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テーマ:夢を叶える人になる(1190)
カテゴリ:***** 伝記 *****
電気抵抗の単位に、その名を残すオーム。
電圧は、電流と抵抗の積となる。 著書「電気回路の数学的研究」でその法則を、オームが発表したのは1827年。 ドイツ連邦のケルン高校教師だった彼は、この著書で認められ、大学教授と迎えられると期待していました。 しかし著書は売れず、内容も認められません。 それどころか、ドイツでは激しい批判を浴び、高校教師を辞任することになります。 今では小学生でも簡単に実験できる法則。 しかし当時は、乾電池の様な安定した電源がなく、追試験ができなかったから。 就職先すら失ったオーム。 彼はドイツを追われるように、1833年、バイエルン王国に移ります。 そしてニュルンベルク工業高校教師となります。 その後、フランス、イギリスで、ようやくオームの法則は認められます。 さらに1841年、ロンドン王認学会からコプリー賞を受賞します。 著書出版後、2年以内の受賞が慣例のコプリー賞。 14年後の受賞は、極めて異例でした。 オームは1852年に、夢かなってバイエルン王国ミュンヘン大学正教授となります。 38歳に著書を出版し、大学教授となったのは63歳でした。 法則の認定を頼りに、大学教授の夢を追い続けたオーム。 25年をかけて、ついにその夢はかないました。 しかしその歳月の代償は、あまりに大きなものでした。 教授になってわずか2年後の1854年、オームは65歳で永眠します。 生涯、結婚することもありませんでした。 夢を追うことの代償は、時としてあまりに大きい。 だから夢を前に、人は何度となく悩みます。 何が本当の幸せか、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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