・クラフトを見た。

見せつけられた。

見せてもらった。

それからちょうど1年。

私は風呂場の窓ガラスに、こう書いた張り紙を張った。

 

『11月28日に、待っています』と。

英語で書いた。

上の人へのメッセージはいつも英語で書いている。

 

●午前5時

 

 何も変わったことは起きなかった。

寒い朝だった。

風はなかった。

私はカメラとビデオカメラ、それにボイス・レコーダを首にぶらさげると、外に出た。

これは私が予定していたこと。

毛布で体をくるむと、風呂場の前に置いた、長いすに腰かけた。

時刻は5時30分ごろだった。

そしてそのままボイス・レコーダに向かって話しかけた。

 

 いつも、私は(上の人)の行動には、半信半疑なところがあった。

信じているようで、結局は信じていない。

「何かあるはず」とは思っていても、いつも「はず」。

その範囲。

心のどこかで、何も起きないかもしれない、と。

同時に、そんな迷いもあった。

そんなうしろめたさを、感じていた。

だから実況中継風に、そのときは、そのときの様子をありのまま中継しようと考えた。

何が起きても、また何も起きなくても、そのまま中継しようと考えた。

 

●午前6時

 

 午前6時ごろになって、空が少し白ばんできた。

「去年のときより暗いな」と思った。

まわりの木々は、まだ真夜中だった。

が、何も起きなかった。

同時に、冬の冷気で、声が震えた。

ガタガタと震えていると、思考がまとまらない。

私は立ち上がって、歩くことにした。

 

 風呂場は、山荘の南側にある。

そこから西に向かい、ぐるりと植え込みを迂回して、一度道路に出る。

その道に沿って、15メートルも歩くと、裏の山手に登る山道が見える。

その山道を登る

 

 以前はこのあたりは、ミカン畑になっていた。

今は、花木が植えられている。

 

●山の上

 

 山といっても、丘。

その丘を登ると、左下に、私の山荘が見えてくる。

私はその丘の上で、あれこれしゃべる。

「このまま何も起きないのでは・・・」というかすかな不安感が、そこにあった。

しかし実況中継は、実況中継。

何も起こらなくても、私はそのままビデオ日記として発表するつもりでいた。V

 

 私はしばらくその丘の上にたたずんでいた。

が、何ごとも起こらなかった。

それを確認すると、丘をくだり始めた。

軽い敗北感と、失望感。

あたりはすっかりと明るくなっていた。

同時に、山々を包んでいたモヤが消えた。

とたん、それをついて、明るい朝がやってきた。

 

 私は道を戻り、山荘のエントランスをぐるりと回った。

が、山荘が見えたとたん、私は声をあげた。

走り出した。

玄関から、ワイフを呼んだ。

 

●玄関灯

 

 「ちょっと、来い」「来るんだ!」「ちょっと来い」と。

大声で、そう叫んだ。

その声に驚いて、家の中から、ワイフがあわてて飛び出してきた。

 

私「いいから、こっちへ来てみろ。こっちから玄関を見てみろ」と。

 

私はワイフの肩をつかんで、エントランスのところへ連れてきた。

 

私「ここから見てみろ。玄関を見てみろ」と。

 

 その玄関には、玄関灯が、こうこうと輝いていた。

大型の玄関灯である。

その玄関灯は、山荘の北側にあり、明るい朝でも、そして昼間でも、スイッチを入れれば明るく輝く。

 

私「なっ? 明るいだろ。あんな玄関灯を、消し忘れて帰るはずがない。

こうこうと輝いている」

ワ「本当!」

私「こんな明るい玄関灯がついていたら、ぼくだって気がつく。ぼくはあのとき、車助手席にいた。お前が玄関の鍵をかっている姿を見ていた。玄関灯がついていたら、真っ先にそれに気がつく!」

ワ「こんなに明るいとは知らなかったわ」

私「そうなんだよ。こんなに明るいよ」

ワ「消し忘れるということはありえないわね」

私「ありえない」

 

