子供の頃に見たし、その後テレビ放送で何度か見ているのだが、キングコングが大ダコと戦うこと以外は何も覚えていない。
最後の決戦になって、ラストシーンをやっと思い出した。
放射能の影響はすっかり消えてしまって、娯楽に徹している。
ゴジラとキングコングの戦いが妙にコミカルだ。
高島忠夫が主役で、最初の方でドラムをたたいているが、それが妹を救い出す時に伏線になっている。
製薬会社の宣伝部長の有島一郎が、中間管理職の悲哀や、聴取率第一のサラリーマン世界を楽しげに演じている。
なかなか力が入っており、話も凝っていて見応えがある。
南の島の原住民が、未開の民族というのではなく、独特の精神世界を持った人々という感じで描かれているのもよかった。
キングコングの造形はなんだか「サンダ」や「ガイラ」のようだった。