カテゴリ:園芸
ムラサキシキブの実の色が、濃い紫になってきました。 秋の色です。 風があり、枝がゆらゆら揺れてばかりで、ボケた写真になりました(言い訳~)
村上春樹さんの、「おおきなかぶ むずかしいアボカド」を読みました。 50編ほどの、短いエッセイ集です。 あっという間に読めて、クスッと笑えて、共感できて、とても面白かったです。
その中の一遍 「ハンバーガー」 ホノルルで買物に行ったスーパーの駐車場で、 ホームレスとおぼしき白人中年男に声をかけられます。 静かな声で、「ハンバーガーを食べたいので、1ドルくれませんか」
普通なら、25セントくらいを渡しておしまいなのに、 1ドルをあげたのは、そのオリジナルな訴え方に感心したからだそうです。 はっきり食べたいものを言われたので、さぞハンバーガーが食べたいんだろうな、 「ハンバーガーを楽しんで下さい」って思ったそうです。 そればかりか、飲み物代もあげれば良かったって、思うんですよ(笑) 企画性の勝利、というものです。
私の文章も、ここで終われば企画性があっていいのですが、 また書きたいことが湧き上がってきてしまったので、お付き合いくださいね。 イタリアのミラノでのこと、 私たちは、ミラノの町を自分の足で歩き回ったのですが、 ツアーで一緒だったご夫婦は、地下鉄で、ミラノの町を探索に出かけました。 地下鉄の切符の買い方が分からず、まごついていたら、 さっと、やってきた男が、行き先を聞いて、手のひらから硬貨をつまみ取り、 券売機に入れて、買ってくれたそうです。 ありがとう、と言おうとしたら、「チップね」と言って、お釣りを持って行ってしまった。 あんまり鮮やかな流れで、怒る気にはなれなかった、と言っておられました。 これは、企画性の勝利ですね。
もう一つ、カナダのハリファックスのホテルの食堂でのこと。 五階の食堂から、下の交差点を見下ろしていたら、 若い子たちが、3人、大きな紙を持って、立っています。 信号で車が停まるたびに、その紙を掲げて、そばに行き運転手に見せています。 金をくれ、と言っているようです。 食事をしながら、ずっと観察していましたが、一度も成功せず、 三人で、あきらめて去って行きました。 ダメだったんだね、と私たちは笑ってしまいました。 これなどは、企画性の失敗でしょうか。
村上春樹さんのエッセイ、ひとつひとつに、自分のいろんなことを思い出しました。
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