 見慣れた玄関灯だった。

が、そういう目で見たことはなかった。

とたん、(消し忘れ説)は消えた。

だいたい、その前に、玄関灯をつけたまま床につくということは、ありえない。

私たち夫婦は、戦後生まれの団塊の世代。

無駄に電気をつけていると、それだけで両親に叱られた。

そういうしつけが、骨の髄まで、しみこんでいる。

 

 さらに言えば、玄関灯がついたままなら、寝室まで明るくなる。

家の建て方がそうなっている。

 

(12月24日記)

 

●非日常的な日常の中で

 

 みなは、こう思うだろう。

またコメントに、そのように書いてくる人もいるにはいた。

「防犯対策はしっかりとしているんですか?」と。

直接、そのように言ってきた人はいないが、たぶん、こう思っているのだろう。

「あのはやし浩司(私)は、思い込みだけで、自説を組み立てている」と。

 

 が、事実は、逆。

むしろ私は自分にいつも、ブレーキをかけている。

たとえば、今の今もそうだ。

またまた昨夜、奇妙なことが起きた。

 

 昨夜、山荘へ来てみると、寝室の北側の窓が、開いていた。

雨戸も開いていた。

「?」と思ったが、そこで私は、自分の思いを吹っ切った。

「この前(浜松の自宅に)帰るとき、窓を閉め忘れたのだ」と。

「この前」というのは、12月20日のことをいう。

(注:2017年の12月20日の夜中に、この山荘に来て、翌日21日の朝、帰る。

現在は、その山荘にいる。)

そして「昨夜」というのは、12月23日のことをいう。

 

 が、それはない。

つまり雨戸を開け、鍵をかけないで山荘を出るということは、ない。

で、ワイフにそれを確認すると、こう言った。

 

「覚えていないけど、私、閉めたと思うわ」と。

 

私「この前、帰るとき、寝室の雨戸は閉まっていた。確かに閉まっていた。ぼくが確認した」

ワ「私は閉めたと思うわ」

私「開いていれば、窓が明るくなっていたはず」と。

 

 私は山荘にいるときは、いつも雨戸の半分を開け、雨戸を半分はそのまま。

つまり2枚あるうちの、一枚は開けたまま。

またそうしないと、手前のガラス戸と網戸をあけることができない。

そのため、窓の半分は、明るくなる。

窓の半分は、暗くなる。

両方暗くなっているのを確かめて、私は、私が閉めたわけではなかったが、「窓は閉まっている」と判断した。

その内側にある、障子戸まで開けて、確かめたわけではない。

 

「おかしいね」「おかしいな」と。

 

●否定

 

 が、こうした事件(?)は、よく起きる。

昨夜の例も、それ。

が、こういうとき、もう、あれこれ考えるのは、もうめんどう。

どうでもよい。

もっとはっきり言えば、疲れた。

だから先に書いたように、「事実は、むしろ逆」。

こじつけるのではなく、おかしなことがあっても、先に否定する。

否定して、忘れる。

いちいち気にしていたら、騒がしい。

落ち着かない。

はっきり言えば、どうでもよい。

 

・・・それにそういったことは、それ以前にも、ときどきあった。

 

 が、そんなとき、私の頭の中を横切るのが、あのV字型UFO・クラフト。

2016年11月28日の、あのV字型UFO・クラフト。

あのクラフトを原点に据えると、そのあと起きた事件が、どれもみな、かすむ。

どうでもよくなる。

 

+++++++++++++++++以上、2018年7月15日記

  

●体重、プラス1・5キロ

 

 今、時刻は、午前6時(山荘)。

12月24日。

先ほど縁側から外を見た。

鉛色の暗い雲が低く、山荘を覆っていた。

このあたりでは、いつも雲は低く見える。

標高160メートル前後だが、それでも低くみえる。

空はほんのりと明るかったが、その下の山々は、夜だった。

 

