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テーマ:花と自然を楽しもう(15577)
カテゴリ:***** 自然 *****
弟切草。
映画でも知られたその花は、傷によく効く薬草でもある。 そのお茶は、脳卒中,リュウマチに効くとされ、酒も造られる。 弟切草に含まれるタンニンとセレンは、肝炎や癌にも効くという。 しかし、忘れてはなりません。 弟切草の花言葉は、「恨み」、「敵意」なのです。 弟切草の悲劇の伝説。 鷹匠の晴頼は、鷹の傷を治す名人。 それは門外不出の、薬草による治療でした。 ある日、その薬草の秘密を外に漏らした弟を、晴頼は切り捨てます。 そして弟の恋人も、後を追うのでした。 その弟の血潮が飛び散った草花が、弟切草だといわれます。 この花言葉や伝説にふさわしく、弟切草は毒草でもあります。 しかもその毒には、まさに深い恨みがこめられています。 弟切草に含まれるヒペリシンには、体内の光化学反応を異常促進させる作用がある。 日陰では問題ないこの成分。 しかし弟切草を口にしたものが陽の光に当たったとき、突如として牙をむく。 皮膚炎、脱毛を起こし、場合によっては皮膚の壊死に到る。 特に家畜の被害が多く、皮膚の白い牛などが特に影響を受ける。 弟切草を食べる蛾の幼虫もいるが、彼らは葉を丸め日傘代わりにし、その陰で生活する。 色白の私は、皮膚が弱い。 もし私が弟切草を口にしたなら、光を避け続けることになるだろう。 弟切草を欲するなら、闇に生きるしかありません。 それは弟切草の「恨み」と「敵意」の挑戦状。 そして、弟切草のもうひとつの花言葉、 「秘密」のベールに隠された、大きな罠に違いありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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