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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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May 29, 2019
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カテゴリ:絨毯屋のお仕事
アイシェの村に絨毯織りを見に行きました。

アイシェの機の絨毯は先日ブログに書いたように完成して降ろしたばかりでしたので、現在、唯一、機に絨毯がかかっているという村の大工の奥さんのところに行きました。




村の大工さんと言えば、私の特注サイズのピンクの織り機を作ってもらったところです。
今はもう木製織り機を作ることもないようです。

アイシェも木製織り機は少しでも使っていないと腐ってしまうからと、最近は木製の機は処分して(つまり廃棄して)、金属製の機を使っています。




大工の奥さんの機はご覧の通りの木製機。
確かに作りかけの絨毯はかかっていましたが、しばらく作業していなかったので、経糸を締め直して、調整してから織り始めます。ウール糸玉の下がった棒も付けて。




この村で使われているウール糸。
基本的にはキリマン(十字型スピンドル)を使って紡いだ糸を自分たちで染めています。

以前は各家庭に藍甕もありました。
藍に関しては結晶の還元藍を使うけれど、それ以外は村の近辺で調達できる材料ばかり。

赤は西洋茜の根っこ。
黄色はクルミの葉や葡萄の葉でも出すけど、強いしっかりした黄色はスットレンとエゼンテレ。
補色や媒染に玉ねぎの皮、クルミの殻、ザクロの皮、レモンの皮・・・家庭で食べた残りを乾燥させて集めておきます。




エゼンテレはもう少し先でもまだ採集できるし、ちょっと乾燥させて保管も可能だけれど、スットレンは5月から6月頭の今でないと使えない。
今年は断食月と重なっちゃったから、作業はしんどいけど、来年なら断食月も終わった頃でいいタイミングかもしれない。




村の草木染めも続けていかないとね。
アイシェも自分で言っているけど、やっていないと頭に記憶したレシピを忘れてしまうってね。

女性たちに聞いたけど、実際は村では今年も来年も誰も草木染めをする予定がない。
絨毯を織ることがほとんどなくなってきたからね、糸だけ染めても仕方がないと。

来年はアイシェが思い出せる分だけでいいから染色してくれるかな。
寂しいけど消えつつある伝統と、村の日常の光景だったもの。
そしてこの村に関わったものの一人として、きちんとその記録を残していきたい・・・今、そんな風に思っています。

2017年夏の絨毯織り修行の様子

アンタルヤの日差しは強く、暑いですけど、村は風が吹くだけで気持ちがいい。
牛と鶏と山羊のベルの音しか聞こえてこない中、アイシェの家のベランダで絨毯を敷いて寝っ転がるだけで、もうここから離れたくなくなる。
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Last updated  May 29, 2019 10:58:09 PM
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