 で、風呂の蛇口をひねって、お湯を入れる。

体重計に乗る。

が、昨日より、なんと1・5キロ、アップ。

驚いて、ワイフに、そう告げる。

 

「ラーメンに餃子、それに、甘いものを食べたからね」と。

 

 で、そのままランニング・マシンの上で走る。

寒いせいか、汗はほとんど出ない。

 

 そのときまたふと、考える。

「窓は閉まっていた・・・」と。

「この前、帰ったときは、8時ごろだったから、そのときもう一度、窓を見てみよう。それでわかる」とも。

 

 午前8時ごろ見れば、2枚の雨戸が閉まっていたか、それとも、一枚だけ開いていたか、それがわかる。

北側とはいえ、外の光が、障子戸を明るく照らす。

その様子を確認すれば、記憶の中の様子と比較することができる。

 

●風呂の中

 

 風呂に入りながら、ワイフと、その話になった。

繰り返し、同じ話になった。

 

私「ぼくは、ちゃんと確かめたよ」

ワ「私も、閉めたわ」と。

 

 が、こうした話は、頭の中を混乱させる。

気持ちのよいものではない。

だからこういうときは、別の意識が顔を出す。

 

「・・・お前の思い過ごしだ。お前は、窓を開けたのだ。記憶錯誤だ」と。

 

 つまりそういうときというのは、否定しようという意思が、強く働く。

そのほうが気が楽。

それにあのときの大混乱は、もうこりごり。

「あのとき」というのは、2016年9月と10月のとき起きた、豪雨事件をいう。

 

●仰天

 

 風呂から出ると私はすぐ、ランニング・マシンの上に乗った。

体重が、1・5キロふえていた。

それが気になった。

が、それは現実。

だからランニング・マシンの上に乗る。

今朝は、2回目。

毎日、1単位30分、4回、計2時間の運動を、自分に課してしている。

が、これは現実。

一方、窓は開いていた。

それは現実なのか?

 

 で、10~15分ほど走っていたとき、ワイフが叫んだ。

 

「見て!」と。

 

 それを見て、私は仰天した。

時刻は午前7時半前後。

南側は明るい朝だった。

 

●雨戸

 

 そのときは、雨戸は半分開いていた。

時刻は、ここに書いたように、午前7時半ごろ。

曇り空とはいえ、外はじゅうぶん、明るかった。

が、明らかに、左右の障子戸の明るさがちがった。

 

 左半分は明るく、右半分は暗かった。

つまり21日に帰るとき、私は戸締まりがしてあるかどうか、確かめた。

この30年、ずっとそうしている。

左右の障子戸は、暗かった。

時刻は忘れたが、いつもは、午前8~9時前後。

そのころ、山荘を離れる。

が、北側の窓は、均等に暗かった。

見まちがえるはずがない。

が、そのつど、それほど注意はしていない。

私にとっては、それが習慣。

日常。

 

 が、私はそれを見て、仰天した。

明らかにちがっていた。

左半分は、明らかに明るかった。

右半分は、明らかに暗かった。

見まちがえるはずがない、と。

 

私「ぼくは、ちゃんと確かめたよ。この前、帰るとき、両側が暗かったのを、確かめたよ。記憶の中に、しっかりとその様子が残っている」

ワ「開いていれば、わかるわよね」

私「そうなんだよ。わかるよ。ぼくがこの明るさを、見落とすはずがない。ふとんがきちんとなっていたし、窓が暗かった。だからぼくはここ(寝室)の手前でUターンした」

ワ「私は、はっきりしないけど、ふとんを直したとき、当然、雨戸を閉めたわ」

私「そうだよな・・・ぼくは、戸締まりをしようと、寝室に入った・・・」と。

 

 が、その雨戸の左半分が開いていた。

昨夜(23日の夜)、山荘へ来てみたら、雨戸が開いていた!

