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路傍の石像、道祖神。
なぜ道祖神は、男女ペアなのでしょう。 男女ペアで刻まれているのは、猿田彦(サルタヒコ)神とその妻の天宇受売命(アメノウズメ)と言われます。 猿田彦神と道祖神が、同一視されるからです。 しかしそれでは、なせ道祖神が、旅や交通安全の神様なのか分かりません。 道祖神が旅の神様なのは、道祖神が来名戸祖神(クナトノサエノカミ)だからです。 クナトノサエノカミは、日本書紀に登場します。 黄泉の国を訪れたイザナミは、妻のイザナギに追われます。 その時、イザナミは、妻に向かって「来るな」と杖を投げつけます。 その杖から生まれたのが、クナトノサエノカミです。 杖のおかげもあり、イザナミは黄泉の国から戻れました。 だから、クナトノサエノカミ、道祖神は旅の神様なのです。 イザナミが妻から逃げるために投げつけた杖から生まれた神は、夫婦円満の神ではないでしょう。 猿田彦神の姿を借りて、夫婦円満に見せる道祖神。 道祖神こそ、古くからの「仮面夫婦」なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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