「
君の名は。」を見たときに、光や水の描き方があまりにも精密で驚いたが、その画風はすでに完成されている。
三部作になっていて、時間がたっていく。
ぼんやり見ていたので、1部と2部の少年が同じ人物だということに、最初は気づかなかった。後で、同じ少年が大人になるまでを描いていることに気がついた。
爽やかでありながら切なく、すべてが夢幻のように思われる。フィクションなのだから当たり前なのだが、現実に存在しないような純粋な登場人物の気持ちが見るものの心に何かを訴える。
意見が分かれるのは、第3部の、踏切ですれ違うところだろう。
私は、現実ではないと思った。主人公の内面の変化(成長というべきなのだろうか)を象徴している場面なのではないだろうか。