それがわかって、私は仰天した。

 

 つまりだれかが、雨戸とガラス戸を開けた。

が、網戸は閉めたまま・・・

 

●上の人

 

 私は最近は、・・・このところいつも、「上の人」と呼んでいる。

「神」でもない。

「エイリアン」でもない。

「上の人」と。

 

 その上の人のやることには、一定のパターンがある。

そして、それにはいつも、ある種のユーモアが伴う。

やさしさをともなったユーモアと言ってもよい。

それが伴う。

 

 一定のパターンというのは、いつも、同じ行動を、何回か繰り返す。

11月27日(2017年)のあの、電灯事件のときもそうだった。

そしてその電灯事件が、今回の事件とつながった。

今回は、雨戸を開けた。

 

 が、上の人は、いちいち説明しない。

説明してくれない。

言葉はない。

だから混乱する。

どっちつかずの中途半端になる。

が、そのつど、そのあとになって、再び同じことをする。

 

 2016年、9月26日、10月28日の大雨事件もそれ。

ともに大豪雨。

が、音だけ。

そのとき雨は、一滴も降っていなかった。

それが上の人の、思考回路。

 

 今回も、そうだ。

11月27日。

消したはずの玄関灯がついていた。

12月23日。

閉めたはずの雨戸が開いていた。

 

 が、ここでひとつの疑問が生まれた。

なぜ、雨戸なのか、と。

なぜ、そんなことを繰り返すのか、と。

 

●寝室

 

 つまりやることがせこい。

もっとわかりやすく、こまめ。

が、どうして、こまめなのか?

たとえば電気をつけるにしても、どうせつけるなら、家中の電気をつける。

雨戸にしても、そうだ。

家中の雨戸を開ける。

 

 が、そういうことはしない。

なぜ、寝室の雨戸なのか。

が、その答えは、すぐわかった。

ランニング・マシンの上からおりると、私はワイフにこう言った。

 

 「あの窓なんだよ。ぼくが、9月26日の朝、雨の音を聞いたのは・・・」と。

 

 2016年9月26日の早朝、私はその窓から、大豪雨の音を聞いた。

小豆(あずき)を竹かごにぶち当てるような音だった。

バリバリと、ものすごい音だった。

それが間断なく、1時間以上も聞いた。

が、そのとき外では、雨は一滴も降っていなかった。

 

今は、北向きに、ふとんを並べているが、当日は、西向きに向いていた。

私は私の左側、やや上にある、その同じ窓から、その音を聞いた。

その窓だった。

その窓の雨戸が開いていた。

閉めたはずの雨戸。

閉まっていると確認したはずの窓。

その窓が、昨夜山荘に来てみると、開いていた!

 

●目的

 

 が、何のため?

どうして?

上の人は、そんなことをするのか?

それとも、私をからかっているのか。

 

 が、もうひとつ、告白しなければならないときがきたように思う。

つまりは日常と非日常の問題。

つまりそのときは、それは夢だと片づけた。

夢だったとすることで、自分を納得させた。

また、それでよかった。

が、こんなことがあった。

 

 先月、つまり2017年の11月のはじめごろだった。

日にちは覚えていない。

逆算すると、11月のはじめごろだった。

私は、こう祈った。

祈って、こう言った。

 

「目的を話してほしい。こういうことを私に対してする、その目的を話してほしい」と。

 

 薄暗い書斎の中だった。

夕刻だった。

といっても、私の書斎はいつも薄暗い。

モニターの明かりを、最低限にまで落としているためである。

ブルーライトをそういう方法で、低減化している。

で、そのときは、そのときで終わった。

 

 が、誤解しないでほしい。

私が上の人に祈るなどということは、めったにしない。

また私がそういうタイプの人間ではない。

そういうふうに、手を組んで祈ることに、いつもある種の心恥ずかしさを覚える。

私は2016年の9月26日まで、パーフェクトな無神論者だった。

だから祈るとしても、いつも英語で祈る。

そのほうが、気安い。

 

●声

 

