前作から半年後に公開された作品で、初めて怪獣同士の戦いが描かれたもの。
なぜか見た記憶がない。同時上映は「大魔神」の第一作だったということで、そちらは見た記憶があるのだが。
冒頭で、前作のガメラが、宇宙空間での事故で地球に戻ってきてしまったことが語られる。しかし、前回ほど、地球全体での大騒ぎというわけではない。
主人公の本郷功次郎が、悪党に誘われてニューギニアへ宝探しに行き、原住民が止めるのも聞かずに、宝石と信じたものを持ち帰ってしまったことでバルゴンが誕生し、巨大化してしまう。
とにかく、南の島の土人というのはこういうものだ、という典型のような描き方がされ、お約束の現地の美しい娘は江波杏子。
「
怪獣島の決戦 ゴジラの息子」の前田美波里よりこちらの方が早い。
人間対バルゴンの戦いが中心で、ガメラは、エネルギーを求めてバルゴンに近づき、戦うものの冷凍されてしまう。
人間の策が尽きたところでガメラが復活し、人間の意図とは関係なく、自分の意思でバルゴンを倒し、去って行く。
このあたり、考えてみると「大魔神」と同じではないか。
子供向けではなく、大人向けのものとして作られたらしい。