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カテゴリ:***** 歴史 *****
タイタニック号最後の生存者が亡くなった件は書かないのか。
その問い合わせもあり、少しお話をします。 タイタニック号最後の生存者ミルビナ・ディーンさんが、97歳で亡くなりました。 介護施設で、生活に窮した晩年でした。 生存者とはいえ、当時生後2ヶ月。当然、事故の記憶はありません。 事故で父は死亡、母、兄とともに救出されました。 しかし事故で全財産を失い、結婚することなく、秘書で生計を立てました。 晩年は介護施設の費用捻出に困り、2008年10月には事故の思い出の品を競売にかけます。 スーツケースなどを、53万円を期待しての出品でした。 結果は550万円で落札され、一度は救われたかに見えました。 しかし介護施設の費用負担は大きく、すぐに生活に困ります。 2009年5月には映画「タイタニック」の監督や主演者から、285万円の寄付を受けていました。 さらに寄付を呼びかける声も空しく、ディーンさんは他界しました。 波乱万丈の人生。 しかしそれ以上に、高齢者福祉のあり方に疑問を感じる出来事でした。 思い出を捨て、ただ生きることに努力する。 それでもディーンさんには、売るものもあり、寄付も集まりました。 「タイタニック号最後の生存者」だったから。 もしディーンさんが普通の人なら。 彼女を最後に救ったのは、タイタニック号の事件そのものだったのかもしれません。 【過去の日記1】 タイタニック号を 救えた者 -グリエルモ・マルコーニ- 【過去の日記2】 タイタニック号沈没 ―その後に比べれば、小さな出来事― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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