 が、それから数日後の朝のこと。

4~5日後だったかもしれない。

よく覚えていない。

その朝、目を覚ますと同時に、声が聞こえた。

英語だった。

 

As long as you do your job (task), humans are all right

 

 そのとき、その声が、jobといったのか、taskと言ったのかは覚えていない。

つまり「あなたが、今の仕事をしているかぎり、人間はだいじょうぶだよ」と。

 

 が、その朝のことは、そのまま忘れた。

私は、ただの夢だと思った。

またそう思って、片づけた。

が、それからさらに数日後。

ワイフとこんな会話になった。

 

「上の人の目的は何?」「それがわからない」と。

 

 そのとき私は、はじめてこう話した。

 

私「そう言えばね、上の人が、何か、目的を話してくれたような気がする」

ワ「どんなこと?」

私「・・・それが思い出せないんだよ。何日か前のことだったけど、その目的を話してくれたような気がする。朝ね、目を覚ますと同時に、声が聞こえた。11月28日(2016年)のときのような大声ではない。やさしい男の声だった。が、それが思いだせない」と。

 

 私は懸命に頭の中を探した。

が、どうしても思い出せなかった。

 

 が、それからさらに数日後。

何かに拍子に、その言葉をふと思い出した。

それが『As long as you do your job (task), humans are all right』という言葉だった。

つまり「あなたが、今の仕事をしているかぎり、人間はだいじょうぶだよ」と。

 

 それを告げると、ワイフはそのまま黙ってしまった。

 

私「・・・ぼくには、そんな、たいそれたこと、できないよ」

ワ「・・・・」

私「そんな重い責任を負わされても、困るよ」

ワ「困るわわね」

私「年齢も年齢だし、できるわけがない。第一、ぼくは、そんな器(うつわ)ではない」と。

 

 で、そのときは、それで終わった。

 

私「やっぱり、あれはただの夢だった」と。

 

●「いつでもどうぞ」

 

 車に乗り込む前に、私は山荘の庭の周辺を歩いた。

湿った冷気が、心地よい。

風呂上がりのさわやかさ。

それを感じながら、南側に回った。

言い忘れたが、玄関は、北側にある。

 

 そして風呂の前まで来た。

風呂は展望のよい南側にある。

その窓には、内側から張り紙がしてあり、クリスマス用のライトで飾ってある。

が、それを見て、私は、思わず、吹き出してしまった。

その張り紙には、こうあった。

私が自分で書いて、張ったものだ。

 

Thank you, my Lord.  Come home anytime whenever you like』と。

いつも英語で書く。

(主よ、ありがとう! いつでもお好きなときにおいでください。)

 

 私はそれを見て、吹き出してしまった。

声を出して笑う前に、吹き出してしまった。

ハハハと、息だけで笑った。

そしてそのまま車のところに戻った。

にやけた顔だったと思う。

ワイフも、ちょうど車に乗り込むところだった。

 

私「思わず、笑ってしまったよ」

ワ「どうしたの?」

私「だってね、ぼくが自分で、そう書いていたんだよ。・・・つまりね、『どうしてぼくの家なんかに来るのか?』と考えながらね、風呂の張り紙を見たんだよ。でもね、そこにはこう書いてあった。『いつでもお好きなときにおいでください』と。ぼくが自分で書いた張り紙だよ。それを見て、上の人が来たんだよ」と。

ワ「上の人は、あなたの張り紙を見ているのね?」

私「そうなんだよ。見ているんだよ。11月28日(2017年)のときも、そうだった。それを見て、11月27日に、ぼくのところへ来たんだよ。ぼくは11月28日の6:00AMにおいでくださいと書いたからね」と。

 

 私は車が動き出すと、今度は、大声で笑った。

腹の底から笑った。

(以上、2017年12月24日記、Merry Christmas!

