「宇宙怪獣ガメラ」 【監督 湯浅憲明。1980年】
何というか、過去のガメラ映画の総集編のような不思議な映画。 地球侵略を狙う宇宙人。たまたま地球に住んでいた宇宙人姉妹。亀と心を通わせる少年。 驚いたのは、少年が亀を育てること。「小さき勇者たち ~ガメラ~」の原型はここにあったのだろうか。 歴代ガメラ映画の怪獣が次々に登場するのだが、いずれも過去の映画の映像の使い回し。 ただ、ガメラへの愛情は感じられる。また、子供を主人公にした映画が作りたかったのだろう。 全く予算がない状態でガメラ映画を作ろうとチャレンジした結果なのだろうか。 巨大宇宙船が、画面の上をこちらから向こう側へ飛んでいくところは「スター・ウォーズ」。 さらに「こちら亀有公園前派出所」の両さんも登場する。 宇宙を飛ぶ場面では、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」のアニメ映像がそのまま使われている。 不思議な映画なのだが、なぜか批判的な目で見ることができない映画だった。