 

**************2018年7月22日発表

***************以上 2018年1月7日号にて発表

 

●2017年11月13日・月曜日

 

 その日が月曜日だったということは、よく覚えている。

2017年の11月13日、月曜日。

 

 時刻は、午後8時15分前後。

そのとき2人の客がきていた。

一人はA氏、もう一人はB氏。

A氏は、こたつの反対側で、子どものゲーム機で遊んでいた。

B氏は、向かって左側で、半分、ふとんをかぶって向こうを向いていた。

眠っているような雰囲気だった。

が、本当に眠っていたかどうかは、わからない。

覚えていない。

が、A氏が、午後8時15分ごろ、突然、こう叫んだ。

「雨!」と。

 

 時刻は、午後8時15分ごろだった。

B氏のタクシーが、8時30分に来ることになっていた。

その時刻から逆算して、8時15分ごろ。

 

 私にも雨の音が聞こえた。

バリバリという激しい音だった。

イヤホンをつけていたが、そのイヤホンを飛び越えて聞こえた。

ものすごい雨の音だった。

いつだったか、K君はこう言った。

「鉄板にパチンコ玉をぶつけるような音だった」と。

が、その音だった。

 

 バリバリ、バリバリ・・・と。

予告なしの突然の雨だった。

私はその直後、足を蹴って立った。

立って、南側の縁側に出た。

 

 で、見ると、確かに雨が降っていた。

ものすごい雨だった。

いや、雨の降り方はわからなかったが、同時に聞こえた音からして、そう思った。

と、そのあとすぐ振り返って、私はこたつに戻った。

 

●画像転送

 

 そのまままたこたつに入った。

A氏は、相変わらず、ゲームをしていた。

B氏は、相変わらず体を丸めて、反対側を向いていた。

私は座った。

座って、腕を組んで、目を閉じた。

と、同時に、吸い込まれるよう眠気に似たものを感じた。

が、さらに同時に、左目の視野に、つぎつぎと、画像が見えてきた。

左目だけ。

左目の視野だけ。

 

 生まれてはじめての経験である。

いや、似たような経験は、夢の中でもしたことがあるが、そのとき見たものは、夢とは明らかにちがっていた。

 

 広いドーム様の空間に、白い紙のようなものが浮かんでいた。

先にも書いたように、そのときは、左目の視野だけ。

その白い紙の上に、画像が現れた。

瞬時のことだった。

その画像が、5~7秒ごとに、入れ替わった。

色は白黒。

線画。

きわめて細い線で描かれた線画。

イラスト画風の線画。

 

 1枚の紙らしきものの上に、それが4~6個。

その下に、こまかい文字が並んでいた。

建物のようでもあったし、機械の部品のもののようでもあった。

ロケットエンジンのようにも、またジェットエンジンのようにも見えた。

目をこらすと、さらに細部まで見えた。

間に配線のようなものまで見えた。

 

 一度はその文字を読もうとしたが、見知らぬ文字だった。

それもあって、それ以後は、文字には注意を払わなかった。

その画像が、リズミカルに変化していくのを私は見ていた。

「ものすごい量だ」と、あるとき思った。

「ぼくの脳のキャパシティを超えている」とも思った。

 

 ふと、夢かと思ったこともあるが、意識ははっきりとしていた。

目を開けることはなかったが、A氏とB氏がそこにいる気配は感じていた。

が、夢ではなかった。

それが5分、10分とつづいた。

(時間は正確ではない。しかし10分は超えていなかった。)

ものすごい量である。

私はコンピュータのメモリーカードを思い浮かべた。

同時に、「ぼくのキャパシティ(能力)を超えている」と思った。

つまりいくら脳の中で、ものを空想するといっても、脳の中で構成できるような画像ではない。

それが次々とつづいた。

 

 ・・・あとで計算してみると、5秒に1枚として、1分で12枚。

10分では、120枚となる。

と、そのとき、ワイフが部屋に入ってきた。

「タクシーが来た」と言った。

 






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最終更新日  2024年09月24日 04時08分59秒



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